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300年前の組踊再現へ 来月、国立劇場 初の野外公演 からくり花火も復元

2019-09-06 20:00:48 | ニュース

「火花方日記」のからくり仕掛け花火の絵を手に公演を解説する茂木調査養成課長

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国立劇場おきなわの研究公演「御冠船踊と組踊『執心鐘入』と『銘苅子』」が10月4日と5日の両日、劇場隣の組踊公園で上演される。

初の野外公演。

組踊が玉城朝薫によって創られ、初めて上演された1719年の舞台を野外の特設舞台で再現する。また約150年前のからくり仕掛け花火も復元する。2019年度日本博を契機とする文化資源コンテンツ創世事業の一環。

野外特設舞台は、1719年に琉球王国を訪れた徐葆光の「中山伝信録」と「冊封全図」から再現する。舞台は、演者が客席を正面に見て、後方から橋掛かりを通り欄干に囲まれた舞台に上がる構造になるという。幕がないため、舞台後方の景色が客席から見える状態での上演となる。

からくり仕掛け花火は、1866年に書かれた「火花方日記」にある5種類の内、1種類を復元する。


300年前の舞台を再現する研究公演開催を発表した(左から)国立劇場おきなわの茂木仁史調査養成課長、稲福弘常務理事、金城厚県立芸術大学名誉教授、鈴木耕太県立芸術大学付属研究所専任講師、嘉数道彦国立劇場おきなわ企画制作課長=3日、国立劇場おきなわ

 

当時の舞台や衣装、小道具などの再現は、「中山伝信録」や、伊波普猷の「校註琉球戯曲集」などを元に行う。県立芸術大学付属研究所専任講師の鈴木耕太氏は「(現在の舞台は)明治の商業演劇の影響を受けている。例えば(「執心鐘入」の)小僧役は現在のようなかつらではなく帽子をかぶり表現していた。公演を契機に衣装や小道具、作品の研究が進んでいってほしい」と話した。

1部で御冠船踊の復元を試みた「老人老女」「入子躍」「扇子躍」を演じる。2部は4日に「執心鐘入」、5日に「銘苅子」を演じる。地謡の器楽に、胡弓、笛、太鼓に加えて鼓が入る。

3日に同劇場で開かれた記者会見で稲福弘常務理事は「最新の研究成果を踏まえ、関係機関が連携して行う画期的な取り組み。伝統芸能に関心を深めてもらう良い機会になる」と話した。

午後6時30分開演。

観劇料は一般3700円。(30日までの購入は3600円)。

問い合わせは同劇場(電話)098(871)3350。

 

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都内で彩り鮮やかに 沖縄の伝統工芸展、8日まで 三線メンテナンスも

2019-09-06 18:19:36 | ニュース

沖縄の焼き物や織物、三線など工芸品を一堂に集めた沖縄の工芸展「第26回沖縄工芸ふれあい広場」(主催・実行委員会、県)が6日から、東京都の時事通信ホールで始まった。

8日午後5時まで、入場無料。

期間中は、さまざまな工芸品の制作体験コーナーが開かれるほか、昨年制作された、沖縄の伝統的工芸品に携わる職人たちのドキュメンタリー映画「沖縄工芸パラダイス」も上映している。
  
県内のさまざまな産地から14の各組合が出展している。それぞれの職人の手による技術を間近で見られる実演コーナーもある。
  
体験コーナーでは、読谷山花織(ゆんたんざはなおりと琉球絣(かすり)、琉球びんがた、ウージ(さとうきび)染めのコースターや壺屋焼のドームシーサーづくり、三線演奏体験も用意されている。ウージ染めの体験では、鮮やかに染め上がったコースターを見て歓声を上げる体験者もあった。

三線の販売コーナーには多数の三線ファンが詰め掛け、実際に手にとって試奏した後、その場で購入する人の姿も見られた。
  
2年ほど前から三線を習い始めたという都内在住の内藤絹子さん(60)は、自身の三線の調子を見てもらおうと会場を訪れた。織物のコーナーも見て「沖縄らしい色など、都内ではなかなか感じられないものがあってすごく良い。着物も着てみたい」と語った。【琉球新報電子版】

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台風13号(レンレン)

2019-09-02 18:30:14 | ニュース

非常に強い台風13号は5日午後7時現在、宮古島の北約80キロを時速15キロで北に進んでいる。宮古島市の宮古空港では午後0時22分に2009年からの観測史上最大となる最大瞬間風速61・2メートルを記録。市は全域の2万5098世帯5万5006人に避難勧告を出している。台風は今後、勢力を維持しながら久米島の西の海上を北上する見込みで、宮古島地方は6日未明まで、久米島では同日明け方まで猛烈な風や暴風に厳重な警戒が必要だ。

沖縄気象台によると、沖縄本島中南部には5日夜遅く、本島北部と久米島には6日未明に最接近するとみられる。石垣島地方は暴風域から抜けたことから気象台は同地方の暴風警報を解除したが、6日朝まで強い西または北西の風に十分注意するよう呼び掛けている。
  
沖縄電力によると、5日午後8時現在、宮古島市の8割を超える2万590戸が停電。同社は宮古島地方が暴風域を抜けるのを待って復旧工事を行うという。
  
宮古島市によると、30代男性と60代女性が割れた窓で顔や頭を負傷。このほか70代男性と50代女性が転倒してけがをした。市は8カ所に避難所を開設。多良間村と久米島町と金武町もそれぞれ避難所を開設した。
  
6日午後9時までの24時間に予想される雨は、多いところで本島地方180ミリ。その後24時間でさらに100~150ミリ降ると見込まれる。
  
5日午後7時現在、台風の中心気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45メートル、最大瞬間風速は65メートル。中心から半径130キロ以内は風速25メートル以上の暴風域、東側390キロ以内と西側220キロ以内は風速15メートル以上の強い風が吹いている。【琉球新報電子版】

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