伝統組踊保存会(眞境名正憲会長)とあまわり浪漫の会(長谷川清博会長)は10月29日の午後2時と午後6時、宜野湾市の沖縄コンベンションセンター劇場棟で「『伝統組踊×現代版組踊』伝統と未来」を開催する。
組踊と現代版組踊が初めて同時に上演される。
第6回世界のウチナーンチュ大会の連携行事。8月3日に県庁でPRイベントが催され、関係者が来場を呼び掛けた。
組踊は1719年に誕生した琉球独特の歌舞劇。現代版組踊は郷土芸能を取り入れた沖縄版ミュージカル。
同時上演では組踊「護佐丸敵討」と現代版組踊「肝高の阿麻和利」を演じる。
PRイベントで琉球古典音楽の人間国宝で伝統組踊保存会副会長の照喜名朝一さん(84)は「組踊では阿麻和利が逆臣として描かれるが、現代版組踊は阿麻和利が地域で英雄であることに着目した良い創作だ。現代版組踊をしている子どもたちもいずれ組踊に取り組んでほしい」と話した。
公演の問い合わせはタオファクトリー(電話)098(983)0144。
伝統組踊と現代版組踊の同時上演について語るあまわり浪漫の会の長谷川清博会長=3日、那覇市の県庁