公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

マキャベッリについてはここに

2011-02-23 12:33:00 | ドラッカー
ドラッカーはその著書の中で、マキャベッリについて述べたところは非常にわずかだが、みつけた。DXM

「ちょうどルターが印刷によって宗教の再生を図ったころ、マキャヴェリが聖書や古典の著作からの引用のない千数百年ぶりの本「君主論」1513年)を書いた。」
 ネクストソサイエティー p84 ドラッカー


ルターの宗教改革とクーベルタンの印刷技術の60年後、印刷革命がもたらした文化の世俗化のところで、マキャベリを当時のベストセラー作家と紹介している。これはいままで気づいていなかったところだが、自分自身の著書を聖書や聖典を引用することなく書いた久しぶりの作家がマキャベッリということになるらしい。

私は前からこのブログで500年の周期で文化の聖俗が入れ替わり元に戻ることを紹介しているが、今はちょうど聖なるものへ向かった周期となっている。これから120年かけてキリスト教などの一神教社会は聖なる文化を指向す7つの時代区分の一つ目(聖典復帰期)に入ろうとしている。今度が4回目のプライミングとなる。

500年前になにが起きていたか歴史をを振り返ってみると、現在の連鎖するアラブ革命の行く末が想像できる。1517年ルターの高尚な挑戦状は宗教戦争に火をつけた。このような聖典復帰期に巡り合わせた一神教は既存の世俗勢力(族長支配)との血みどろの戦いの始まりを告げている。

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