2008年と似てきた 白金も下げつつある。アジアが大きな調整時期に入った。
『金相場下落は金融相場から業績相場への転換か』=金の相場が2011年のピーク水準から約36%下げ関心を集めている。
背景には(1)アメリカの金融緩和打ち止め、(2)新興国の景気減速、などがあるようだ。なかでも「BRICs」の名前で成長が注目されてきたブラジル、ロシア、インド、中国といった新興国の経済減速が鮮明となっていることが大きい。
新興国の魅力は、人口の多さという人的資源と鉱物等の豊富な資源にあった。しかし、その魅力のひとつであった労働賃金は上昇が著しく、外資進出の勢いはひところに比べ衰えているようだ。
また、これまでの急成長で豊かとなったことにより国民に格差拡大が生まれブラジルのようにデモにつながっている。経済減速により中国では「金」の需用が減少しているという。しかも、アメリカの金融緩和終了見通しからホットマネーは新興国から逃避している。
こうしてみると、世界のマーケットは「金融相場」が終り、国家や企業の実力に注目した「業績相場」に移っているようだ。日本株のいっそうの出番とみてよいのではなかろうか。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)