松庵

シナリオライター
&絵コンテマンな
松浦の軌跡。

恋のドレスとつぼみの淑女 <コバルト文庫>

2007-06-10 19:00:39 | 一般書籍で思うこと
久しぶりの、小説のレビューです。
まあ、ライトノベルが一般書籍のレビューに入るのかどうかは疑問ですが。でも、このブログのカテゴリは、日記、コミックとアニメーション、一般書籍と三つに分けているので、無理矢理量子化するとなると、一般書籍でしょう。

で、以前にもご報告しましたとおり、松浦はコバルトの短編賞で『あと一歩の作品』の欄に名前が載ったのです。
長年、自分は少年向きだと思って書いてきましたが、意外とそうでもないのか? というわけで、コバルトを研究中です。

コバルトの棚に行くと、いやでも目にはいるのは、やはり『マリア様がみている』でしょう。売れているのはわかるのですが、どうも評判を聞くと男性読者の取り込みに成功したから売れている。ということらしいです。
そうなると、少年向きで失敗している松浦には参考にならないのです。
一番ほしいのは、コバルト読者が考える、コバルトらしい作品、なのです。
で、たどり着いたのが『恋のドレスとつぼみの淑女』です。

まず感心したのが、カタカナ名の苦手な松浦でもすぐにキャラクターをつかむことができた点です。
これは、クリスとパメラという対照的なコンビの特徴を、説明的とも思えるほど丁寧に描写しているからだと思います。それに加えて、登場人物の絞り込みです。
必要最小限の人物しか出さない。そして、彼女らにちょっとしつこいかな、と思うほど心境を語らせる。

さらに、設定について。
どうも、工学部出身のせいか理屈を求めてしまうのですが、それは受けないようです。この作品のキーワードは『ドレス』です。
クリスの作る、人の恋する心を映し出すドレスと、悪役として登場する闇のドレス。ここに、物理的な説明はありません。
そういうものなのだ、というだけです。

どうも、人間関係や心理描写が重要で、舞台装置のからくりについては思い切って省略した方がいいようですね。
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愛車の帰還

2007-06-09 17:17:32 | なんでもない日々
車がなくちゃ、生活出来ないほど不便なところに住んでいるわけでもないのです。でも、自転車で食料のまとめ買いなどに出かけるにはちょっと坂が多くて、車が必要かな? というような街に住んでいます。
そんなわけで、ダイハツのミラという軽自動車に乗っているのですが、デフのトラブルでディーラーに入庫していました。それが今日、無事の帰還です。

久しぶりの愛車はいいものですね。
ぷーだった頃は、執筆に行き詰まると、首都高まで走りに行ったものです。
スポーツカーではないけれど、運転に集中するというのは気分転換にはとてもよいような気がします。

一度だけ、松山から東京に遊びに来ていた友人を、よるのレインボーブリッジに案内したことがあるのですが、えらく夜景を気に入ってもらえたことをよく覚えています。もう、何年も前の話なのにね。
今は時間との戦いなので、なかなか湾岸線まで行くことはありませんが、ノベル大賞への投稿作が完成したら、ちょっとドライブにでも行ってみたいと思っています。
推敲の前に、寝かせる期間も必要ですからね。短時間で作品のことを忘れて、頭を切り換えるには、ドライブはいいですよ。
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メルマガに登場!

2007-06-08 18:12:46 | なんでもない日々
えんため大賞の続報を、今日はお届けしようかと思いました。

が、サイトは更新されていたのですが、定量的なデータが何もないので、予定変更です。

アサヒビール後援の「夢×挑戦ブログ」に登録しているのですが、なんと今日配信のメルマガにてこのブログが紹介されました!!

暖かいコメントと共に、自分のブログ(文章)が紹介されるのは、何ともいえない喜びがありますね。

今年はコバルトの短編賞で名前が載ったりと、さい先がいいです。この調子で、今年中に作品が商業誌に掲載されるように精進します。

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ついに正体見たり!!

2007-06-07 17:08:36 | なんでもない日々
発表されましたね。
新しい「W-ZERO3es」
前々から、出たら買ってしまうかも、と言い続けていましたが、公式ページを見る限り待ちかな、と思っています。

理由その1
松浦の場合、W-ZERO3はメール端末であったり、プロットなどを練るのに使っているのです。WZエディタが動かなければ、意味がありません。

理由その2
期待していた通信速度は、現状のままのようです。
ブラウザは相変わらず、使う気になれそうもないです。このブログの更新はメールでも出来ますしね。


しかしまぁ、洗練されてきましたね。
だんだん、角が取れてきたといいますか、いわゆる『携帯電話』になってきたといいますか。
メモリが増えて、辞書が標準で搭載されたのも歓迎すべき点でしょう。

しかし、本格的な執筆にはノートパソコンは外せません。
なんだかんだで、やっぱり(執筆に限れば)ノートパソコン最強なのかな。
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16日まで、

2007-06-06 19:58:32 | アニメ・コミックで思うこと
前々から、お気に入りと繰り返しているアニメ『ロミオ×ジュリエット』の話です。
現在、gooアニメにて16日までの期間限定で、7話まで無料配信しております。未見の方は是非、この機会に1話だけでもどうぞ。
まあ、7話目から急にクオリティーが落ちたとかいわれていますが、全体を通して見るとやはり面白いですよ。月並みだけど。

