浅田次郎さんの「終わらざる夏」と村岡恵理さんの「アンのゆりかご」を読み終わりました。「終わらざる夏」は元同僚のT先生お薦めの本。「アンのゆりかご」は、今NHKで放送中の「花子とアン」の原作になっている本で、甲府の村岡花子展を見に行ったときに文庫で買いました。作者は村岡花子さんの孫にあたる女性です。
「終わらざる夏」は、私の知らなかった占守島の戦いについて書かれていました。ポツダム宣言を受諾し、8月15日に無条件降伏をした日本。千島列島の東の外れの占守島(シュムシュトウ)に配備されていた旧帝国陸軍とソ連軍は8月18日~21日まで戦ったというのです。千島においても敵はアメリカ軍と想定し、アメリカ軍が来るだろうと予期していたところ、思いがけずソ連軍が攻撃を仕掛けてきて、日本軍が応戦したとのことでした。降伏後にした戦闘だったけど、双方に多くの死傷者が出ました。降伏後にソ連が攻めてきたのは、日本軍にとっても想定外のことでした。ヤルタ会談で連合国側がソ連に日本への参戦を促した事実があり、戦後、千島列島、樺太、北海道をソ連が占領するというスターリンの意向はトルーマンから認められず、北海道は除かれましたが、千島列島はソ連のものと認められたらしいです。8月23日に武装解除され、捕虜になった日本兵の多くがソ連の船でシベリアへ連れ去られ強制労働に従事させられたことは、北海道を占領されないための方策だったという説があるらしいです。戦争末期に日本に対する攻撃に加わったソ連は、千島列島は戦争に勝った結果の自国の領土だと思っているのでしょうね。辛く重い話でしたが、シベリア抑留がなぜ起きたのか、知らなかったので勉強になりました。
「アンのゆりかご」は翻訳家で児童文学作家でもあった村岡花子さんの生涯を事実に基づいて描いた作品でした。日本人にとても愛されている「赤毛のアン」とそのシリーズは、村岡花子さんの名翻訳があってこそだと思います。もう一度、シリーズを読み返したくなりました。
「終わらざる夏」は、私の知らなかった占守島の戦いについて書かれていました。ポツダム宣言を受諾し、8月15日に無条件降伏をした日本。千島列島の東の外れの占守島(シュムシュトウ)に配備されていた旧帝国陸軍とソ連軍は8月18日~21日まで戦ったというのです。千島においても敵はアメリカ軍と想定し、アメリカ軍が来るだろうと予期していたところ、思いがけずソ連軍が攻撃を仕掛けてきて、日本軍が応戦したとのことでした。降伏後にした戦闘だったけど、双方に多くの死傷者が出ました。降伏後にソ連が攻めてきたのは、日本軍にとっても想定外のことでした。ヤルタ会談で連合国側がソ連に日本への参戦を促した事実があり、戦後、千島列島、樺太、北海道をソ連が占領するというスターリンの意向はトルーマンから認められず、北海道は除かれましたが、千島列島はソ連のものと認められたらしいです。8月23日に武装解除され、捕虜になった日本兵の多くがソ連の船でシベリアへ連れ去られ強制労働に従事させられたことは、北海道を占領されないための方策だったという説があるらしいです。戦争末期に日本に対する攻撃に加わったソ連は、千島列島は戦争に勝った結果の自国の領土だと思っているのでしょうね。辛く重い話でしたが、シベリア抑留がなぜ起きたのか、知らなかったので勉強になりました。
「アンのゆりかご」は翻訳家で児童文学作家でもあった村岡花子さんの生涯を事実に基づいて描いた作品でした。日本人にとても愛されている「赤毛のアン」とそのシリーズは、村岡花子さんの名翻訳があってこそだと思います。もう一度、シリーズを読み返したくなりました。