「週刊文春」2月13日号
世間は意外な反応をする。あすなろ白書のイメージに重ならない。マスコミの作った世間は多数派推定の推定有罪装置なのでイメージのギャップと失ったイメージに注目したが、世間は前夫との死別を重くみて同情的だ。
世間と社会は繋がっているようで対立する。60年安保の時はそれを体験しなかった世代にも肯定的に受け止められた10 万人の反政府運動だったが、世間は2〜3%程度しかこの新安保改定反対運動を支持していなかった。
これまでのマスコミの推定有罪機能はその緊急性公共性の上で有益だっただろうか?必要悪と言われ続け自己正当化できるだろうか?数多くの有罪推定で傷つけてきた人々に弁済した損失を埋めて有り余る利益を得てきたのだから、終わらないシステムだろうが、国民は50年前ほどの空騒ぎも、60年前の熱狂もしないだろう。