公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

AI新聞記事

2017-03-05 17:24:50 | 経済指標(製造業)
とうとう日本語の記事も人工知能が

『あの日経が、人工知能(AI)に記事を書かせ始めた――日本経済新聞社が1月に始めたサービス「決算サマリー」は、ネットユーザーを驚かせた。』

驚くことでもないだろう。死亡記事だって簡単にAIにできる。そのうち決算記者会見リアルタイム質問もできるようになるだろう。




甘利俊一はリベット実験を例に
『今回の実験みたいに、あとで「なんであなたはそれを決めたんですか?」を聞くと合理化した答えが返ってきます。言ってしまえば、prediction(予測)の逆、postdictionをおこなっているわけです。あとからのこじつけ。

知能と呼ぶには両方が大事だと思うんですよね。postdictionは意識に上る過程。いろいろな材料を吟味してやっていく過程です。』

論理もこじつけも知能ということだろう。知能がカオスから積み上がるということにはこじつけという立派な意識過程がある。言語はそのようなpostdictionインチキの効用によってできているということは散々論じたので略す。

甘利俊一:理化学研究所脳科学総合研究センター脳数理研究チーム シニア・チームリーダー、東京大学名誉教授、文化功労者など。
数理脳科学の世界的権威として知られており、今の人工知能ブームの裏には甘利先生の論文の再発見があったことが認められている。


―甘利
他にも、リベットの実験というものがあって。そこから考えると、まだまだ人間の知能というものには程遠いな、と思います。


といって説明してくださった
リベットの実験の内容は以下のようなもの。

•時計がある部屋に被験者を通す
•部屋にはボタンが用意されていて、押下すると時計が止まる
•被験者は脳波を測定する機械を装着する
•「好きなタイミングでボタンを押してください」という指示を受ける
•好きなタイミングで押す


ボタンが押された後に実験者は被験者に「いつボタンを押すことを決めました?」という質問をするんだとか。

被験者は「■■△△な理由で5秒前に決めました」とか言うんですが、脳波を観測していると被験者が「○○秒前に」と指定した時間より前にボタンを押すことがわかっているんだそう。

つまり、人間が意識する前に「ボタンを押そう」ということを脳が決めちゃっているということ。脳が決めちゃったことを追認して意識しているだけなんです。



―甘利
人間っていうのはニューラルネットで自動的に情報を取り扱って、まずは答えをだしちゃう部分と、その答えを意識して、あたかも「自分が自由意志で決めたんだ!」と思ってしまう部分と両方あるんですよね。その2つには乖離がある。

日常の決定は、ニューラルネットが働いていろいろな情報から決める……というか案をだしてくれる。そこは無意識なんです。

計算結果が意識にあがると、意識の上で吟味するんですね。ほんとうにその答えでいいのか?って。』
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« なんて酷い顧客だろう | トップ | 不自然なNHKの単独インタビュー »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。