奥揖斐山荘

奥揖斐の山、揖斐の伝統文化や料理など紹介

鮎(川魚) No232 0921

2021-09-21 04:01:39 | 奥揖斐の料理など

鮎(川魚)

2021年 9月21日(火)

 川魚と聞いて何を連想します?、岐阜県と言ったら鮎、私が以前住んでいた滋賀県では鮎は苗(放流用稚魚)という感覚しかなく食べるならモロコ※。私の生まれた筑前甘木の筑後川上流約30km、大分県日田市の三隈川、ここでは鮎(簗)、ウナギ(※2)が有名

根尾川の簗、昨日は敬老の日、爺さんに鮎料理をご馳走した

 

 簗をネット調べると、川の瀬などで魚をとる仕掛けの一つ。木・竹を並べて水を一か所に流すようにし、そこに来る魚を、斜めに張ったスなどに受けて捕える、とある。上の絵の解説では*書記720と書いてある、日本書紀初版発行が西暦720年なのでヤナは1300年以上前からの漁法となる

 

写真は、岐阜新聞(2014年)から転写したもの、鵜匠さんが作ったなれすしの写真

 鮎と言えば塩焼きが一番だが、岐阜県人は田楽も楽しむ。私は徳山村戸入出身のH先生に食べさせてもらった鮎のなれすしの味が忘れられない。自分で作ろうとレシピを戴いたが、達筆で読めない

  

H先生の字、先生宅では鮎鍋(頭と内臓をとった鮎と匂いの少ない野菜で鍋にし、ポン酢などで食べる)もご馳走になった

 

※ 私が滋賀県に住んでいた昭和60年ころ、近畿地整から、題名(さらさ?)は忘れたが地整の月刊誌?にモロコの料理法を書いてくれと頼まれ、モロコの素焼きとホットプレートでのバター焼きなど紹介した。バター焼は湖西のある漁協でご馳走になったが、その漁協は県の水産課の人に教えてもらったと言っていた(魚の表面を少し焦がすのがコツ、ビールのつまみに最高)・・モロコは当時も今も高級魚(卵を持った春が旬、鮎より高い)。モロコ=コイ科の魚、お千代稲荷で売っているモロコはタモロコでモロコとは違う

※2  日田簗では、鮎の塩焼き以外に「せごし(生きた鮎を骨ごとブツ切りにして生で食べる)」という料理もあった。ウナギを三枚におろし、湯通しで食べる料理もうまかった。名は忘れたがおいしいウナギ料理屋(日田杉を筏にして流す絵の掛け軸が床の間に飾ってあった)もあった(今はない)

 せごしは、筑後川の料理と思っていたが岐阜の料理本に、” 漁師たちの惣菜であったもの。普通の料理屋にはないかもしれない ”。とあった

結論

・ウナギは周年(私は羽島市の魚勝が好き、関市の辻屋はやや高い)、鮎は5~8月の天然(長良川支川の吉田川か板取川)ものがいい(簗は一般に養殖もの)。モロコは今(ブラックバスが稚魚を食うので)手に入らないだろう(当時でも堅田の漁業者から直接買いした)、鮒ずしも高くなった。アマゴは甘露煮が一番好きだが、たくさん獲れた時はバター焼が簡単でいい

・筑後川の(旧朝倉町の)漁協でフナのほぐした生卵に酢をかけたものを出されたが、これには(卵が緑色・ズルズルと音をたてて飲み込む)すぐに手が出なかった。鯉のあばら付近(漁協はカルビーと呼んだ)の厚切り刺身は脂身で美味しかった。フナの酢切り(鮒の表面を焼きぶつ切にし、酢で締めたもの)を子供のころよく食ったが筑後川下流部(久留米市や柳川市など)の人は食わないと言っていた(柳川は有明海に面しているので川魚はエツくらいしか食べない)

・鮎、ウナギも美味しいが、アジメドジョウの素揚げも最高でした(旧徳山村では「登り落ち漁」で獲った)

 

 昨日行った根尾川の鮎料理の店、子持甘露煮、刺身(各1尾)、塩焼、田楽、フライ(各2尾)、雑炊の3850円/人コース料理のみ、ビールはノンアルのみ

 


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