社風というと、勤め先と従業員の間での話のように思えますが、今日気になったのは会社とお客との関係です。
昼にふと郵便受けをみたら、野村證券の封筒が入っていました。
「進展」「ご案内」と朱書きされていますが、宛名もないし、切手消印もありません。ようは、社の郵送用の封筒を活用した投げ込みチラシです。
集合住宅の郵便受けなので、紙ゴミを捨てるボックスがあるのですが、封筒がビニルのものなので部屋まで一度持って帰り、分別することになりました。
たしかに、こういう一見郵便物のような体裁で投げ込むことで、その場で捨てられずに最低部屋までは持ち帰ってもらえる期待は上がります。中身を確認させることが目的の営業であれば成功でしょう。
しかしその仕掛けに気付いた私のような人間は、逆に口座を持ちたいとは思わないのでは、と考えました。
じゃあ、この営業方法は失敗なのか。分別しながら考えて、やはり成功だろうと考えを改めた次第です。分別するときに、真っ先に目に入った金融商品の利率。もしこういう営業方法を採る会社に嫌悪感がないタイプで、この金利につられる人をお客として求めている場合、逆に私のような疑り深く、手段を選ばない行動方針を嫌悪するタイプを弾くという意味でも、やはり上手いやり方なのかもしれません。