公開メモ DXM 1977 ヒストリエ

切り取りダイジェストは再掲。新記事はたまに再開。裏表紙書きは過去記事の余白リサイクル。

日本のリスクマネー病

2011-01-01 21:17:53 | ドラッカー
 開発型起業が死亡率以上に産まれてこないのは。VCのリスクマネーが本当は一皮むくとリスクマネーではなかったとうことです。VCだってどこかから調達してきます。銀行が買わないものが日本の許容リスクのリミットスケールを決めています(皮肉な事ですが銀行が日本で最もリスクの高い債券を大量に買っている。)。では、開発型起業の先進国米国はどうなんでしょう。資金供給者は銀行だけではない。そこに大きな違いがある。日本もちょっと前にそういう兆しがあったが、あっという間に消えてしまった。日本の病は金融の底の浅さにある。経済成長に勢いのあるときの金融業と縮小期の金融業とではまったく事業モデルが違う。日本の銀行業は成長期のモデルで生き残ろうとしている。経済縮小期こそ自然淘汰にまかせずに金融業が産業ネットワークを通じた支配力を強くする好機なのだが残念ながらメガバンクにはその兆しも志向もなければ、思想も無い。ドラッカー流に言えば、日本の銀行業は組織の外部に価値を創造していないのだ。三菱や三井の創業期を思い出せば何が足りないか自ずからわかるはずだが、歴史に学ぶ事さえ忘れてしまっている。
 開発型起業は種を撒くべきでない畑でいくら努力しても無駄なだけ。「権兵衛が種撒きゃ。。」歌の通り、スタートアップのゴンべえさんは目を覚ますべき時期だろう。
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