Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

チビ登山:鍋焼うどん山(鍋割山)

2015年05月25日 | 登山

久しぶりの父子登山。

GWに右足親指の爪を完全に割ってしまい、ランやハイクができない状態がしばらく続いていました。
先週完全治癒したので、ランニング活動も再開。そして週末は土日とも終日子供と過ごすことに致しました。

なかなか父子ですごす時間が取れなかったので、二日連続でママからチビ太を取り上げです。(笑)


目的地は鍋割山。山ビルシーズンが本格的に始まる前に、どうしても行っておきたかった。
頂上で食べる鍋焼きうどんについては、週のはじめからず~っとチビ太に予習させておきましたので仕込みはOK。

本日の標高差は1000m、6時間の歩行時間が予想されますので、なるべく早く自宅を出発したい、ママに無理をお願いして6時半に自宅を出発します。このタイムテーブルならば登山口着が8時半!・・・の筈ですが東名高速道路の事故渋滞に巻き込まれ登山口到着は10時過ぎになってしまいました。




県民の森近くの駐車場に停め、二俣までは砂利道の林道をゆっくり登っていきます。




途中水場があり、そこで登山者にも水のボッカをお願いしているポイントがあるのですが、そこまではチビ太を騙し騙し歩かせました。ここまで獲得標高はちょうど300m。ここから先は沢登り区間(とてもヒンヤリとして気持ち良い)を経て、本格的な山登り区間!


全備35kgのキャリアをよっこいしょしている横で、30kg前後の荷物をよっこいしょしているボッカのおじ様がいらっしゃいました。山頂まで抜きつぬかれつのデッドヒートを繰り返すことになります。


それにしても、この日はハイカーが多かった。後から後からハイカーが湧いてきます。チビ太が歩いているときには30人くらいに抜かれたか。背中にしょったからには全員抜き返す気持ちで。ですがこの猪根性によりハイペース登山となってしまい、最後はバッテバテでした。鍋割山、きついです。たとえて言うならば、大山の下社ケーブルカーから山頂へのコースを2倍の長さにした感じ。その心は[1] 急な岩場の登り多い[2] 森の中をえんえんと登り、眺望がなかなか開けない、からです。


やまつつじ

結局背中で担いだのは1時間半、600m上昇しました。疲れた、実に疲れた。自分が減量に成功しても荷物が増量に成功しているのでいつまでも体感する負荷は相対的に一定じゃ。




標高が1100メートルを越え、山頂が近づいて来ると背中から『歩く~』と要望が入りましたので最後の区間だけ少し歩かせました。


そして、鍋割山荘に到着!山荘の中は鍋焼きうどんを求めるハイカーで芋洗い状態。

受付が大忙しです。1時間以上待たされるのでは?と危惧しましたが、大量に仕込んであったらしく、20分ほどでありつけました。




富士山や相模湾の360度の遠望が広がる芝生広場に座って、うどんを囲んでお昼。このシチュエーションで食べるうどんが珍しかったらしく、チビ太の頭の中では「鍋割山」が「鍋焼きうどんやま」に書き換わってしまいました。




下りは膝をかばいながら下って3時半ごろに下山。






いつもなら帰ってお風呂にビールですが、今夜は山下公園で行われている「ベルギービールフェスタ」へ。現地でYOMEと合流し、YOMEの友人がベルギーで醸す日本発ベルギー地ビール『OWA』で喉を潤したのでありました。ベルギービール飲み杉により、帰宅後完全にガス欠、いつの間に意識を失っておりました。

いい登山だった。何よりも子供がパパ大好きになってくれるのがいいんだ。

日帰り直江津旅行 2015

2015年05月01日 | 長距離


(もう1ヵ月も前の記録になってしまいましたが、やっと激走の記録をアップいたします。)
GW恒例行事、太平洋から日本海まで300km以上を一気に走るCoast to Coast、今年は北陸新幹線開業記念ということで、『日帰り』に妙にこだわって行って参りました。



本来の出発予定日にYOME職場の送迎会が入った関係で、チビ太を寝かしつけてから出発となります。
家を4/30の夜11時に出発、


川崎大師の☆のさんの銭湯「すえひろ湯」前で日付が変わるのを待ち、5/1になったところで長旅のスタート・・・

今回の自然奇行の同行者は前年と同じく漬物石太郎氏、そして去年家庭の都合で涙を飲んでDNSとなったうえだっちさんです。
しかし、この二人は前日4/30の昼3時に丸子橋を出発しておりました。
これは大逃げです。なんでも、去年漬物石氏を平地や山岳で牽きまくったことを恨まれ、先行して私の足を疲弊させる作戦のようです。作戦は当たり、今年はけちょんけちょんにされました。
なんと、私が川崎を出発した深夜12時には既に160キロ北高崎の地の温泉ランドで風呂につかって「プッハァ~!」していたようです。非情ですな。

深夜の坂東の地北上に特筆すべきことは何一つありません。ただ朴訥に、粛々と北上するだけ。背中のディバッグにはご飯2合分の昆布オニギリが8個以上入っています。補給のためコンビニに寄らないので、どんどん進みます。
Av 29で新座に到着、というか通過。


大したクライマックスもなく出発から1時間50分で川越街道にIN。特に補給をとるような用事もないので東松山でのコンビニ休憩までどんどん先に進みます。
流石に飽きてきました。川越街道は東松山~熊谷間がクッソ田舎で、街灯もなく深夜は漆黒の闇になります。豆ライトでは道路がさっぱり見えないので、サングラスを外して注意しながら走りました。


熊谷の手前、荒川を渡ると長い関東平野の旅も一区切り・・・んんん?
深夜3時なのにローディがいます。この時間にこの風体は同じ匂いがします。
『どちらまで?』
『八王子から自走で渋峠。往復で400kmです。』
・・・変態だw

