ひとりっこのアルツハイマー介護

要介護5の父(2011他界)と人工透析でアルツハイマーの母のひとりっこ介護と、介護で自分の人生を犠牲にしないコツ

アルツハイマーで鬼となった母、そして今の母

2013-09-28 12:59:37 | よくある悩み
2年前の母の荒れようといったら、鬼でした

いつ怒りが爆発するか予測不可能

目はつりあがり、口から出るのは暴言ばかり

他人への悪口を聞かされるのも疲れますが

いちばん堪えたのは、わたしへの攻撃でした

「あんたみたいに冷たい女はいない」

「だからあんたは友だちが少ない」

「みんなあんたのことを嫌っているって知らないでしょう?」

いくらアルツハイマーだと言っても、こうした言葉で心はズタズタになりました

大好きな母でした

母はいつだってわたしの一番の味方でした

ずっとマイナスの言葉をぶつけられていると、哀しいという気持ちとともに、こちらにもマイナスの感情がわいてしまうのです

・・・・もう、お母さんなんかいなくなってもいい・・・・・


そんな泥沼の日々から2年

母は 昔の優しく娘思いの母親に戻っています

面会に行けば「忙しいのにあんたに迷惑かけて申し訳ないね~」とニコニコ

一緒に散歩や買い物を楽しみ、孫たちの健康を気にかけるおばあちゃんです

「以前わたしにものすごくひどい事言ってたよね?」

と聞いてみると

「え~それはごめんね。なんか他の人に変身したちゃってたんじゃない?」と笑う母です。


自分の年齢も、今日が何月何日かもわからないし、さっき買ったものも忘れてしまうけれど、

驚くことに今年大学生になったわたしの息子(孫)の大学名も通っている駅名までもしっかり覚えました。

母、アルツハイマー歴5年です


もし、いまお父様お母様との関係悪化で苦悩されている方がいたら、 それは永遠に続くわけではない  ですから安心してくださいね






施設にいれるかの悩み

2013-09-28 09:05:41 | よくある悩み
認知症の介護の悩みのトップともいえるテーマかな、と思います

徘徊や、失禁や、暴言に苦しみ、介護する側がおかしくなってしまいそうな時、必ず頭によぎる「施設」

わたしも、「まだだいじょうぶ」と思った翌日には「もう無理!本人がなんと言っても入れる!!」と思い、また数日後には「かわいそうすぎて出来ない。もうちょっと頑張ろう」

こんな気持ちの乱高下を繰り返しました


その頃のリアルなつぶやきは 過去ログ 

こちら



こちら

をご覧ください


で、この頃わたしの心の支えとなったのgこのサイトであらゆる質問にアドバイスをくださる回答者”とすかーなっちさん”の言葉です

ベストな選択などありません。ベターな選択をしましょう


みなさんが悩まれた時も、ぜひメリットとデメリットを紙に書き出してみてください

頭の中で考えるだけだと永遠に整理がつかないので、書くことをおすすめします


例えば・・・・・

薬を飲んでくれない  こと

家族といると → 自分を病人扱いするな!と怒って拒否する  → 薬の効果が得られない → 家族は毎回のバトルに疲弊する → 薬を飲まないと症状が悪化する危険

施設だと   → その場で拒否してもタイミングをみて飲ませられる  周りも飲んでいるので習慣化する  
       

夜間の徘徊がひどい

家族といると → 不眠になってしまう イライラ(こどもなど含め)して本人に冷たい態度になってしまう 仕事に影響が出ている

施設だと   → 夜勤スタッフはそもそも寝ないからとことん付き合える  たいへんでも朝になれば交代できる
         家族は健康を保てる  会いに行ったときは優しく接することができる

ここに本人が寂しい思いをする、や「介護を放棄するようで申し訳ない」という気持ちが足されるのですが・・・・・
書き出してみると、時間の経過とともにどちらがベターか答えが見えてくる時が来ます


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介護から逃げられる時間を

2013-09-26 14:03:03 | 自分のこと
きっとこれを読んでくれている方は、これから介護をするか介護中の方ですよね

みなさん上手に息抜き出来ていますか?

