来夏、「琉神マブヤー」が「組踊」とコラボ 国立劇場おきなわで会見
沖縄発のヒーロー「琉神マブヤー」が、沖縄の伝統芸能「組踊」とコラボした初の特別公演「組踊 琉神マブヤー エピソードZERO」(仮)を来年夏に開催する。製作発表会見が11日、浦添市の国立劇場おきなわで開かれた。
組踊立方で玉城流三代目家元の玉城盛義さん、琉神マブヤーの脚本家・山田優樹さん、演出家で舞台総監督を務める宮本亞門さん、同劇場常務理事の玉城満さんらが思いを語った。
琉神マブヤーは2008年10月に放送が始まり、現在では県内外や海外でも親しまれている。
山田さんは「作品を書いて多くの皆さんに応援してもらった。僕が沖縄生まれで沖縄育ちだからこそ書くことのできた物語だと思う。沖縄に恩返しできるようにしっかり頑張りたい」と意気込んだ。
玉城盛義さんは「組踊をより多くの方に知っていただく良いきっかけになる。組踊の型としてどこまで(表現)できるのかも大事だ」と語った。
宮本さんは「琉神マブヤーは(沖縄の)心があり組踊と通じるものがある。舞台を見た皆さんがこの心を世界に伝えるべきだね、という気持ちになれるような作品をつくりたい」と熱い思いを語った。
公演は2024年の夏に計4ステージを国立劇場おきなわで予定する。
琉球新報電子版(田中芳)