百名山五座目だよ。けっけっけ。
折り重なる雲海からひょっこり頭を出した富士山、そしてカシスオレンジ色の空をバックに赤く燃える蛭が岳。
道すがら大人たちに
『僕凄いね~何歳?』と聞かれるので、
『ぼく5歳で年中さん。お父さんは中年だよ♪』と答えさせときました。
二日間の記録:
距離 19km
上昇 1640m
経過時間 10時間40分
父子のバカ話・・・10時間
++++++++
海の日の三連休、以前から決めていた夏の家出計画第一弾を実行に移しました。
山小屋宿泊となれば、かなり余裕をもって日程を立てられますが、梅雨明け前のあいにくの空模様。山梨方面も考えましたが、結局天気予報が一番ましだった丹沢方面、それならば前回止まった尊仏山荘の先、丹沢山まで足を延ばしましょう、ということで目的地をみやま山荘にロックオン。
みやま山荘、検索するとごはんがとても美味しいらしいです。そして新築故に清潔。これはチビ太喜びそうだ。
大倉山の家に車をとめて、8:25にスタート。晴れの天気予報ですが、ガスってます。なーも見えません。
見晴小屋の裏から始まりましたバカちん尾根フルコース。
前回の表尾根縦走時の下山でバカちんのきつさは身にしみてわかっているようです。鼻歌うたいながら(気をそらしつつ)登って行きます。
バカ尾根、上にいけばいくほど下をうつむいて苦しみながら登ってゆくハイカーが増えます。
そんななか、大変ではあったでしょうがチビ太はずっと歌を歌いながら登っていました。疲れを感じる神経が遮断されているのでしょうか?
『あっ!らくちん道だね』
急こう配ではありますが、整備された階段はまだ歩きやすい。
『文句はバカちん尾根に言ってくれ』
登っているときよりも、二日目下っている時にきつさを改めて思い知るバカちん尾根。
みんな無言になってました。そんななかジャングルジム感覚で登ってゆく。
疲れてくると、何か遊びを考え付きます。『お父さんの尻尾につかまって、楽ちんち~ん♪』
ちょっと不満だらけの顔をつくってもらいました。
バカ尾根は、二段構えになっていて、特に堀山の家を過ぎてから花立山荘までの後半がきついですよね。
感じとしては、小雲取山直下の急登を延々とループ再生する感じ!?
あれ?ここさっき登らなかったっけ?とデジャウ感がすごい。
いや、もう、やめてw
花立山荘にて絶景。
なーも見えませんわな。
かき氷に救われました。
かき氷は夏登山の醍醐味ですね!
スカイツリーがよく見えるね(棒)
そして1490mの頂きに到着。対して感動するわけでもなく、景色ないのでなめこ汁飲んで即去りw
まだまだ、終わらんのだよ!
あと1時間半かけて丹沢山を目指します。
これ、何ですか?
痩せ尾根を見るとテンションアップ!
ひったかと読むらしい。
塔ノ岳までは銀座らしく大勢の登山客がいたのですが、丹沢山に行く道をひっそりと静かなハイキングとなりました。
と、ここで遠方から襖をガラガラ・・・とあける音が。
雷だ
チビ太一気に怖気づきます。
不安なのがすぐに伝わってきました。
結局ポツポツは来るものの、単に雲の中に入っているだけで本降りになることはありませんでした。
おへそ隠して~!
晴れれば気分のよい稜線でしょう。
何も見えません(笑)
これはなんですか?
この後、晴れれば東尾根の眺望が見事な(筈)龍が馬場で小休止し、14:17に丹沢山に到着!
歩行時間は5時間14分、休憩込で6時間18分でした。
山ビルくんの温かいお迎えがありました。
晩御飯の時間まで3時間も余っています。山頂では携帯の電波も入らないし、暇。ヒマ。HIMA。
チビ太と遊ぶことにしました。
みやま山荘に着きました~♡
縦横無尽に遊んでいいんだよ~!
心おきなく遊べ~!
二階を探検!
この日は8人くらいだったかな?空いてました。
山小屋ってなんでこんなに子供をウキウキさせるのでしょうかね?
この後遊び疲れて、2時間ほど昼寝してました。
この日下界は35度オーバーを記録したとか。
昼寝から覚めると、雲のとばりがあけて奇跡的に晴れ間がさしました。
昼寝からさめてまたしても元気印100%が復活
しかしここでサンダルは危険です。ヒル献血は簡単にできます。
しばらく山頂で放牧していたら山荘の中から助けを求める声が!
『チビさんおもらししちゃいました~!』
どうやらトイレのまえで池を作ってしまった様子。さすがに歩き疲れて、おしっこを我慢する筋力がなかったのだろうな。
ごめんね。気が付いてあげられなくて。
この後床雑巾かけをして、『もうパンツの代えないぞ。』としっかり脅しておきました。
さて、夕食は6時から。二人とも餓死寸前で食堂に入ります。
今日は冷しゃぶしゃぶ定食!
みやま山荘の夕食は山小屋のクオリティを超越していますね。うますぎる。
女子大生並みの食欲。
当然ながらおかわりしました。
雲の海からひょっこり顔をみせた富士山にうっとり
見あきないね
幻想的だ~!
しゅご~
これだけ登れば北岳も行けるよね?
蛭が岳の山頂が見えました。小屋の屋根も。
『蛭が岳かっけー!』とチビ太。
稜線の上にうかぶ小屋のシルエット。ここは丹沢最深部。最も近い登山口からでも6時間、年中さんには8時間コースだ・・・(ヾノ・∀・`)ムリムリ
大きくなったらいつか行ってやると舌なめずりしたのでした。
夕陽ショーを堪能したら、消灯(8時半)です。星空は雲に覆われていたので、8時には寝てしまいました。ちなみにAUは入らないっす。
翌朝は6時前に出発。
またしても晴れ間が!
二日目も雲海だと思っていたので、二人完全にテンアゲ。
この辺りで奇跡的にAUの電波を受信したので、LINEで横浜のママに電話。
寝てましたwww
昨日雲の中だった道
晴れるとこんなにきれいな稜線だったのね
『見て見て~!』
ユーシン渓谷、かなぁ?
これ、何ですか?
岩場、鎖場は『やりがたけのれんしゅうだよ!』だそうです。
そして7時前に無人の塔ノ岳山頂に到着!
山頂には主の猫一匹、後は朝の掃除機の音がするだけでした。
二倍に増量されたポテチを嬉々としてたいらげる。
再びかき氷を食べてお腹いっぱい。
ここからは長い長い下りですが、山小屋宿泊なので体力の心配はない。
下って・・・
下って・・・
寄り道して・・・
それでもやはり大倉の下りは長い。降りてきたころにはすっかり疲れておりました。しかも暑いし。
というわけで、最後は二人とも裸になっちゃいました。