オートバイで旅して観たモノの記録

 Ôtobai de tabi site mita mono no kiroku.

昼下がりの尾鷲港

2020年11月01日 | 尾鷲


 不安定な気候が続いており,最近は土日のどちらかが雨であることが多い.晴れた日の方は,まず三桁国道と県道で峠越えをして,三重県の大台町へと抜ける.あとは,海を目指して交通量の少ない国道を走り切れば,尾鷲港へと辿り着く.



 尾鷲港には,いつも大体お昼前後に到着することになり,時間的にもちょうどよい休憩スポットになっている.最近になって,急に冷え込んできたけれど,尾鷲はまだとても暖かい.山越えしてきて,冷え切ってしまったライダーの体をすっかり解凍してくれる.



 そして,今,尾鷲港では,旧三田火力発電所の解体が急ピッチで進んでいる.旧火力発電所のシンボルとも言える煙突が,たくさんのクレーンに囲まれていた.煙突の頂部を綺麗に飾っていたブルーの煙突缶は,もはや撤去され無くなっていた.



 煙突自体がすべて無くなるまで,もうそんなに時間は掛からないことだろう.煙突が完全に消え去ってしまうまで,ちょっと足しげく尾鷲港に通って,煙突の最期を見届けようと思っている.



 真っ青な青空には何羽もの鳶が滑翔しており,時折,空から海面めがけて急降下していた.鳶も人間と同じように,昼食の時間だったのかもしれない.ピントは甘いけれど,鳶の雄姿をカメラにおさめることができた.



 尾鷲港の景色を楽しんでいると,体はすっかり熱くなり,着込んできた衣服を脱ぎ払う.そして,新鹿や波田須を目指して,熊野灘の海岸線を南下して行く.波田須町まで辿り着いたら,帰り支度に取り掛かる.再び,衣服を着込んで,峠越えで池原・七色貯水池を経由し,帰路へと向かう.暗くなると同時に自宅へ着ければ,御の字である.

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