喰わぬ桑の実鳴く不如帰
昨日の冷え込みで富士が雪の化粧直し今日は快晴の午前中だった。
Persistent elevation of plasma vitamin B12 is strongly associated with solid cancer
Scientific Reports , Article number: 1113361 (2021)
Abstract
血漿中ビタミンB12の上昇は、1回のB12測定に基づく固形がんと関連している。われわれは、B12が持続的に上昇している患者におけるB12測定後の固形癌の発生率を、B12が上昇していない患者およびB12が持続的に上昇していない患者と比較して評価した。研究対象は、血漿B12測定が少なくとも2回行われ、B12上昇に関連する原因がすでに判明していない患者とした。最初の測定で血漿B12が上昇(1000ng/L以上)した患者(n=344)を、2回のB12測定で正常(1000ng/L未満)であった患者(NN群、n=344)と年齢と性でマッチさせた。1回目の測定で血漿B12が上昇した患者を、2回目の測定で血漿B12の上昇が持続した場合(EE群、n=144)としなかった場合(EN群、n=200)によって2群に分けた。生存競合リスクモデルで他のB12上昇関連原因を調整した後、60ヵ月間の無癌生存率を群間で比較した。NN群と比較して、持続的血漿B12上昇≧1000ng/mLは、非持続的血漿B12上昇(p=0.29)とは逆に、固形がんの発生と強く関連していた(HR 5.90 [95%CI 2.79-12.45]、p<0.001)。これらの結果は、固形癌のスクリーニングが有益と思われる患者の選択に役立つであろう。