![]() | スーパー編集長のシステム小説術―才能なんていらない! |
クリエーター情報なし | |
ポプラ社 |
本書は、エンターテイメント小説に限った技術論を展開しているものです。
決して小説一般において才能がいらないだとか、創作はシステム化できるというものではないです。それでも今現在、文芸で食べていこうと思ったらエンタメを書くしかないのが実情ですから、大いに参考になる本だと思います。
また、著者が作家ではなくもと編集者というのも本書の特徴です。
創作は、ある程度システム化できるかもしれません。それは松浦も感じていたことです。
でも一般化できるシステムが存在するかといわれれば、それは違うかな、とも考えていました。人ぞれぞれにあったシステムを構築することが、エンタメ作家になるための道なんじゃないか、と思っています。
そのような理由からも、作家が自分の作り上げたシステムを自慢する本より、数多くの作家や作家志望と接してきた編集者の本、という意味で一読の価値があると思います。