前に書いた「わたしは介護でうつにはならない」という決意

これには、手放す(つまりすべてを自分で背負うのをやめる境界線をひく)ことの前に、介護を忘れる時間が必要になります


もう両親のことで食欲もなくなって、いつも胸のあたりが緊張した感じ  という日々がありました

   テレビを見てもまったく頭に入らない

   食べ物のおいしさがわからない

   周囲のおしゃべりの話題(芸能とかグルメとかダイエットとか)がわずらわしい

自分自身が黄色信号でした

母が通うデイサロンのスタッフの方が、日に日に表情をなくしていく私に「映画でも見てらっしゃい!わたしはそうやって母の介護のこと忘れる時間をつくったの」と言ってくれました

その言葉をきっかけに、自分も「何も考えない時間」をつくろうと思いました

ただし・・・・テレビも上の空なので映画はダメだと思い

学生時代から好きだった「ダンス」にしようと思いました

振付を必死に覚えなくてはならないから、考え事をしているヒマはありません。

踊った後は身体もすっきりして、よいストレス解消にもなっています


介護にどっぷり使って気分もダウンして行動力やスピードももダウン

忙しいけど、なんとか自分の趣味も楽しんで、リフレッシュしたところで介護に気合いを入れ直す

どちらが生きてて楽しいですか?

