トドの小部屋

写真付き日記帳です。旅行記、本や美術展の紹介、俳句など好きなことをつれづれに。お気軽にどうぞ。

六月燈の三姉妹

2015-06-22 16:39:14 | 映画
2013年制作の「六月燈の三姉妹」を見ました。監督は佐々部清さん。鹿児島県鹿児島市にある真砂商店街で和菓子屋とら屋を営む家族の物語です。真砂商店街は近年活気がなくなり、商店街でもなんとか活気を取り戻したいと色々対策を考えていたが、とら屋は昔ほど繁盛していないが、新作の和菓子を考案して売り出すなど工夫して経営を維持していた。とら屋の長女は離婚して出戻り、店を手伝っていた。かけだしのイラストレーターの次女は姑問題で離婚調停中で東京から実家に戻ってきたが、夫がもう一度やり直したいと後を追ってくる。三女は妻子ある男性と不倫していたが、見込みのない恋を断ち切る。三姉妹のうち、上の2人は母親の亡くなった前夫の娘。三女だけが母親の2度目の夫の娘だったが、夫の浮気が原因で離婚していた。離婚した今もとら屋に同居し、菓子職人として店の経営を手伝っている元継父が考えた新作和菓子のかるキャンを、六月燈の日に大量に売ろうと、一家は次女の夫も一緒になって協力する。鹿児島の夏の風物、六月燈の夜を中心に、親子、元夫婦、次女夫婦、姉妹の関係を描きながら、互いに抱く愛情がほのぼのと感じられ、気持ちが温かくなった映画でした。鹿児島弁を初め、街の風景など地方色が豊かで、魅力的でした。お薦めです。長女を演じたのは吉田羊さん、次女は吹石一恵さん、三女は徳永えりさん。母親は市毛良枝さん、二度目の父親は西田聖志郎さんが演じています。特に凛とした美しさのある吉田羊さん、素敵な女優さんだなぁって思います。
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