何故か経産も国税も起業とは言わずに開業という。
この資料を見ると製造業の開業に対する廃業は5倍、小売業は4倍という意外な結果。新陳代謝する小売業よりも生存可能性が低い。これが一時的技術開発の退潮ではないことは明らか。
このままでは、製造業の国内経済に占める比率は小さくなる一方であろう。どこでも同じ部品で済むという水平分業の国際化は米国が多国籍企業の意向を背景に進めてきた関税障壁の撤廃によりおよそ五十年かけて実現した生産システムであり、これがこのような我が国の開業と廃業の環境をもたらした。五十年前に工学系を目指していた若者もコストだけで仕事の良し悪しが決まる世界が待ち受けているとは思いもしなかっただろう。
製造業は何故必要か。人々がより便利に、より速く、より遠くへという夢があるから。
夢がどこかの誰かが実現するだろうという自分自身の諦めが始まったのは、多分ソフトを自作しなくなった時だろう。世の中はc言語に変わり、それまではBASICで簡単な検索ソフトを自作していたが、スケジュール帳は既製品に乗り換えた。
ソフトの分野から諦めが始まった。ネジ一本に至るまで、今は日本中が諦めている。どこかの誰かがやってくれるという意欲の減退はモノ作り幻想よりも深刻な製造業アパシーであることに気づく人は少ない。知識の分野も同じく、誰かがまとめているだろうと、思っている。
この意欲減退と依存意識の蔓延は人間の合目的的存在様式を打ち負かしてしまいそうである。これが20世紀の少年が憧れた未来だろうか?巨大な資金で素早く動くイーロン・マスクのような起業家にしか未来を試すチャレンジがない。そういうイーロン・マスクでさえ、最終的にはコストで判断される。
ロケット再利用に初成功=打ち上げコスト削減狙う―米宇宙企業
時事通信 3/31(金) 9:03配信
【ワシントン時事】米民間宇宙企業スペースXは30日、南部フロリダ州のケネディ宇宙センターから「ファルコン9」ロケットで商業通信衛星を打ち上げた。
昨年4月に国際宇宙ステーション(ISS)へ補給船を運んだ同じロケットを初めて再利用し、衛星を軌道に乗せた。打ち上げコスト削減へ大きな一歩で、衛星を軌道に投入するロケットの再利用は「世界初」という。
今回使用した2段式ファルコン9の1段目ロケットは昨年4月8日の補給船打ち上げ後、大西洋上の無人台船へ初めて軟着陸させて回収し、整備していた。1段目ロケットは今回の打ち上げ後も再び台船へ戻った。
ロケットは従来使い捨てが基本だった。スペースX創業者で、電気自動車大手テスラも経営するイーロン・マスク氏は「飛行機のように再利用できれば、大幅なコスト削減になる」と期待する。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も科学観測用小型ロケットの「再使用」に取り組んでいる。
インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が創業したブルーオリジンは2015年11月に模擬宇宙船を打ち上げたロケットを昨年、再び発射した。ただ、衛星を軌道に乗せたわけではなく、宇宙空間に到達して地上に戻るという実験だった。
追補2017.4.11
日本にも有望ナノ技術はある。強烈な業界規制と企業の応用勉強不足が邪魔なだけ。
『ナノ突起でCFRP・アルミ合金接着−早大が技術開発
(2017/4/11 05:00)
早稲田大学理工学術院基幹理工学部の細井厚志准教授と川田宏之教授らは、熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とアルミニウム合金の接着技術を開発した。アルミの表面にナノサイズ(ナノは10億分の1)の突起を形成し、樹脂と強固に接着させる。引張試験では接着界面は壊れず、アルミが破断した。3―5年での実用化を目指す。
アルミの表面に曲率半径55ナノメートル、最大高さ2000ナノメートル程度の突起を無数に並べた。まずアルミ片に陽極酸化処理を施し網目状の穴を開ける。さらにリン酸などでアルミ表面を溶かすと、ナノサイズの突起が無数に残る。
熱可塑性CFRPを270度Cで圧着させるとナノ突起の隙間に樹脂が入り込み強固に接着する。樹脂とアルミをシランカップリング剤で結合させ、より強度を向上した。
幅25ミリメートルの試験片で長さ12・5ミリメートル接着した引張試験では、接着界面は壊れずアルミが破断した。接着長さを5ミリメートルに減らしたところ接着強度は約25メガパスカル(メガは100万)だった。破壊面では樹脂が引きちぎられるように細かくけば立っていた。ナノ突起がなければ破壊面は平滑になる。ナノ突起が亀裂を抑え、疲労寿命を延ばすと考えられる。
陽極酸化処理でアルミ合金の表面が絶縁性のアルミナになるため、CFRPとアルミの電位差で起こる電食を防げると見込まれる。加工設備は既存のアルマイト処理などの装置を転用可能。自動車の異種複合材(マルチマテリアル)利用に提案する。』
破局したイーロン・マスク と ハード
今世紀最高級の魔の女だろうと思う。高級な女優もできる寝魔女アンバー・ハードに注目。
