ひとりっこのアルツハイマー介護

要介護5の父(2011他界)と人工透析でアルツハイマーの母のひとりっこ介護と、介護で自分の人生を犠牲にしないコツ

父の覚悟

2006-11-01 20:46:58 | 父のこと

かつては民生委員や社会協議福祉会の委員をつとめていたあの人は、プライドも相当高いし、ケアマネさんも、役所の方も「本人が納得しないのでは?」と懸念していた。もちろんわたしも。。。。

昨日、今日と父本人が電話をしてきた。
この2~3年、多発性脳こうそくというものになって以来、大好きな孫に電話をかけてくることさえしなくなってしまっていたのに。
「いろいろありがとうね。あとはまかせたから頼むね」

いつも怒鳴っていて、母のいうこともわたしの言うことも、それが父のためを思ってのアドバイスでも「うるさい!!」と怒鳴ったあの人が、やけに謙虚だ。

デイケアに行ってもリハビリをまじめにやらない、他の人とコミュニケーションをとろうとしない、と報告を受けてたのに昨日はリハビリも一生懸命やって、周りの
人とも明るくしゃべったという。

「なんだかここ数日はっきりしてるのよね」と母。

あんなに苦労をかけられた母とわたし。
けれど、父の覚悟したような姿をみるとせつない。

人と話すのが大好きで、大声で笑ったり、孫にちょっかいを出していたあの人は
すっかり無口になった。