『そこでは、アイヌ語の単語の意味もろくに知らず、アイヌ語の文法のブの字も分らないような人々が、バチラーさんの辞書と永田方正さんの『北海道蝦夷語地名解』を唯一の虎の巻として、アイヌ語のカムイは神様の意味で、コタンは村だから、カムイコタンは、神様の住む美しい里だなどと、まるでエデンの園を思わせるような解釈をぶっているのであります。しかし、アイヌ語のカムイは古くは悪魔の意味ですから、カムイコタンというのは、実は「悪魔のいるおそろしい場所」の意味なのであります。』
知里真志保は、その言語を使う者たちが信じている神や信仰の対象を全く無視した言語学がアイヌ語学であると痛烈に批判している。そもそも宣教師が始めた文法学など、ネイティブの誰も理解できる構造を持っていない代物だった。
このブログの思想まとめ
知里真志保は、その言語を使う者たちが信じている神や信仰の対象を全く無視した言語学がアイヌ語学であると痛烈に批判している。そもそも宣教師が始めた文法学など、ネイティブの誰も理解できる構造を持っていない代物だった。
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