ぜひ、介護から逃げられる時間をつくりだしましょうよ


アルツハイマーに気付いた時

2013-09-25 10:35:37 | アルツハイマー
雨です。

こんな日はアルツハイマー患者の母は、不穏になったりします。

もともと「晴れ」が大好きな母は、アルツハイマーになってよりその気分の変化が顕著に感じます。

母を見ていると、予備軍(きっと自分もああなると・・・)である私も自分の老後を想像し、息子たちの迷惑にならないように何ができるかなと考えたりします


母がおかしいかも、最初に思ったのは2008年のことでした

  睡眠薬を飲んでも一睡も出来ない と言う日が続き

  お父さんとおじいちゃんのことが時々混同してしまうと 笑い

  もともと忘れっぽいタイプだったのが、もっと頻繁に忘れるようになり・・・・

月にいちど、父の通院の付き添いで私も母も大学病院の神経内科に付いていっていたので、診察時に先生に言いました

「先生、母もついでに調べていただけませんか?」

すると先生は、年齢によるものだろうからまだ心配はない、と笑いました

母自身は、父がグループホームに入って一人暮らしになったために、話し相手がいないことで言葉が出てこなかったりする、と言っていました

半年後、やはりおかしいという気持ちが捨てられず、検査をお願いしました

診断は・・・・・

   前頭葉、側頭葉に委縮がみられる

   アルツハイマーの初期と思われる

とのことでした

娘の感は当たるものです


わたしにとっては   不眠と 母の会話に他人への攻撃(悪口)が頻繁になったこと  が 疑いの決めてでした



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認知症と薬③救急搬送

2013-09-24 19:35:25 | Weblog
119に電話をし、母が呼吸が苦しいと訴えていることを伝えました

胸(心臓)はどうかと尋ねると、心臓ではないと答える母

寒いと震えだし、身体ががくがくとけいれんし始めました

片手で母をささえ片手で119と通話

「救急車がつくまでに呼吸が止まるようなことがあったらまたかけてください、。応急処置を電話で説明します」

救急車が来るまでがとてつもなく長く感じられました

15分ほどかかって病院についたとき、母の様子は落ち着いていました。

過呼吸のようでした。

腎臓専門の医師が処置室にきてくださり、飲んでる薬を説明したところ

「薬の量に問題があると思う。過呼吸も副作用かもしれない」とのこと

帰宅後、さっそく製薬会社の提供する情報を検索しました

すると、

透析患者は一般的な処方量の半分が限界量だということがわかりました なんと倍の量を服用していたことになります

腎不全の場合、分解する力がないので体内に長く滞留してしまうのです



そもそも医師も、薬剤師も、透析患者と知っているわけで、一般的な服用量ではなく、きちんと調べてくれれば免れたことなのに・・・・・

さっそくホームに薬を中止してほしい旨電話をしたものの、医師の許可なしにはできないとの回答。

翌朝、朝一番で インターネットで入手した薬の説明書と母の症状をFAXし、「すぐに中止をお願いします」と申し出ました


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認知症と薬②

2013-09-23 18:42:26 | Weblog
桜が咲くころ、新たな薬を飲み始めた母に異変がおきました

週に3回、人工透析のクリニックへと送迎をしてくれている青年から

「このところお母さんの様子が変です。夕方でもホームに様子を見に行ってあげられませんか?」と電話がありました。

いつもの明るさが消え、父が亡くなったことを突然忘れてしまったようだというのです。

仕事があったので、帰宅し、こどもと夕食を済ませてから面会に行きました。

ホームに行ってみると、なぜか母は廊下に椅子をおいて座っていて、涙目でボーっとしていました。

そんな姿は初めてでした。

近くにいたスタッフにどんな様子か尋ねると

「そうですね、ちょっと足元がふらつきます」

母にどうしたのか尋ねると、お父さんのことが心配だ、自分もどうしていいかわからなくて不安だとメソメソします。

とりあえず、母には「お薬が効きすぎているから、明日先生に相談するからね。心配しなくていいよ」と話しベッドに連れていきました。


翌日、母をお花見に誘いだしましたが、おかしなことを言うのです

「あのね、わたしはちゃんと洋服を着ているかしら?なんだか頭がおかしくなってしまったみたいで、いま自分が正しい格好でまともに話せているのかもわからないの」

その後、いつものデイサービスに連れていくも、普段の輝いた顔は見せず、ボーっと宙をあおぎ車から降りない母

夕方わたしの家に寄って昼寝をした直後、呼吸困難を訴え、救急車を呼ぶ事態になったのです

  続く

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グループホームに入った母の反乱

2013-09-22 18:36:40 | Weblog
半ば騙すようにグループホームに入居した母

そうはいっても、父亡きあと「この家に住んでいてももう誰も帰ってくるわけじゃないからさびしい」「もし体調を崩したらどうしよう」と一人暮らしをさびしがり、友人や兄弟に
「わたしも老人ホームに入りたいと思うの」とも言っていた母

「お父さんのいたところなら、あんたの家も近いし、環境もいいからいいけどね」という希望をかなえたものだったのに

スタッフも父の時からの顔なじみ

ところが・・・・・

「お母さん、あんな性格じゃなかったよね?!」とスタッフが驚く始末

毎日毎日「帰る」と怒り続け、「娘に電話して!」とさわぐ

わたしにかけてくる電話はそれはそれは怒りMAX

こちらが面会に行けば、歓迎どころか

「こんな薄情な女に育てた覚えはない」

「大学出てるからって偉そうにするな!」

「お前とは縁を切る」

あまりの剣幕に、ホーム長から

会いに来ない方がいいのでは・・・・と言われる始末


それでも、家族はわたしひとりだし

環境の変化や不安のあらわれなら放っておくのはかわいそう

胃痛を感じながら通うことになる

認知症と薬 ①

2013-09-22 08:49:45 | Weblog
気になる記事を見つけました  こちら

お気づきのかたも多いと思いますが、お医者様のバックには製薬会社がついている。

先日大学病院のER入り口で、夕刻、さまざまな会社の営業マンが待機、帰ろうとする医師にすがるように「先日のお薬いかがでしたか?」と歩幅を合わせている光景も見ました。


アルツハイマーの場合、ものわすれだけでなく、暴言、暴力 など周囲に迷惑がかかる行為が現れると、お薬も増えていきます。

父の脳血管性認知症のときは、とてもよい先生に巡り合えたので、お薬の副作用などで心配になることはありませんでした。

しかし、母のアルツハイマーでは、先生が大学病院を辞めてしまわれ、グループホームに入るのをきっかけに「いつも飲んでいるアリセプトを継続」の考えで訪問医(内科)に処方も

