今シーズン最後にして最狂の一大祭り、大阪東京キャノンボール。
きっかけは今年のゴールデンウイーク、東京>大阪ソロ600キロであった。一度走るとその時はウンザリだがまた熱病のように走りたくなってしまう、それが東海道の旅。どうせなら一人よりも仲間で、向かい風より追い風で、ということで大阪から東上するルートを辿った。
GPSデータ提供:さくぞう先生
22日夜、東京駅。三連休とあってのぞみ自由席エリアは難○キャ○プのような大混雑。輪行袋をさす殺意のある視線が痛い。一本やり過ごして8時46分に出発。結局新大阪まで車内は混雑し、立っている乗客はずっと。
大阪市内のコンビニから輪行袋を入れた荷物を宅配便で川崎のショップに届ける。
差出人名は「3バカトリオ」
本当は数時間仮眠をとってから早朝出発の予定でしたが、適当な健康ランドが見つからず、ニョホホさんの
「行きましょう!」
に背中を押され、いきなり徹夜走行開始。今回は劇坂「酷」道として悪名をはせる暗峠をセレクト。闇の花園ラグビー場、東大阪市を抜け一路生駒山のどてっ腹に突き進む。時刻は朝の三時。道行くおじさんへ暗峠への道を聞く。一言
「ひどい坂だよ。」
暗(くらがり)峠ヒルクライムの開始。ここがスタート地点。こっ国道なの?
国道なのに住宅街。路面にあいた輪っかは山頂まで続く。
聳え立つ壁。
ウィリーしそうになるのを堪えギリギリのトルクと前後バランスで進むが、後ろのキャリアに数キロ担いでいるので、20%を超える勾配ではさすがに後ろにひっくり返りそうになる。
そして前から車のライトが。一度降りるともう再発車はできない。
ここからは果てしなく続く手押し登山の旅。(ニョホホさんの背中が雄弁だ)
住宅街が途切れ、山寺ゾーンに入るといよいよ急勾配が牙をむく。
平均20%
時々30%
たまに10%。
この道は本当に山に向かって真っ向に直角に登っていく。
ひぇ~
なんじゃこりゃ~
どうしろと~
30分、いやもっとの間押しが入っていただろうか、やっと10%くらいに落ち着いた。おそらくクリートは激減だろう。
風情のある石畳が見えてくると、やっと山頂だ。
真っ暗闇暗峠ヒルクライム無事完登。
おそるべし暗峠。この山の存在自体が人道に対する罪である。
「これがホントの暗峠」
この台詞が言いたいが為にこのような暴挙に出てしまった…
ふりさきみすれば月は東に
気温は四度。これから奈良盆地を横切り、木津川を遡上し、伊賀を目指す。出発してまだ五時間。先はまだまだ長い…
暗峠からの下りですっかり冷え切ってしまい、途中コンビニでカップラーメンで息をつき、サムイーサムイ~言いながら途中みぞれ?も降る中、
木津川を越え、
京都府南山城村を抜け伊賀を目指す。
三人を睡魔が襲い始めたので、伊賀にあった健康ランドで三時間昼寝休憩。
温泉で生き返った三バカ、1時に伊賀を再出発。突然朝練メンバーものまね大会が勃発する。要するにみんな走りすぎて自転車に飽きてきている。
完璧に自転車の振りをコントロールしたパワーロスのない理想的なダンシングフォーム。
肘も適度に折れ、上半身はリラックス。膝関節の曲がり具合がパワーをペダリングに余すことなく伝導する、本場欧州レーサーのような完璧な巡航フォーム。
気持ちの良い伊賀峠ダウンヒルを終えると、
ご覧の通りの超追い風!これに乗って亀山>鈴鹿>四日市とあっという間に通過。
四日市の民話に伝わる大入道をモチーフにしたゆるキャラ、「こにゅうどうくん」のお出迎え。
ニョホホ大僧正のリアがスローパンク気味なので、桑名にあるWILSON CYCLEで空気補充。なかなかの品揃えでしたぞ!
今日学校にでてから夕方の新幹線で我々を迎撃に来るスーパー高校生タグちゃんが6時に名古屋に到着なので、それにあわせるべく我々も急ぐ。だが、既にほぼ徹夜で160キロを走り、おのおの補給に失敗すると一気にペースが落ちる魔の時間帯だ。ここで各人勝手なやりかたで補給を取っている。
私: コーラで血糖値をターボチャージ。塩分は梅干で。
O久保さん: スニッカーズ鬼食い
ニョホホさん: 薄皮あんぱん一気食い
長良川・揖斐川を越えると愛知県だ!
そして、クリスマスイルミネーションに彩られたおされな名古屋駅コンコースに、タイツ姿のローディがまた一人降り立った…
既に200キロを走り、もうお腹一杯のおじじ3人を、高校生がいきなり40キロ巡航で引っ張ろうとします。当然隊列は縦に乱れますが、実はこのペースアップが疲れて眠いおじさま3人組にはよい刺激となったのでした。この後豊明、知立とトレインは運行し、安城市に到着。当地の健康ランドに滑り込みました。ここの施設は他の娯楽施設も併設していて、巨大です。併設レストランに「食うぞ~食うぞ~。」と入ります。
まずビールは?
「大ジョッキ」
注文は?
