ひとりっこのアルツハイマー介護

要介護5の父(2011他界)と人工透析でアルツハイマーの母のひとりっこ介護と、介護で自分の人生を犠牲にしないコツ

コロナで鬱、の危機をかんじているあなたへ

2020-08-05 09:59:39 | うつ病見守り日記

まじめ責任感がつよい夫がうつ病を発したの6年前の夏でした。

休職を経ておよそ1年で回復した彼は、いま「仕事が楽しい」「ストレスがない」と仕事に趣味にいきいきしています。

 

コロナという未曽有の敵の出現で、暮らしも収入もありえないほど打撃を受けている今、

わたしは夫の無事を願っています(離れて暮らしているので、小さな変化には気づけないからです)

 

そして、多くの方が同じように不安の渦中にいることを想像すると、どうしても伝えたいことが出てきました。

もしも、家族の様子がおかしい、

自分の身体に異変を感じている、

そんな自覚があったならば

わたしたちの記録を読んでみてほしいんです。

 

アルツハイマーとうつ病、どちらも「知られたくない、認めたくない」という理由から

早期治療に出遅れる、というところが似ています。

 

だましだまし、何年も、もしかして一生、うつ病とつきあっていく人生か

早期に適切な対処をすることで、人生のほんの少しの期間だけをお休みするだけで済むようになるか

 

わたしたち夫婦の、うつ病克服の記録です

サラリーマンの夫がうつになりました

サラリーマンの夫がうつになりました②

サラリーマンの夫がうつになりました③

サラリーマンの夫がうつになりました④

サラリーマンの夫がうつになりました⑤

サラリーマンの夫がうつになりました⑥


サラリーマンの夫のうつ⑥治療が終わりました

2015-12-16 20:12:43 | うつ病見守り日記
たいへんご無沙汰してしまいました。


かれこれ1カ月になるでしょうか。


夫の心療内科への通院が終了しました


それも、ある日の何気ない会話で


「そういえば、今週末は病院?」


「あれ、もう病院先月で終わりだって言わなかったっけ?」


と、全然ちゃんと聞いていないわたし・・・・・


正確には聞いたけれど忘れたのか(←もっとマズイです・・・)?


とりあえず、


うつ治りました(^^)



食事を美味しく食べ、 仲間とフットサルを楽しみ


会社にも遅刻することなく通っています



もちろん・・・・


うつは繰り返す・・・・・・・というリスクが高いことは承知しています。


でも、次にそのようなことになったとしたら


夫自身は早くにそのことに気付くでしょうし、


無理をしないはずです。



そして、わたしも、そんな時はショックかもしれないけれど、淡々と、するべきサポートをすればよいでのしょう。




何度も書いたかもしれませんが


早く手をうたないと治る可能性も低くなると思います。



もしも


目先の昇進だったり・・・


世間体だったり・・・


これから数カ月の収入を気にして


あと1週間、あと1カ月、様子をみようと先延ばしにした結果






この先ずっとの収入や


家族の健康や


こどもたちの明るい笑顔を奪うかもしれなかったら



問題は患者本人だけでないということです




一番大切なものは何か?


