久しぶりに奈良県の十津川村と下北山村を結ぶR425を走行してきた.R425は土砂災害によって,通行止めになっていることがほとんどである.けれど,この十津川村と下北山村の間だけは,通行止めが解除されていることが多い.
きつい登り坂を越えて,白谷トンネルを抜けると,紀伊山地の開放的な眺望が広がっている.この辺りの樹木は,常緑樹林の割合の方が多いようである.所々に落葉樹林がまとまっており,山並みを鮮やかに彩っていた.
この日の白谷峠は,雲ひとつない晴天で,遠方には紀伊山地の山並みが悠々と広がっていた.白谷峠で,ここまで天気の良い日に巡り会えたのは,初めてのことだった.
この辺りは,標高が高いので,風を切って走るとかなり寒く感じる.けれど,オートバイを停めて,日向でゆっくりしていると,太陽からの暖かな陽射しで,体が温まり眠気を誘うほどであった.誰も通ることのない国道で,随分のんびりとしてしまった.次の目的地に向かって,急ぎ山を下って行くことにした.
山はすっかり冬支度を始めていた.今年は,忙しなく過ぎ去っていく日々の中,オートバイに乗って自然を見ることで,季節の移ろいに気付かされることが多い.気持ちだけは,余裕を持ちたいものだ.
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