
『濹東綺譚 永井荷風
わたくしは殆ど活動写真を見に行ったことがない。
おぼろ気な記憶をたどれば、明治三十年頃でもあろう。神田錦町(にしきちょう)に在った貸席錦輝館で、サンフランシスコ市街の光景を写したものを見たことがあった。活動写真という言葉のできたのも恐らくはその時分からであろう。それから四十余年を過ぎた今日こんにちでは、活動という語ことばは既にすたれて他のものに代かえられているらしいが、初めて耳にしたものの方が口馴れて言いやすいから、わたくしは依然としてむかしの廃語をここに用いる。』
明治大正の神田錦町は文明輸入の中心だった。

結局今日は半休になった。半グレは小休止。おかげで軌道投入できるだろう。
追補2017.8.19
三菱重工業と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は19日午後2時29分、日本版GPS(全地球測位システム)の実現を目指す政府の測位衛星「みちびき」3号機を、鹿児島県・種子島宇宙センターからH2Aロケット35号機で打ち上げた。みちびき3号機は約30分後にロケットから分離され、予定の軌道に投入された。打ち上げは成功した。
みちびきは米国のGPSを補完し、最高で数センチ~数十センチ単位の精密測位を実現する日本独自の測位衛星。日本のほぼ真上を「8の字」を描くように周回する準天頂衛星3機(1、2、4号機)と、静止衛星1機(3号機)の計4機体制を年内に整備する計画で、来年4月から測位データの提供を開始する。
3号機の打ち上げは12日に予定されていたが、直前の点検で、ロケットエンジンなどのバルブを動かすヘリウムガスの圧力低下が見つかり延期。ヘリウムタンクの漏えい箇所を特定し、部品を交換した。
1号機は2010年9月、2号機は今年6月に打ち上げられた。4号機は秋に打ち上げる。