「味噌カツ煮定食」
「あとたぬき蕎麦ね。」
飢えた四人はまさにご飯を液体のように飲み干したのである。
入浴後4人はヘルメットを枕に数秒で夢の世界へ旅立ったのである…
註:健康ランドの仮眠室は薄暗く、みな同じ浴衣等の格好をしているので同志を発見しづらい。このためヘルメットを目印にすることにした。
きっかけは今年のゴールデンウイーク、東京>大阪ソロ600キロであった。一度走るとその時はウンザリだがまた熱病のように走りたくなってしまう、それが東海道の旅。どうせなら一人よりも仲間で、向かい風より追い風で、ということで大阪から東上するルートを辿った。
GPSデータ提供:さくぞう先生
22日夜、東京駅。三連休とあってのぞみ自由席エリアは難○キャ○プのような大混雑。輪行袋をさす殺意のある視線が痛い。一本やり過ごして8時46分に出発。結局新大阪まで車内は混雑し、立っている乗客はずっと。
大阪市内のコンビニから輪行袋を入れた荷物を宅配便で川崎のショップに届ける。
差出人名は「3バカトリオ」
本当は数時間仮眠をとってから早朝出発の予定でしたが、適当な健康ランドが見つからず、ニョホホさんの
「行きましょう!」
に背中を押され、いきなり徹夜走行開始。今回は劇坂「酷」道として悪名をはせる暗峠をセレクト。闇の花園ラグビー場、東大阪市を抜け一路生駒山のどてっ腹に突き進む。時刻は朝の三時。道行くおじさんへ暗峠への道を聞く。一言
「ひどい坂だよ。」
暗(くらがり)峠ヒルクライムの開始。ここがスタート地点。こっ国道なの?
国道なのに住宅街。路面にあいた輪っかは山頂まで続く。
聳え立つ壁。
ウィリーしそうになるのを堪えギリギリのトルクと前後バランスで進むが、後ろのキャリアに数キロ担いでいるので、20%を超える勾配ではさすがに後ろにひっくり返りそうになる。
そして前から車のライトが。一度降りるともう再発車はできない。
ここからは果てしなく続く手押し登山の旅。(ニョホホさんの背中が雄弁だ)
住宅街が途切れ、山寺ゾーンに入るといよいよ急勾配が牙をむく。
平均20%
時々30%
たまに10%。
この道は本当に山に向かって真っ向に直角に登っていく。
ひぇ~
なんじゃこりゃ~
どうしろと~
30分、いやもっとの間押しが入っていただろうか、やっと10%くらいに落ち着いた。おそらくクリートは激減だろう。
風情のある石畳が見えてくると、やっと山頂だ。
真っ暗闇暗峠ヒルクライム無事完登。
おそるべし暗峠。この山の存在自体が人道に対する罪である。
「これがホントの暗峠」
この台詞が言いたいが為にこのような暴挙に出てしまった…
ふりさきみすれば月は東に
気温は四度。これから奈良盆地を横切り、木津川を遡上し、伊賀を目指す。出発してまだ五時間。先はまだまだ長い…
暗峠からの下りですっかり冷え切ってしまい、途中コンビニでカップラーメンで息をつき、サムイーサムイ~言いながら途中みぞれ?も降る中、
木津川を越え、
京都府南山城村を抜け伊賀を目指す。
三人を睡魔が襲い始めたので、伊賀にあった健康ランドで三時間昼寝休憩。
温泉で生き返った三バカ、1時に伊賀を再出発。突然朝練メンバーものまね大会が勃発する。要するにみんな走りすぎて自転車に飽きてきている。
完璧に自転車の振りをコントロールしたパワーロスのない理想的なダンシングフォーム。
肘も適度に折れ、上半身はリラックス。膝関節の曲がり具合がパワーをペダリングに余すことなく伝導する、本場欧州レーサーのような完璧な巡航フォーム。
気持ちの良い伊賀峠ダウンヒルを終えると、
ご覧の通りの超追い風!これに乗って亀山>鈴鹿>四日市とあっという間に通過。
四日市の民話に伝わる大入道をモチーフにしたゆるキャラ、「こにゅうどうくん」のお出迎え。
ニョホホ大僧正のリアがスローパンク気味なので、桑名にあるWILSON CYCLEで空気補充。なかなかの品揃えでしたぞ!
今日学校にでてから夕方の新幹線で我々を迎撃に来るスーパー高校生タグちゃんが6時に名古屋に到着なので、それにあわせるべく我々も急ぐ。だが、既にほぼ徹夜で160キロを走り、おのおの補給に失敗すると一気にペースが落ちる魔の時間帯だ。ここで各人勝手なやりかたで補給を取っている。
私: コーラで血糖値をターボチャージ。塩分は梅干で。
O久保さん: スニッカーズ鬼食い
ニョホホさん: 薄皮あんぱん一気食い
長良川・揖斐川を越えると愛知県だ!
そして、クリスマスイルミネーションに彩られたおされな名古屋駅コンコースに、タイツ姿のローディがまた一人降り立った…
既に200キロを走り、もうお腹一杯のおじじ3人を、高校生がいきなり40キロ巡航で引っ張ろうとします。当然隊列は縦に乱れますが、実はこのペースアップが疲れて眠いおじさま3人組にはよい刺激となったのでした。この後豊明、知立とトレインは運行し、安城市に到着。当地の健康ランドに滑り込みました。ここの施設は他の娯楽施設も併設していて、巨大です。併設レストランに「食うぞ~食うぞ~。」と入ります。
まずビールは?
「大ジョッキ」
注文は?
「味噌カツ煮定食」
「あとたぬき蕎麦ね。」
飢えた四人はまさにご飯を液体のように飲み干したのである。
入浴後4人はヘルメットを枕に数秒で夢の世界へ旅立ったのである…
註:健康ランドの仮眠室は薄暗く、みな同じ浴衣等の格好をしているので同志を発見しづらい。このためヘルメットを目印にすることにした。