相津峠(三重r710)は三重県の飯南町と大台町を結ぶ三桁県道だ.この県道も前回記事にあげた染谷峠と雰囲気が似ている.ヒノキや杉が林立していて、昼間でも薄暗く、夏場はひんやりしていて気持ちがいい.
峠の北側も南側も九十九折れが続き、いわゆる、険道となっている.ただ、峠の尾根筋近くに唯一、視界が開ける場所がある.いつもここに来ると峠ではなく、こちらの展望のいい場所にオートバイを停めて休憩することが多い.
峠には開通碑のほか、東屋があるし、お地蔵さまも祀られていて、三桁県道にしてはずいぶんと立派な感じだ.開通してからもう30年ほど経っているが、ほとんどの人は迂回してでも楽な国道を選択するため、交通量は皆無だ.
ライダーであれば、交通量の多い国道よりも、険しくても空いている峠道を選択する.適度に走りも楽しめるし、一石二鳥だと思う.そういうわけで、この道を何度往復したか分からないほど走っている.
道中には山肌の岩盤がむき出しているところもあって、紀伊半島らしい三桁県道と言った感じだ.ただ、時折、通行止めになることもある.ほとんどが大雨の影響による土砂崩れだ.まれに道路が冠水していることもある.
この薄暗い峠道を駆け抜けると、大台町側は急に民家が増えて、紀勢線の三瀬谷駅につき当たる.飯南三瀬谷停車場線という県道の名前に、唯一、かつての名残りを感じ取ることができる.
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