公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

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タイップ・エルドアンNATO入りに『イエス』とは言えない

2022-05-30 19:56:00 | イランおよびトルコ シリア

存在感を最大化するトルコ戦略

ロシア=トルコ=シリアという戦争の軸に対して、フィンランド=スウェーデン=ウクライナという軸は将棋でいうと一手おくれている。トルコという駒をどっちが手に入れるか?あまり意味はない。

結局世界の平和はNATOとロシアおよびイスラエルの核攻撃能力の差で決まることだろう。北朝鮮のICBM+核弾頭実験成功によって未知数イランも加わってきた。

①イラン=ロシア🆚イスラエル=NATO

②NATO=ウクライナ🆚イスラエル=ロシア

②のシナリオにプーチンがどう誘導するのか私の予想では

 1、トルコのNATO脱退(除名)

 2、スウェーデン、フィンランドのNATO加盟

 3、イスラエルによるイラン核施設局所攻撃、ドイツ、フランスNATO脱退

(戦況の中心は中東に飛び火) 

 4、トルコ対シリア対クルド=イラン戦争の再開

 5、イラン・イスラエル戦争参戦、ロシアによるイスラエル援護支援

 6、大ハザール戦略圏の公開


[イスタンブール 29日 ロイター] - トルコのエルドアン大統領はフィンランド、スウェーデンの北大西洋条約機構(NATO)加盟申請に関して2カ国と開いた協議は「期待した水準」ではなかったと述べ、反対の立場を改めて示した。国営トルコ・ラジオ・テレビ放送(TRT)の「TRTハベル」が29日に報じた。

28日にアゼルバイジャンからの帰途に記者団に語ったという。「タイップ・エルドアンがトルコの元首である限り、テロを支援する国々のNATO入りに『イエス』とは言えない」と述べた。

関係筋は先に、25日に開かれたフィンランド、スウェーデンの代表団との協議はほとんど進展がなく、追加協議が行われるかどうかも明らかではないと述べていた。NATO拡大には加盟国の全会一致の合意が必要。

北欧2カ国についてトルコは、自国の武装組織であるクルド労働者党(PKK)など同国が指定するテロ組織に関連のある個人を支援していると主張。2019年に両国がトルコへの武器輸出を停止したことも加盟反対の理由に挙げている。


 Opinion

The US should stop deferring to Turkey on the PKK

 


先月、国務省でトルコのメヴルット・カヴソル氏と会談したアントニー・ブリンケン国務長官は、イスラム国やクルド労働者党(PKK)などの「テロ組織と戦うための努力における緊密な調整と協力」を約束しました。


これは定型的な外交用語かもしれないが、論理的な問題が隠されている:ISISとPKKの敗北は相互に排他的である。シリアのクルド人は、トルコとそのシリアの代理人がISISを支援していた時期に、ISISと戦うために12,000人以上の男女を犠牲にした。それでも、シリアであれスウェーデンであれ、トルコはPKKに対する西側の寛容とされるものを原罪としている。例えば、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領が現在スウェーデンのNATO加盟に拒否権を発動しているのは、このような理由が述べられているからだ。


トルコを甘やかすのではなく、シリアのクルド人が、その所属が何であれ、テロとの戦いや民主主義のための戦いにおいて同盟者以外の何者でもないかのように装うことをやめるべき時なのだろう。


残念だが、トルコはNATOに留まる


確かに、PKKはテロ集団とまではいかないまでも、マルクス主義の反乱軍としてスタートした。ネルソン・マンデラのアフリカ民族会議もそうだった。どちらも進化した。ムジャヘディン・エ・ハルクとは異なり、このグループはアメリカ人を殺したことはない。ベルギーはPKKをテロ集団ではないと結論づけた。率直に言って、米国もそれに倣うべきだ。国務省は、1980年代の暴力の最盛期にはPKKをテログループとして指定しなかった。この指定は、ビル・クリントン大統領がトルコと数十億ドル規模の武器取引を成立させようとしたときに、後に行われた。皮肉なことに、これはPKKを二度犠牲にした。第一にPKKに汚名を着せ、第二にトルコに武器を与えて、グループのメンバーだけでなく、普通の農民をも虐殺することになったのである。


トルコの党派は、このような動きは米国とトルコの関係を破壊するものだと言うだろう。彼らは大げさに言う。何十年もの間、国務省はアルメニア人大虐殺の認定を避けてきた。そしてついに、ジョー・バイデン大統領がそのバンドエイドを剥がした。フランスのマクロン大統領、フランシスコ法王、ドイツ連邦議会、ロシア連邦議会、その他の国々も同様である。トルコのハッタリに対して、エルドアンは威勢が良かったが、結局何もしなかった。民族主義者の癇癪はさておき、彼は世界がトルコを必要としている以上に、外の世界を必要としているのだ。


エルドアンのPKKに対する非合理的な憎悪をワシントンが受け入れるならば、平和は実現しない。また、国務省やシンクタンクにいるトルコの党派的な人たちの警戒心を政策立案者が受け入れることもないだろう。1983年から1993年の間、首相および大統領としてトルコの政治を支配したトゥルグト・オザルは、心臓発作で倒れるまでPKKと交渉する用意があったのである。30年経った今、彼の知恵を認める時が来たのだ。


バイデンは「外交の復活」をマントラのように繰り返しているが、外交とは時に、相手を喜ばせる以上の意味を持つ。今こそ、米国の東地中海政策を大きく軌道修正する時である。シリアのクルド人が激動する地域におけるアメリカの最良の同盟者であることをアメリカが認識し、トルコの脅迫に屈するのをやめて初めて、トルコ国内でも地域全体でも、より平和な新しい秩序を前進させることができるのだ。


バイデンバンドエイドをはがせ。PKKを脱退させる。同盟国に報酬を与える。平和構築者であれ。トルコに民族的扇動の時代は終わったと言え。


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