レビューですからクオリティーがなぜ落ちたのか、についてちょっとだけ考察。
まず、海外への外注が増えたのではないか、と疑っています。ちょうど、DVD作成にむけてリテイクをしているということなので、制作会社の社員の手が足りていない状態なのかもしれませんね。
それから、毎週放送しなきゃならないわけですから、だんだんと後半に行くに従ってスケジュール管理が甘いとつけが回ってくる。

考えられる理由としては、こんなところでしょうか。
スケジュールがきつくて、いまいちの回が出てしまうのはテレビアニメの宿命かもしれませんが、DVDではきっちり妥協のないものをお願いしたいです。
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ああ6月

2007-06-05 17:44:31 | なんでもない日々
梅雨の気配すら感じられない日が続いていますが、もう6月なんですね。

実は、今年の正月に『堺自由都市文学賞』に投稿していたのです。公式サイトによると、7月中には応募者に結果を通知するとあります。
最終選考に残っていれば、当然連絡が入る頃ですね。
やっぱり、だめだったのかな。
関西の賞だから、舞台も関西の方がいいかと思って取材にも行ったし、入れ込んでいた作品だけに残念です。

まぁ、今は新作に集中しなきゃならない時期でもあるし、今回はSF+エンターテイメントがカテゴリーエラーだったと思うことにしよう。うん、きっとそうだ。
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まんが極道

2007-06-04 19:31:16 | アニメ・コミックで思うこと
今日は、久しぶりのマンガレビューです。
唐沢なをき『まんが極道』でございます。

このマンガは、正直言って衝動買いです。別に狙って買ったわけではありません。でも、唐沢節が効いていて、いい仕上がりだと思います。
特に、漫画家志望のダメ人間が落ちていく様を描いた一連の作品は、マンガと小説の違いこそあれ、自分のことのようで笑ってもいられませんでしたよ。

この言葉は、帯のコピーなのですが、
『人生に必要なことも、全然必要でないことも、全て漫画から学んだ!!』
というのは、松浦の世代を直撃していると思います。
正直言って、文章の書き方は活字からしか学べないと思っているのですが、物語の構成は、漫画や映画からでも十分に習得できると感じています。

まあ、偉そうなことはデビューしてからいわないと、それこそ『まんが極道』の登場人物のようになってしまいそうですが……。
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恐怖のDM

2007-06-03 17:42:38 | なんでもない日々
本日、夕刻。
郵便受けに大型の封筒を発見。
送り主は、あの『新風舎』です。

恥ずかしながら告白しますと、その昔(たぶん4年くらい前)若気の至りで新風舎の賞の投稿したことがあるのです。で、おきまりコースで自費出版を勧められました。ばっさりと断るのも何だし、これも一つの取材になるかな、という気持ちもあって、話を聞いたことがあるのです。
結局はきっちりと断ったのですが、それ以来、何かにつけてダイレクトメールが送られてきます。
出版セミナーだったり(なんだそれ?)、表現教室の案内だったり(講師は新風舎の社長)、新人賞という名の顧客情報収集活動だったりするのですが、全く無視しているにもかかわらず、まだ送り続けてくるというのは、なんだか怖いですね。

一時期続いていた、自費出版系会社の倒産問題は最近聞きませんが、どこも生き残りを賭けて必死なのかもしれません。
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予定調和の恐怖

2007-06-02 19:26:28 | なんでもない日々
物語は、お約束通りの結末を迎えなければならない。
悲劇なら悲劇でよし、ハリウッド式なら無理矢理でもハッピーエンドにしなければ、やはり読者は納得しない。
そういうものらしいし、自分自身もよくよく振り返ってみると、同じだ。
文学ならいざ知らず、エンターテイメントならば、やはりセオリーに従おう。

そう考えて、プロットを組んでみました。でも、なんか違う。
お約束のエンディング。そこに至る過程が大切だと思うのでありますよ。
寅さん式とか、ドラえもん式とか、まあそういうのもありだとは思うのですが。思うのですが、新人には許されないでしょう。
やはり売れている作品は、最後まで障害が発生し続けて読者を離しません。作者は登場人物をいじめ続けなければならないのかもしれないな、なんて気もしてプロットを眺めてため息をついています。

しかしながら、個性というものは磨くことは出来ても、組成を変えることは出来ないものです。自分が受け入れられるかどうかは、人が決めること。今は、磨いて磨いて、書くしかないな。
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お祝いしてもらっちゃいました。

2007-06-01 18:38:22 | なんでもない日々
昨晩は、久しぶりに午前様でした。
というのは、コバルトに名前と作品名が載ったということで、ささやかな飲み会があったからです。

あの賞の常連さんにとっては、日常の延長みたいなことなのでしょうが、初めて商業誌に名前が載ったというのは、やっぱりうれしいものですね。人から祝福されて、改めて「次ぎは作品掲載を!」という思いを強くしました。

背水の陣を敷くためにも、ここで宣言しちゃいます。
松浦は、コバルトのノベル大賞に投稿します!
進捗は微妙ですが、もっといえば、6月中旬までには第一稿を書き上げます。骨格だけでも完成させます。デスクトップが壊れたから、ノートパソコンで頑張ります。データが無事だったのは、きっと神様の思し召し。迷わず投稿せよ! とのご神託でしょう。

あー。いっちゃった。
でも、これでいいのだ。明日のために、書くべし書くべし。
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