ホンデュラスに赴任が決まり、このぱぷあ日記ホンデュラス編で紹介したかったのが、後ろに写っているいい男ではなく、前に写るカミキリムシ。そう手長カミキリである。
はじめてこの虫を知ったのが小学校の頃、隣の友達が昆虫図鑑を持っていて、外国の昆虫を紹介したページがあり、そこに手長カミキリの標本写真があった。妙な色調といい異様に長い前脚と僕を魅了してしまった。そこにはなぜか、ペルーと書いてあり、いつかこの虫を見にペルーに行ってみたいと思っていた。
はじめて海外に出たのは、ホンデュラスで23歳の時である。ホンデュラスにも手長カミキリはいると言う情報を聞き大喜びだったが、当時は、エスペランサと言う所に住んでいた。そこは、高地で凄く寒くあきらめていたのだが、現地の同僚が山から採ってきたのである。生きたのを見たのは、結局その一回だけだった。
再度、ホンデュラスに来る事になり、今回は、テラ。これならと思いさがしていたが見つからない。しかし、昨日ラボの前の電柱に止まっていたのである。カメラがなかったので一泊してもらい今日撮影した。
この虫で有名な話がある。なんとカニムシが飛行機代わりに使っていると言うのである。カニムシは、翅の中に入り込み場所を移動する手段として手長カミキリを使っていると言うのである。是非見てみたいと思い何とかこんなカットを撮ってみたがカニムシはいなかった。居たのはダニばかりであった。