この資料を見ると製造業の開業に対する廃業は5倍、小売業は4倍という意外な結果。新陳代謝する小売業よりも生存可能性が低い。これが一時的技術開発の退潮ではないことは明らか。
このままでは、製造業の国内経済に占める比率は小さくなる一方であろう。どこでも同じ部品で済むという水平分業の国際化は米国が多国籍企業の意向を背景に進めてきた関税障壁の撤廃によりおよそ五十年かけて実現した生産システムであり、これがこのような我が国の開業と廃業の環境をもたらした。五十年前に工学系を目指していた若者もコストだけで仕事の良し悪しが決まる世界が待ち受けているとは思いもしなかっただろう。
製造業は何故必要か。人々がより便利に、より速く、より遠くへという夢があるから。
夢がどこかの誰かが実現するだろうという自分自身の諦めが始まったのは、多分ソフトを自作しなくなった時だろう。世の中はc言語に変わり、それまではBASICで簡単な検索ソフトを自作していたが、スケジュール帳は既製品に乗り換えた。
ソフトの分野から諦めが始まった。ネジ一本に至るまで、今は日本中が諦めている。どこかの誰かがやってくれるという意欲の減退はモノ作り幻想よりも深刻な製造業アパシーであることに気づく人は少ない。知識の分野も同じく、誰かがまとめているだろうと、思っている。
この意欲減退と依存意識の蔓延は人間の合目的的存在様式を打ち負かしてしまいそうである。これが20世紀の少年が憧れた未来だろうか?巨大な資金で素早く動くイーロン・マスクのような起業家にしか未来を試すチャレンジがない。そういうイーロン・マスクでさえ、最終的にはコストで判断される。
ロケット再利用に初成功=打ち上げコスト削減狙う―米宇宙企業
時事通信 3/31(金) 9:03配信
【ワシントン時事】米民間宇宙企業スペースXは30日、南部フロリダ州のケネディ宇宙センターから「ファルコン9」ロケットで商業通信衛星を打ち上げた。
昨年4月に国際宇宙ステーション(ISS)へ補給船を運んだ同じロケットを初めて再利用し、衛星を軌道に乗せた。打ち上げコスト削減へ大きな一歩で、衛星を軌道に投入するロケットの再利用は「世界初」という。
今回使用した2段式ファルコン9の1段目ロケットは昨年4月8日の補給船打ち上げ後、大西洋上の無人台船へ初めて軟着陸させて回収し、整備していた。1段目ロケットは今回の打ち上げ後も再び台船へ戻った。
ロケットは従来使い捨てが基本だった。スペースX創業者で、電気自動車大手テスラも経営するイーロン・マスク氏は「飛行機のように再利用できれば、大幅なコスト削減になる」と期待する。日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)も科学観測用小型ロケットの「再使用」に取り組んでいる。
インターネット通販最大手アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス最高経営責任者(CEO)が創業したブルーオリジンは2015年11月に模擬宇宙船を打ち上げたロケットを昨年、再び発射した。ただ、衛星を軌道に乗せたわけではなく、宇宙空間に到達して地上に戻るという実験だった。
追補2017.4.11
日本にも有望ナノ技術はある。強烈な業界規制と企業の応用勉強不足が邪魔なだけ。
『ナノ突起でCFRP・アルミ合金接着−早大が技術開発
(2017/4/11 05:00)
早稲田大学理工学術院基幹理工学部の細井厚志准教授と川田宏之教授らは、熱可塑性炭素繊維強化プラスチック(CFRP)とアルミニウム合金の接着技術を開発した。アルミの表面にナノサイズ(ナノは10億分の1)の突起を形成し、樹脂と強固に接着させる。引張試験では接着界面は壊れず、アルミが破断した。3―5年での実用化を目指す。
アルミの表面に曲率半径55ナノメートル、最大高さ2000ナノメートル程度の突起を無数に並べた。まずアルミ片に陽極酸化処理を施し網目状の穴を開ける。さらにリン酸などでアルミ表面を溶かすと、ナノサイズの突起が無数に残る。
熱可塑性CFRPを270度Cで圧着させるとナノ突起の隙間に樹脂が入り込み強固に接着する。樹脂とアルミをシランカップリング剤で結合させ、より強度を向上した。
幅25ミリメートルの試験片で長さ12・5ミリメートル接着した引張試験では、接着界面は壊れずアルミが破断した。接着長さを5ミリメートルに減らしたところ接着強度は約25メガパスカル(メガは100万)だった。破壊面では樹脂が引きちぎられるように細かくけば立っていた。ナノ突起がなければ破壊面は平滑になる。ナノ突起が亀裂を抑え、疲労寿命を延ばすと考えられる。
陽極酸化処理でアルミ合金の表面が絶縁性のアルミナになるため、CFRPとアルミの電位差で起こる電食を防げると見込まれる。加工設備は既存のアルマイト処理などの装置を転用可能。自動車の異種複合材(マルチマテリアル)利用に提案する。』
破局したイーロン・マスク と ハード
今世紀最高級の魔の女だろうと思う。高級な女優もできる寝魔女アンバー・ハードに注目。