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ヒヤミカチ節 by 上間綾乃

2021-05-29 20:55:35 | イベント

「ついて来いよ!」カッコイイ上間綾乃 / ヒヤミカチ節【OKINAWAまつり2019 in 代々木公園】

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作詞者の平良新助(たいら しんすけ、1876年 - 1970年)は、今帰仁村(なきじんそん)出身で1901年に渡 米して成功した経営者となり、第二次世界大戦中に強制収容を経験した後、沖縄に戻った人物であった。

沖縄戦によって荒廃していた故郷を励まそうという意図から、この曲の歌詞1番となる琉歌を作った。

「ヒヤミカチ」は、「エイヤっと(起き上がる)」といった意味である。

1948年、この琉歌に山内盛彬が曲をつけ、2番以降の歌詞を加えて]、カチャーシーにふさわしいテンポの速い曲として広く親しまれるようになった。


「ヒヤミカチ節」は、登川誠仁が得意としたほか、喜納昌吉]、金城恵子]、上間綾乃、大城バネサら多数が 、アルバムなどで取り上げている。

2010年の第92回全国高等学校野球選手権大会に沖縄県代表として興南高等学校が出場した際、新たな応援歌としてヒヤミカチ節をもとに歌詞を改変したものを作った[2]。この年、興南は優勝を果たし、春夏連覇を達成した。


作詞 平良新助
作曲 山内盛彬(せいひん)

一、名に立ちゅる沖縄 宝島でむぬ 心うち合わち うたちみしょり
なーにたちゅる 'うちなーたからじま でむぬ くくる'うち'あわち'うたちみしょーり

◯名に立つ沖縄 宝島だから 心をひとつに合わせてお立ちください

語句
・なにたちゅる:有名な。


二、稲粟の稔り 弥勒世ぬ印 心うち合わち気張りみそり
'いに'あわぬなうり みるくゆーぬ しるし くくる'うち'あーち ちばいみしょーり

◯稲粟が実り 豊年の世の予兆 心ひとつに合わせがんばってください

語句
・いに:稲。「んに 'Nni」とも云う。
・なうり:実り。稔り。
・みるくゆ:豊年満作。中国からの弥勒信仰と、古代からのニライカナイ信仰が融合した沖縄独特の世界観
。豊年満作が海の向こうよりもたらされると信じられている。


三、がくやないしゅらさ花や咲き美らさ 我した此ぬ沖縄世界に知らさ
がくやないしゅーらーさ はなや さちじゅらさ わしたくぬ'うちなーしけーにしらさ

◯ガク(音楽)は鳴りかわいらしい 花は咲き 美しい 私たちのこの沖縄世界に知らせよう

語句
・がく:ガクブラ。「楽器の名 王の行列の時に吹奏した管楽器 明笛のひとつ。略してガクgakuという。
piiraruuraと鳴る」【沖】。「琉歌大成」(清水彰)には「がく」を用いた琉歌は一つしかなく、それは「
ガクブラ」を略したものであるが、それを「音楽」と訳されている。一般的な「音楽」と理解してかまわな
いのではないか。

・しゅらさ:愛らしい。かわいらしい。


四、人の取ゆる年ぬ んぱんぱぬなゆみ うびらじに取たさ六十ばんじゃ
っちゅぬとぅゆるとぅしぬ んぱんぱぬなゆみ 'うびらじにとぅたさ るくじゅーばんじゃ

◯人の取る年は イヤイヤと拒否できるか? 気づかない間に取ったよ 60(歳)真っ盛り

語句
・っちゅ:人。「ふぃとぅ」と読む場合は、文字数制限から「取ゆる」が「取る」になる歌詞もある。
・んぱんぱ:いやいやと拒否する様。
・うびらじ:思わず。気づかずに。


五、我や虎でむぬ羽着けてたぼり 波路パシフィック渡てなびら
わんやとうらでむぬ はにちきてぃたぼり なみじパシフィックわたてぃなびら

◯私は虎だから 羽をつけてください 波路太平洋渡りましょう

 

六、七転び転でひやみかち起きり 我したこの沖縄世界に知らさ
ななくるびくるでぃ ひやみかち'うきり わしたくぬ'うちなーしけーにしらさ

◯七転び転んで「エイ」と言って起きよ 私たちのこの沖縄世界に知らせよう

 

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