ひとりっこのアルツハイマー介護

要介護5の父(2011他界)と人工透析でアルツハイマーの母のひとりっこ介護と、介護で自分の人生を犠牲にしないコツ

昨日のテレビで見た介護の壮絶記録

2010-07-29 17:35:06 | Weblog
ベストハウス、だったかな。

その方が44歳の時父親が脳こうそくで倒れ半身不随。

夫と子供たちの元を離れ、実家で介護をするものの、母親がアルツハイマーに。

まるでうちの両親とおんなじような状況。

病気の介護も切ないが、やっぱりアルツハイマーはもっと家族にツライよね。

その方はお母様を施設に入れず自分で介護すると決め、ぎりぎりの心身状態で乗り切ったというけれど、わたしは絶対無理だわ。

そういう愛情の示し方もありだし、すごいと思うけど、それで自分が病んでしまうとか、虐待をしてしまうとか、そっちが不安。

介護施設の「ウラ」の部分が心配だという人ももちろんいるけれど、自分ですべて抱え込むことのリスクも大きいよね。

特別養護老人ホームからようやく連絡が!

2010-07-27 18:42:14 | Weblog
日中ほとんど居眠りをして過ごし、食事も全介助になって、グループホームからは特養への転居をすすめられていた父。

わたし自身は今のホームと自宅が近いこともあるし、実際入所申込書をだしてはいたもののなんとなく現状維持を望んでいた。

でも、この秋にはそろそろ本気で考えないといけないとも感じていたし、今週中に特養に入所待ちの順位を聞く℡をしようと決意したところだった。

そうしたら昨日、「お父様の順番がきました」と電話があった。
なんというタイミングの良さ!

「どうされますか?もう他へはいられましたか?」
「いえ、2年間ご連絡を待ち続けていました。もちろん入所の意向でお願いいたします」

さっそく母に電話をした。
母は・・・・気がのらないようだった。
とりあえず、見学に誘ってみた。

そして今日夕方「お母さん、今から迎えにいくからね」
母「え?なんで?」
私「今日、お父さん老人ホーム見にいくって約束したでしょ?」
母「え?そうだっけ?ぜーんぜん忘れてた!」
私「・・・・」

とりあえず決行した。

そのホームは古いから、個室ではないし作りも病院みたいだ。
母は文句を言いそうだなと思いながら連れて行った。

けれど私はそこのスタッフの方々の温かさや医療面での安心は一押しだと思っている。

以前と同じスタッフの方が施設内を案内してくれた。

おまけに帰り際に父のことをよく知っているという施設長方とお話することになった。

ちなみに、知り合いだから優先されたということは全くない。本当に何年待ったかな、という感じ。

「ここには懐かしい顔が何人かいるからきっとお父さんにとってもいい環境だと思う」と。

だけどそんな場所だからこそ、自分の今の姿を見られてたくないと思うかな。

母は「お父さんの気持ちを聞かないと」と言う。

そりゃそうだけど、今回見送ったら次があるかはわからない

今のホームは日当たりも環境もよい個室だし、そりゃあ本人は今まで通りを望むでしょう。

けど、この先の健康面を考えるとわたしは不安でしかたない。

来週特養スタッフの方がグループホームの父に会いに来る。

子育て支援より介護支援を

2010-07-25 20:22:55 | Weblog
私は少し前の仮性うつから今は立ち直っている。

でも、プレ更年期で体調が狂ったり、空の巣症候群で寂しさがあったりで油断はできないと感じてる。

そして・・・家族の介護に直面している人たちがストレスや苦悩からうつになっていくことはなんと多いことか!

心の底から思う。

子育て支援より介護支援だよ!

保育園を待ち望む母親たちで本当に「生活を守るため」に働きたいのに保育所に入れなくて困っている人たちはどのくらいいるだろうか?
多くは「生活の質を上げたい」「家庭以外のところで生きがいを得たい」という+αの動機ではないかしら。

それに比べて介護はもっと切羽つまったものだと思う。
老々介護や介護者のうつ。

年をとったら家の近くに住まいを移す(介護施設への入所)ことが可能で、それがごく普通の老後の過ごし方で、という世の中になったらいい。

家族は老親を直に介護しないことに罪悪感をもつことなく、介護の不安や負担から解放される分だけ、優しくなれる・・・
それが理想だと思う。

子育て支援を否定する気はないけれど、優先順位は子育てより介護に!

ついでに子ども手当てももっと深く考えてほしい。
我が家は該当する子どもがいて恩恵に預かれるけど、各家庭にお金をばらまくくらいなら、
小中学校にエアコンを設置してあげてほしい。
給食費を払わない人たちがいるのなら、給食費の無償化のほうがよっぽどいい。

介護の場合は、お金がなければ特養しか道がない。

なのに横浜みたいに、個室の特養ばかり作ってくれても、低所得者は入れない。

個室の特養が空室ありなのに、多床室型は待機500人という現実、どうにかしてください。


母の認知症 進行中・・・知らない誰かとの約束

2010-07-20 16:05:48 | Weblog
久しぶりの更新です。

母の認知症はゆるやかにでも確実に進行している。

見ず知らずの他人に声をかけられ会う約束をしたらしい。
相手は自分より年配でスーパーの入り口で声をかけられたんだと。
その場で℡番号を聞かれあっさり答えた母。

どう考えても怪しいでしょ?!と言っても、「そんな初めから人を疑うようなこと、お母さんは出来ないのよ。」という。

それにしても、約束の時間と場所を覚えてるっていうことがビックリ。

ただし、約束の時点で、その時間はデイで無理なのだということには気づかなかったらしい。でも相手の連絡先は聞いていない。ヘルパーさんにも行くなと止められ、すっぽかした。
すると相手から「今日はどうしたの?」と電話があったそうで、また別の日に約束をした。

これまた無理な日。
誰に聞いたって「会うべきではない」というのだから、電話をして断りなさいと言った。

1時間後「電話して断ったわ。いろいろあなたに迷惑かけてごめんね。お母さん世間知らずね」と電話があった。

10分後。全く同じ内容で電話をしてきた。
夫と顔を見合わせ「・・・・・」

ところが!!
日曜日になってこう言う。
「土曜日の昼間、また電話があって、あまりに熱心だから会うことにしたのよ」
は?
「断ったって私に言ったね?」
「うん断ったんだけどね。どうしても会いたいみたいだから、そんな疑ってばかりいないで会ってみる。」
「あのさ、土曜の昼間電話で約束したけど、断ったのは土曜の夜だよね?だから約束はなしになったんだよね?」

そのあたりの時間の流れの記憶が錯誤していて、説明しても納得しない。
これが物忘れと認知症の違いなんだなあ。

で、あげくの果てに昨日の夜、
「今ね近所のNさんに相談したのよ。そしたら会っちゃだめよ、って。お母さんあの人に電話しなきゃダメよね?」
「あのさあ・・・・」

きっと今夜も同じ話で相談の電話をかけてくる気がしてます

相手はどんな目的でおしゃべりしようと誘ったのか知らないけど、とんだ相手違いかと思いますよ(笑)