深度計予備回路

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賀正

2013-01-01 16:13:07 | ボトムズ(模型とか嘘設定とか)

あけまして おめでとうございます、今年もヨロシクお願いいたします。
・・・・・・・といったわけで、年が明けましたのです、そして、相変わらずに、ぼちぼちと、プラモしている新年・・・・・

で、ゾイドやりかけて、「今年もガンスナイパーで新年か」と、思わせといて、ATの仕上げをするのです、はい!

こないだの日記で、ほぼ出来上がってた折、ヨドバシで仕入れてきた、リベットを打って、アルミ線で足掛けをこしらえ、
カメラのレンズを準備したらば、早速色付け~

ボトムズっぽい、ステロタイプなお色・・・・といいつつ、ちょっと、意表をついて、メルキア軍仕様にしてみました。

ATH12しかり、最新型は、メルキア軍に配備されるのです・・・・・・

色合いは、思いつきで調色、ウエザリングはいつもどおり、年末に、WAVEのボトムズデカールを買い損ねた、
ペナルティーってことで、マスキングテープを切り抜き、ギルガメス文字の、マーキングを、いくつかペイントしときました。

さぁ、今年も、いけるトコまで、プラモ拵えましょうかね。



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”ATH-14F”
大戦末期、ウットヘルト製の名機、H14に、大幅な改修が加えられた、最終量産型。
高所配置で、トップヘビーな重量バランスとなる、PRリザーブタンクと、専用クーラー、
同加圧機を、パックにして、背面に移設、余裕をもって、高性能MCを駆動できる物とした。
更に、H14最大の弱点ともいえる、前方固定式のカメラを持つ頭部を、旋回可能に改め、
不要になった、機体側面の、覗き窓が、装甲されている。
9型用のターンピックも、追加されているが、走行中の使用は、その機体重量をもって、破損するケースが多く、
停車時の、信地旋回と、精密狙撃時、高出力火器を使用する際の、機体固定に用いられる。





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おまけ
”ATH-14のお話”<ブログ過去記事からの転載(嘘設定)

ATH14
「巨大な歩兵からの脱却」

ギルガメス軍において、もっとも配備数が多いATは、ATM09型 通称“スコープドッグ”である。

両軍における同機の評価は、「汎用性に優れた、バランスの良い傑作機である」というものと、
「戦局激化の折、ATという兵器の有用性が認められつつあるなか、必要とする要素を
“極めて最低限にバランスさせる”ことに成功した機体が、その生産性も含め、
需要の波に乗った結果、爆発的に蔓延しただけである」という二つに分かれる。

ただし“AT技術の優れたフォーマット”としての9型は、その運用の模索も含め、両軍の、兵器認識を改革したことに異存は無いだろう。

9型は、一億にも及ぶといわれる配備数で予測されるとおり、
デビュー時より絶え間ない改良が繰り返されているが、皮肉にも、その機体思想を変えるには及ばず、

“矮小でパイロットスーツ無しでは気密もままならない最低限のコックピット”

“通常射撃距離において、AT携行火器が容易に貫通する薄い装甲板”

“それらを含む機体重量を稼動させる動力を内蔵するのに、最低限の補機類搭載スペース”

という、致命的ともいえる欠点が、放置されたままであった。

この“マンニミマム、マシンミニマム”といったコンセプトをもって、「 AT戦におけるギルガメス優位の状況を作り出した」という現実が、
その傾向を、現在に至るも継続させていると、推察せざるを得ない。

標準装備では「巨大な歩兵」以上の運用が困難な09型は、現場からの更なる要求に応える為、徐々にその姿を変えることを余儀なくされる。

寒冷地、亜熱帯地域といった局地任務機への改造、突撃作戦、拠点防衛にむけた重装甲化、あるいは、高機動化。

各々最低限と言われた、機体スペックは、必要な部分を、重点的に補うことで、 “巨大な歩兵”が、“軽戦車”となり、
“水陸両用車”になることを可能とした。

ただし、それら全ては、抜本的な改装に過ぎず、更に高度なフォーマットとなる強力な機体が待たれることになる。

そんな中、ウットヘルト社が、新型ATの開発に着手することとなる。

ATが、兵器として本格的に運用されて以来、9型に乗るパイロットから待たれる要望は、 H14開発開始の段階で、
ほぼ具体的なものとなっており、それらに対応する事を、急務とされた。


1 パイロットの体型を選ばない、余裕のあるコックピットスペースと戦闘環境を持つ事

2 それを内包するボディシェルは、09型以上の耐弾性をもち、充分な気密を実現すること

3 接近戦用の固定武装を標準装備すること

4 09型に困難とされる、重稼動に耐える出力を得る事

5 以上を実現しつつ、09型並の機動性を有する事

 ETC 


これらの条件を満たす為、新型は、9型の特徴とも言える”限りなく人型を模したシルエット“と決別し、異形の形状がとられた。

ボディシェルを、ワンモーションのスラント形状とし、重装甲化を容易にすると同時に、跳弾効果を得やすいものとし、
ハッチの開口ラインを、側面に移動させ“クラムシェル形式”とする事で、充分な強度と、良好な整備性、昇降性を得たのである。