いま苦しんでいる当事者さんや、ご家族様は、この「大切なもの」を守り通してほしいです。


本日をもちまして、

夫がうつになりました、の投稿はおしまいにさせていただきます。







サラリーマンの夫がうつになりました④家族の接し方

2015-09-15 22:30:38 | うつ病見守り日記
家族がうつ病になるなんて、思いもしなかったワタシ。

ですが、ストレスがどう人間の精神と肉体を蝕んでいくかについては、元々かなり勉強していました。


ということで、家族としてどう向き合ったか、を今回は書きたいと思います。


まず初めに、うつ病だった・・・ということを公表していた知人に、どう接したらいいのかを聞いてみました。


返ってきた答えは

   本人は、なにをしていても辛いんです

   毎日がただただしんどい
 
   とにかく見守ってください


医者からもらうパンフレットには

   出来るだけそばにいて、一人にしないでください

というようなことが書いてあったのですが


わたしにはパートの仕事があるので、ずっと見ていることは出来ません


そして、もしも自分が患者側だったら・・・・・とも考えました。


家族が、自分のために仕事や外出を一切やめてしまったら、安心を得られるかわりに≪自分のせいだ・・・≫と感じてしまうかもしれない

もちろん、ここは患者の重症度によっても違うし、そんなことを考える余裕もないかもしれず、想像でしかなかったのですが、


出来るだけ、これまでと同じ生活をしよう

そして出来るだけ家にいる時間は確保しよう


このふたつを守ることにしました。


それから、息子たちには、わたしから病気のことを話しました。




二度と元の生活に戻れないのではないか?・・・・と不安を口にする夫に対しては

「わたしが一緒なら大丈夫」と笑顔で答えました



サラリーマンの夫がうつになりました③

2015-09-10 09:54:31 | うつ病見守り日記
会社に向かおうとして、駅の改札で足がとまり、ひとりで3時間もベンチに座り込んでいた夫。


いったん家に帰り、近所の病院を調べて予約し、うつ病だろうと診断されました。


夫の休職の気持ちはほぼ固まっていたので、即、診断書をもらい、上司に電話をし、1.2回会社にいっただけで休職生活が始まりました。


夫は・・・・医師の前で泣きました。

「元の自分に戻れるでしょうか?・・・・元の自分に戻りたいんです」

「いまの職場には戻らないほうがいい、と書いてもらえませんか?」と子どものように訴えました。


これまで、会社がイヤなわけではない、と言い続けていたのに、ようやく自分の気持ちを外に出すことが出来たんだな・・・・と思いました。

先生の答えは「そんなことは今考えても仕方ないので、治った時に考えましょう」でした。



あとで聞いたところによると、関連会社に出向し、そこには企業体質改善の使命を背負っていったものの、トップ(また別の会社からの出向)が聞く耳をもたず、現場の社員の提案を机上論のひとことで反古にする・・・といった繰り返しが、彼をボロボロにしていったようでした。




休み始めた夫の生活は

午前中は寝ていて、やはり会社のメールが気になってチェックして・・・・・・

そうすると気分が落ち込んできてまた寝る、という一日でした。


食欲はほとんどなく、外に出るのは通院のときだけ。

はじめの10日間は、ほぼ寝て過ごしたと記憶しています。

これが2015年の7月末のことでした。



2週間ぐらいすると、夫に少し変化があらわれました。

トイレ掃除と洗濯干しを自らやってくれるようになったんです。

「ママは仕事があって、おれは家にいるから、このくらいやる」と。

ここからだんだん、朝起きて(食欲はないままなのでお茶とクッキーくらい)掃除して選択してお昼になる、

というリズムが出来てきました。



1カ月経った頃、彼は「畑のボランティアに言ってみる」と言いだしました。

ひとり家にいて、パソコンでひまつぶしが出来るまで気持ちが回復し、近くで農園ボランティアの募集をしていることを知ったらしいのです。


自分の部下がうつ病で休職になったとき、産業医から土いじりが回復の助けになる、と聞いていたのを思い出したようでした。


週に3回、畑に通う生活がはじまりました。


⇒次に続く









サラリーマンの夫がうつになりました①

2015-09-02 21:35:46 | うつ病見守り日記
2014年、夫がうつ病を発症しました。

まさに青天の霹靂・・・・


認知症の母の介護にくわえて、夫の心配もしなくてはならないなんて・・・・


どこまでわたしは 抱えるものに恵まれるんでしょう???


1年たって、本人からも隠さなくていい、と言われたので、書いてみます。


もしも


ご自分の旦那様や、サラリーマンとして働くご本人で、


「うつかも」


と思うところがあったら、参考にしてください。




2014年の年明けから、夫は頭痛を訴えていました。

それは曜日に関わらず、いつでも痛い・・・・と。

病院で検査をしても特に悪いところは無く

男の更年期かもね、

と痛み止めでだましだまし過ごしていました。



そして季節が夏に変わるころ


月曜日に遅刻をすることが多くなりました

管理職なので、出勤時間は自分で決められます

頭が痛いから、遅れていく、と。


それが、2回、3回と続き


週に1.2回休むこともありました。


はじめは

「会社に行きたくないわけじゃない」


「元気が出ないんだ」と言いました。


そのうち

不眠を訴え、表情は暗くなりました




ある日


電話がなりました


「あのさ・・・・・いま駅にいる・・・・地元の。


電車にのろうと思ったんだけど、足が進まないんだ・・・・・」



時計は9時半。

彼は7時に家を出て行ったのに。


「待っていて、今すぐそこに行くから!!」



洗濯を干していた手をとめて、財布と携帯をつかんで駅に走りました。















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