お願いすることにんりました。

「ぼくも認知症は診ているので」とおっしゃっていたから。

けれど、暴言がひどくなり、お薬が追加されたときに「あれ?まかせてだいじょうぶ?」という疑念が湧いたのです。

アリセプトの量を10ミリに増やす・・・・といっていたのが(母は持病の関係でずっと5ミリでした)

抑肝散(これは施設長の進言)と、デパス、メマリー  と一気に追加

「ひとつひとつ加えて効果があるか試すのではないんですか?いっぺんにだと、何が母に効いたのかわかりませんよね?」

「いや、これで症状がおちつけば、何が効いたとかわからなくても結果的にはオッケーですから」納得がいかないものの、医師も頑としてこちらの希望を聞き入れてくれず、母は計4種類の薬を飲むことになりました。

それから数日後、母の様子に異変が現れたのです

 次回に 続きます


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介護でうつになってはいけません

2013-09-20 13:17:24 | 自分を守ること
介護で、娘である自分がうつになることだけは避けよう と心に誓いました。

これが、ひとりで両親の面倒をみるにあたって決めたことです。

なぜなら身近な知人が、介護でうつになったのを知っているからです。

自分を犠牲にして、結果自分がうつになったらどうなるか。

みなさん「自分さえ我慢すれば・・」と思ってしまいがちですが、そうしてうつになって苦しいのは自分だけではない、ということを真剣に考えなくてはいけないと思うのです。

一家の主婦がうつになれば、夫や子どもがいる場合、あらたな苦しみを産むことになるのです。

もちろん、不安定な精神状態では介護にも支障が出てくるでしょう。

しかも、介護という直接要因が無くなっても、「うつ」は簡単に治らないのだそうです。彼女も3年たっても精神安定剤から卒業できないのだと言っています。


介護の問題は、自分の意思だけではどうにもならないこともたくさんあります。

でも、少なくとも「じぶんさえ我慢すれば」という気持ちは捨ててください。

自分を守ることは、家族を守ること

家計を支えている立場ならば、収入を守ること

になるのです


わたしも何度も限界を感じ、迷い、悩み・・・その都度「ここがギリギリ」と感じた時に「手放す」選択をしてきました

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ひとりっこのお墓探し

2013-09-16 20:49:53 | Weblog
ひとりっこである自分は嫁に行っており、実家の名をつぐ後継者は誰もいない。

父方の親族はいっさいつきあいがなく所在もわからない。

おまけに母にはお墓を買うほどのお金もない。

こうした状況の中、もっとも費用がかからないのは合葬墓だとは思いました。

しかし、将来のことを考えると、せめて夫婦一緒になれるようにしてあげたいと思いました。

予算は100万

まず、室内墓を見学。

東急東横線のとある駅から徒歩。

いわゆるコンピューター制御立体駐車場型。

カードキーだったか暗証番号だったか忘れてしまいましたが、地下に納められた○○家の墓石が電動で運ばれてきて現れます。また画面上には登録しておいた故人の写真などが現れます。

とても画期的なシステムですが、ちょうど銀行のキャッシュコーナーのような感じで3つ並んでいますが、混み合うときは後ろに人が並んでいる状態になります。

価格は100万円前後+年間維持費

母が場所を気に入らない と言ったのと維持費が案外高かったため 候補からはずしました。


つぎに、コインロッカー型を見に行きました。寺院が運営していますが、宗教自由とのことでした。

33年間と期間がきまっており、期間終了後は合葬墓に移されます。

自分が44歳で33年後といえば77歳・・・・・この世にいるかもわかりません

供養には十分な期間と思いました

お寺の方が無知なわたしに親切にいろいろ教えてくださったこともあり、こちらに決めました。

費用は70万円(2人まで可)と年間管理費が6000円でした

春と秋にお寺さんが合同供養をしてくださいます

とてもよい選択をしたと思っています


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