公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

利を隠す善意の人に比べれば反対者は味方

2010-03-29 22:47:19 | 日記
「成果とはつねに成功することではない。そこには、間違いや失敗を許す余地がなければならない。」

「人の強みよりも弱みに目がいく者をマネジメントの地位につけてはならない。人のできることに目の向かない者は組織の精神を損なう。」
   ドラッカー

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「人間というものは、困難が少しでも予想される事業には、常に反対するものである。」
   マキャヴェッリ

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 マキャヴェッリはこんなことも言っている。
「天国へ行くのに最も有効な方法は、地獄へ行く道を熟知することである」

 すなわち、地獄に向かうことを警告して反対する者が多いのであれば、反対者こそ味方である。
 リーダーは地獄への道を反対者よりも詳しく道案内することで、天国に近づく。つまりリーダーには新たな道を示す叡智と情報が必要ということだ。
 こうして行き詰まった組織を天国へ導くものがリーダーと呼ばれるにふさわしい。

 日本人の歴史で言えば、桶狭間の戦いにおける織田信長(信長は家臣の簗田出羽守に命じ、義元の本陣の場所をひそかに探らせていた)がこれにあたる。

 地獄への道は、善意で舗装されている。善意をもって接近する者には警戒心をもって接するべきなのはなぜか。成熟した組織は内部者の嫉妬心によって腐り始めるからだ。
 なぜなら人間というものは貪欲であり怠惰である。そして怠惰と貪欲はあからさまにはできず、隠さなければならない。
 怠惰と貪欲が善意の口実に隠され、嫉妬心を補償する住処(組織内組織)となる時、事業の中に無警戒、聖域という地獄が生まれる。

 一見最適と思われるマネージメントが、新たな困難を招く裏側には、怠惰を押し隠す嫉妬心がある。
 一見順調と思われる事業が、新たな困難を招く本当の理由は利害関係者の貪欲である。

 怠惰は論外だが、強者や成功者の貪欲は時に世間の称賛をもって歓迎される。そこはもう地獄の一丁目であり、後戻りできない。

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「人のなす事業は、動機ではなく、結果から評価されるものである。」
   マキャヴェッリ
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 動機をすっかり忘れ、有頂天で成功している時こそ反対者の声を聞くべき。そして為すべきは、地獄へ向かう可能性を全て潰す覚悟で反対者がいかに本当の地獄を知らないか知らしめ、まずもって誰よりも先に自分自身に対してそうしなければならない。

 
 
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