このボディシェルは、内部に充分な空間を持ち、大柄なパイロットの搭乗を許容するだけでなく、
被弾変形の際にも生存率を格段に上げる事が出来たのである。

9型でいう「狭苦しい鉄の棺おけ」は、一転「軽車両並みの居住環境」を持つ事となった。

動力関係の配置も合理化され、9型でウィークポイントともなっていた、腹部配置のコンプレッサーが、被弾率の低い背面に移動され、
空いたスペースを生かして、固定式の11mm機関銃2門を、搭載することが出来た。

この機銃ユニットは、極端に前後長が短い特殊な機関部が与えられた新設計であり、
スペース効率の厳しいATに搭載する固定武装として非常に優れた逸品である反面、装弾数や作動に、聊かの問題を残している。

メインカメラユニットは、“三眼複受像機式”のものが、別体式の頭部に収められ、
顔面への直撃という、 最悪のケースにおいても、パイロットの防弾に貢献することが出来る配置とした。

しかし、側方及び、後方に大きな死角を持つものであり、ハッチ側面に、防弾硝子付の開閉窓を設ける事で対処してはいるものの、
局部的な防弾性能の緩さと、視界の問題は、最後までH14のアキレス腱となった。

(優れた狙撃兵は、大口径ライフルで待機状態のH14のパイロットを、窓越しに狙撃する事ができたといわれている。)

これに組み合わされる四肢は、曲面を多用し、優れた整形強度を持つと同時に、多少の跳弾性能もちあわせるものとし、
それぞれに、強力なMCを内蔵して、大型化による重量増加に対応している。

H14は、開発初期において、高出力化による稼動時間の短さが、問題視されたが、 後頭部に、
大型のPR液リザーブタンクを背負わせることで、解決に至った。

このタンクは、視覚的に、ウィークポイントと目されるが、その断面形状と装甲厚で、 ボディパネル以上の耐弾性を有する大変頑丈な物である。
(機体が爆壊しても、このタンクが原型をとどめているケースさえある。)

評価試験で、高得点をマークし、華々しくデビューした H14は、パワフルで打たれ強い上、
パイロットの生存率も段違いの新型として、兵士たちに諸手をあげて歓迎され、 すさまじい勢いで、配備が進んだのである。

更にこの新型ATは、余裕のある設計で、9型で対応が困難とされた、超局地仕様への改装も、比較的容易であったし、
その、重装甲を生かした“ATによる密集突撃”と言う、新しい戦術さえ可能とした。

この機体の登場をもって、ATは“二足車両”から“二足戦車”に、シフトしたといっても過言ではない。


ただし、9型に足りなかった部分を大いに補い、戦闘兵器としての完成度を上げたH14にも、問題点は山積している。

まず、09型の二倍にも届くと言われる、機体コストの問題。

更に、いくらパワーで補おうとも、末節重量の大きさは、遺憾ともしがたく、 大きなボディシェルに、高所配置のPR液タンクと、
トップヘビーな重量バランスであり、 機体重量から想像されるより自立安定性に欠けること。

先述の、カメラ形状による、視界の問題等等

皮肉な事に、H14のウィークポイントは、ほぼ全てが、09型におけるセールスポイントであり、 両機は、ケースバイケースに共存する事になる。

それぞれに搭乗するパイロットの思考も両極端であり、
14型を求めるパイロットと、09型を愛用するパイロットでは、戦術理論からして、水と油ほどの開きが有る。

では、「H14は、打たれ強いだけで、高機動戦闘に向かない 鈍い機体なのか?」

機体重量が大きくトップヘビーである事は、高機動時におけるバランスの悪さを示すことになるが、
パイロットスキル如何では、重い上体を使ったダイナミックな加重移動と、姿勢変化を利用して、
9型に勝るとも劣らない機動性を発揮する事が可能である。

「9型でなら、もっと突き詰めた運動が出来る」と言う向きもあるかもしれないが、
14型の、パイロットが、操縦技術をもって、重ATが持つ運動能力のネガを極限まで抑える事を可能とすることが出来るのに対し、
9型が内包する構造上の限界は、乗り手によって解消することが不可能な事項がほとんどなのである。

14型以降に制式となった機体が、ほとんどがH級であるという現状が、このクラスの存在意義を、強力に後押しするものと言える。


そして、9型に続く配備数を誇る14型も、常に、改良が加えられている。

ポスト9を目指し開発した、ウットヘルトの思惑とは違い、軍は当初、H14を後方支援機として採用したため、
初期型では、接近専用のアームパンチ機構や、グライディングホイルが省略されている。

しかし、実際は、最前線の突撃任務に用いられる事も多く、程なくグライディングホイルが追加されることになる。

更に、11mm機銃を持つ頑丈な機体が、近接戦闘においても非常に有効である事が判明するに至り、アームパンチ機構も追加搭載された。

その後も、改良はくりかえされ、大戦末期には、大幅な仕様変更を受けた機体が導入されている。

H14は、その製造コストの関係から、生産数に対して軍への制式導入数が常に下回る事が多く大量の余剰機が、ブラックマーケットに、流出したのである。
(この期に及んでも、上層部は、人命軽視の傾向であり、9型の配備効率を優先しているといった上層部の思想によるところも大きい)


結果、反政府組織や、私設軍隊の多くが、H14を装備し、機体のイメージを大きく貶めているという現実は、真にもって遺憾と言える。