では、不肖ニャロメが先頭を牽きます!ということでハイペースで八王子在住のY永氏を牽引させて頂きました。深谷~藤岡の区間は直線が続き、ほんとうに退屈な区間なのでよい憂さ晴らし、じゃない気晴らしになりました。
頑張りすぎて途中でこちらが疲弊し、補給を言い訳に先にいってもらいます。Y氏とはこの後渋峠の絶景区間で出会うことになりました。


高崎市内には5時台に入ることができ、ガトーハラダの本社工場の前には香ばしいアロマが漂っていました。このペースで北上すれば健康ランドで休憩している先行する二人に簡単に追いつくな、追いついたらペースを緩めよう、と考えながらこのころは走っていました。

蓋をあけてみると、薄情な二人は4時半には健康ランドを出立し、すたこらさっさと逃げ始めていたのです。んな薄情なw。「追いついてくださ~い。」とか行っているけど、1時間以上も先行している人にどうやって追いつくねん!

高崎からアップダウンを重ねて、渋川、そして中之条へ。だんだん脚がなくなってきましたが、先を急がないと先行する二人に追いつかない。というか追いつくわけない。


先行する二人に呪詛の言葉を吐きながら、補給もままならず、風光明媚な日本ロマンチック街道なのに写真もロクに撮れず、寝ずに160km以上アベ28キロで走ってきて完全にへばってきました。
電話口で懇願し、30分先の道の駅で待ってもらいます。八場ダムによって通行止めになった区間を迂回する新道に分岐するところですね。


そして朝9時?無事先行する2人を吸収しました。あ~疲れた。


ここからやっと、ツーリングペースでまったり走ることができます。
川原湯、吾妻峡を眼下に眺めながら、絶景、天上の新道を通ります。途中2kmに及ぶ登り基調のトンネルもありましたが、緩い勾配だったので助かりました。









大津の交差点でいったん補給して、草津までのヒルクライム、しかしここが今回の旅でもっともきつかった区間でした。既に寝ずに200km走った身に、9km、Av 6%、標高差542mはきっつい。
インナー39Tなのであっという間にギアが足りなくなります。重いギアを回していたら頂上付近で林道さんに追い抜かれました。気温も25度を越え真夏の様相。朦朧とする意識のなか次回はコンパクトで行こう、と誓うのでありました。


この後、道の駅でソースカツ丼を食べたら、突然睡魔がやってきたので15分ほど仮眠を取らせて頂きました。


さて、少しだけリフレッシュして絶景補正のかかる渋峠への天上ヒルクライム!


ですが今回は特に高揚感も、感動の涙も湧いてこずただただ重い体に鞭うって登るばかり。


あまりにも登れないのでグルペット作戦発動!人の後ろにベタ付きして楽々登る作戦に切り替えました。


渋峠は自走に限ります、限りますがいつもは感動の涙があふれる絶景を見ても冷静な自分がいました。
感動する心をうしなってしまったのか・・・?
疲れているだけなのか・・・?
ひょっとして、自走日本海に飽きているのか・・・?(ソレダ!)

多分、来年は別ルートでロングを走っているのかもしれません。

火山性活動により立ち入りを禁止されている草津白根山近辺は、ゴーストタウンと化していました。箱根大涌谷もこうなってしまうのか・・・




この後は山田峠を越え、うえだっちさん念願の雪の壁へ!

今年の壁はやや低め。


ならば、登って向こう側を見てしまえ・・・と登ってみますと・・・


向こう側には大雪原がひろがっていました。

イヤッター!

さて、国道最高地点を越え、日本海側へ転がり落ちます。1時間近くにおよぶ距離30kmのダウンヒル。ここでマドンの下りの絶対的安心感に惚れました。オンザレールで狙い通りのラインをピターっと曲がっていきます。
長時間におよぶ前傾姿勢に腰を痛めながらあっといまに麓の道の駅へ。ここで蕎麦をたべて塩分を補給します。後は飯山市内を抜け、富倉峠を抜ければ日本海に転がり落ちるだけ。夕暮れにもギリギリ間に合いそうです。


飯山市内にむかう道は爆風の向かい風、




そして短いですが激坂の富倉峠をなんとか登ると、例のトンネルが見えます。ここで思わずガッツポーズ。




ここから40kmと結構距離を残していますがのどかな里山風景の中を気持ちよくダウンヒルして、融雪用のスプリンクラーが仕込まれた危険な路肩に注意しながら日本海へ、日本海へ。

ここで長旅のクライマックスに興奮したのか漬物石太郎が猛然と40km巡航を始め、後方でうえだっちさんが悲鳴をあげます。







おかまいなしでガンガンとばして夕暮れ30分前に海水欲情に到着!お色直しをしてきれいになったマーメイドちゃんにご挨拶した後、320kmの味がするビールで乾杯したのでありました。

暮れなずむ日本海を長めながら、長旅の記憶とともに余韻に浸ります。北陸新幹線開通のおかげで、日帰りだとしてもまだ時間に余裕があります。夜8時11分の在来線に乗れば余裕で本日中に帰宅できる見込み。









駅前の地魚居酒屋で地酒と地魚に舌鼓を打ち、


お土産の笹団子をたくさん買い込んで余裕の帰路についたのでありました。

帰宅は11時58分。チビ太と嫁はもうスヤァァ・・・と寝ていました。

来年は、一回お休みして秋葉街道でも走ろうかな?

---DATA---
316.2km距離
12:52:5
3,375m高度
平均スピード 24.5km
心拍数 135bpm
カロリー 8,691
温度 19℃