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沖縄のことあれこれ。

琉球王国の技、復元へ 県、美術工芸に最新科学技術を駆使

2017-04-20 10:20:02 | ニュース

沖縄県は、琉球王国時代の精緻な美術工芸の製作技術を復元させる琉球王国文化遺産集積・再興事業を進めている。

現代の科学や技術を駆使し、2015~19年に絵画、木彫、石彫、漆芸、染織、陶芸、金工、三線の8分野65件の製作を通して失われた技を復元させる。

19~21年度はよみがえった工芸品を海外を含めて県内外に公開して王国ブランドを打ち出し、新たな文化観光拠点化を目指す。


 

16年度の成果品としては3種類の冠(はちまち)や聞得大君御殿雲龍黄金簪(きこえおおぎみうどぅんうんりゅうおうごんかんざし)など7件が県立博物館・美術館に納品された。30日には同館で16年度の事業報告会を開く。

事業は一括交付金を活用し、16年度の事業費は約1億5千万円。県立博物館・美術館が担当して、同年度は沖縄美ら島財団が委託を受けて県内外の約60の工房や作家が製作に取り組んだ。17年度も同程度の予算規模になる予定だ。

琉球王国時代の文化財は多くが沖縄戦で失われ、現存する資料は少ない。事業では、残された現物や文献を基に試作を繰り返しつつ微細な顕微鏡やエックス線などを使って科学分析もし、失われた物の姿や作り方を模索する作業が続けられている。

各分野の研究者や制作者は、分野ごとに定期的な監修者会議を開いて進捗(しんちょく)や課題を共有しており、学術的な裏付けにも念を入れる。

事業を担当する県立博物館の園原謙博物館班長は「作った人がいて物が残る。物に集約されている魅力を復元し、発信したい」と語った。

平敷昭人県教育長は「戦火などによって失われた文化財を復元し、後世の県民に伝えていくことは、意義のあることだと感じている」と話した。

 

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沖縄のアツアツ豆腐がピンチ 衛生基準対応で小規模店窮地に 大手はパック詰めにシフト

2017-04-19 16:00:16 | ニュース

売り場に並ぶ、あちこーこーの島豆腐やゆし豆腐=18日、那覇市内

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 沖縄の日本復帰に伴う食品衛生法適用の例外として存続の危機をくぐり抜けた“あちこーこー(熱々)”の島豆腐が、再び正念場を迎えている。豆腐全体の需要減に加え、販売方法の変化や国際的な食品衛生管理基準の要請などから、水さらしして日持ちをよくした「パック豆腐」による流通が主流となっているためだ。

 本土の木綿豆腐は水槽の中で冷やし、冷蔵庫に保管して出荷する。だが、沖縄の島豆腐は水にさらして冷やさず、温かいままでまな板に載せて裸売りするのが慣例だった。

 1972年の復帰時、食品衛生法に基づき豆腐は水にさらして販売することが義務付けられた。しかし、業界が一丸となり、沖縄独特の食文化が維持できなくなることを当時の厚生省に陳情。島内の流通に限り、温かい豆腐を販売する方法が特例として認められた。

 政府は東京五輪に向け食の安全を国際的にアピールする狙いから、食品衛生管理の国際基準「HACCP(ハサップ)」の認証取得を国内の食品事業者に段階的に義務付ける方針を打ち出す。給食センターなど納入先からハサップ基準の衛生管理を求められ、昔ながらの製法を手掛けてきた小規模業者が、衛生管理の厳格化への対応を諦め、豆腐づくりをやめていくことも懸念される。

 食品製造大手のまえさと(西原町)は2010年の豆腐工場移転に伴い、島豆腐の全自動製造ラインを県内で初導入した。豆腐を水さらしして機械でカットし、自動でパック詰めする。同社は「あちこーこーは年々減っており、現在はパック豆腐との売り上げ比で数%しかない」と説明する。

 県豆腐油揚商工組合の久高将勝理事長は「パック詰めが主流になる流れにはあらがえないが、在来の大豆を使った商品開発など、あちこーこーの島豆腐の付加価値を高めていくのも継承の方法だ。衛生面に対応することでも、沖縄の食文化を残していく」と語った。/(与那嶺松一郎)

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沖縄地方、1ヵ月ぶりの雨 ダム貯水率は依然50%割れ

2017-04-19 15:56:20 | ニュース

沖縄地方は18日、前線の影響で大気が不安定になり、未明から県内各地で強い雨が降った。

午後も小雨が続き、18日午後10時までの24時間雨量は久米島で最多の73ミリ、渡名喜(となき)で53ミリを観測。

名護は49・5ミリ、那覇は32ミリだった。沖縄気象台によると約1カ月ぶりの降雨を観測した。

沖縄総合事務局によると、国管理9ダムの貯水率は18日午後8時半現在、前日から0・3ポイント増え計47・9%となった。

一方、気象台によると、波照間島で4月の観測史上最高の30・5度を記録した。

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ワタブーショー復活 沖縄市「てるりん祭」にぎやかに

2017-04-18 06:28:53 | ニュース

戦後の沖縄を代表するエンターテイナーで、2005年に亡くなった照屋林助さんの功績をたたえる「第9回コザ・てるりん祭」(同実行委員会主催)が16日、沖縄市の中央パークアベニューで開催された。歌い手約30人が出演、歌を愛した林助さんの思いをつなごうと、その歩みや共に過ごした思い出を語る演者もいた。

林助さんと故前川守康さんによる往年の「ワタブーショー」が、守康さんの息子守賢さんとよなは徹さんのコンビで復活。林助さんとのショーでドラムを担当した仲本興次さんも会場を沸かせた。

林助さんの長男・林賢さん率いるりんけんバンドも出演。園田青年会のエイサーの後は、会場に残った出演者らがステージに上がり、観客も一体となったカチャーシーで盛り上がりった。

 

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【ハワイ】真栄城さん、プリンセス ホノルル桜祭り

2017-04-18 05:58:03 | ニュース

ホノルル日系人商工会議所(HJJCC)主催の第65回チェリーブロッサム・フェスティバルが3月19日、ハワイ州ホノルル市のシェラトン・ワイキキ・ホテルで開催された。

チェリーブロッサム・クイーン(桜女王)を決定するコンテストで、クイーンに続くファースト・プリンセスに、沖縄県系3世のカースティー・洋・真栄城・滝口さん(24)が選ばれた。

カースティーさんは会場からの支持率1位に与えられるミス・ポピュラリティーにも選ばれた。

美しさに加え、知性や日本に関する見識を兼ね備えた日系人女性が選ばれる同コンテストはフェスティバルのメインイベントとなっている。


カースティーさんはハワイ大学で建築を専攻。現在は博士課程で、沖縄の建築を研究テーマに勉学に励んでいる。

カースティーさんの祖父、真栄城謙二さんは北谷町出身。ワイキキで換金所「パシフィックマニーエクスチェンジ」や旅行会社「トランスパシフィック」を営んでいる。謙二さんは毎年、ハワイのウチナーンチュを対象にした沖縄ツアーを組んでいる。

昨年の世界のウチナーンチュ大会でも、チャーター便を手配し、ハワイからのツアーを組み、大勢のウチナーンチュと共に参加した。

カースティーさんもこれまでに何度も沖縄を訪れている。「沖縄は私の第二の故郷だ」とウチナーンチュである誇りを語った。
(比嘉具志堅華絵通信員)

 

 

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