毎年恒例,自転車力検定試験受験のため,利根川TTへ行ってまいりました。
ちなみにここで履いているムエタイパンツは,元K-1 MAX王者プアカーオが所属する
イングラムジムのもの。2005年の新婚旅行でタイに行った際に,現地でYOMEと別行動をしwww,こっそりとバンコク郊外のムエタイジムに一日体験入門をしたときのお土産です。
このとき,練習生と同じメニュをやらされ,最後はスパーリングで〆るというなんともはちゃめちゃな内容。試合は現地在住のオランダ人銀行員相手に左上段蹴りで僅差で判定勝ち。いい思い出です。変速蹴りをくらって鼻血ぶーになった相手に思いっきり顔面パンチをくらってフラフラになりますた。その後マッサージにいったけど,タイのマッサージは安いよなー。
それはさておき!自転車の話ですがな。
いろいろなところでたくさんの方が写真をとっておられるので,帰宅してビール片手に眺めてみようと思います。
利根川TTT顛末
朝4時起床。5時出発。会場着7時。
去年と会場が変わっていたので,若干戸惑う。
宝さんの隣に駐車。アップは1時間前からみっちりと。
ローラーでアップするよりは,実走で風の具合を体感しながら心拍に山をつくる感じで。
PMつけて走るのであれば,ローラーでアップでもよかったかもしれない。
ことしからは
4 km下流へ
折り返し
10 km上流へ
折り返し
6 km下流へ
でゴール。のレイアウトに変更。折り返し地点でブレーキがロックしまくった。
風は向かい風→追い風→向かい風
特に最後の6 kmの向かい風が本当に厳しそうだ。
今年は随分と背伸びをして,登録者20 kmの部で参加。もうこれ以上のレベルはありません。
ちなみに,去年までの成績は:
2009年
未登録B, 10 km, Ave 39.48 km/h
29位
2010年
未登録B, 10 km, Ave 37.63 km/h
38位。
直前までの練習で,10 km程度の距離であればアベレージ40 kmはコンスタントに出していたので,20 kmのITTはそれの×2本分だろうと,完全に間違ったアプローチをしていました。本番前の最長は18 km (TTT)と14 km (ITT)。「15 minから30 minのピークパワーの減衰」といった要因をまったく考慮せずに,楽観的に考えておりました。反省!
目標はもちろんアベレージ40 kmの達成です。入りの4 kmの向かい風は抑え目に,追い風の10 kmはかっ飛ばして,その貯金をつかって最後の6 kmを忍従する作戦です。
機材はいつもの完成車75000円GIANT FCRベースのTT車。ホイールだけAeolous 65 mm,空気圧は10気圧いれてカンカンにしてあります。
スタート
いきなりクリートが入りません(汗)
そういえば,クリートが禿げていました
スピードをあげて巡航に入ると、速度は47 km/hとか。
絶対持たないので,42-40 km/hに抑え込んで折り返しポイントまで。前を行くベルマーレの選手はプロレベルなので,にんじん作戦が通用しません。30秒前の選手を目標にします。
調子はまあまあ。後は20 kmという距離に体がどう反応するか。
折り返し手前で早くも乳酸がたまってきました。はやく追い風に乗りたいです。20 kmの長丁場,とにかく気分転換が欲しい。ちょっとした登りでもあればダンシングしてごまかせるのですが・・・
折り返し
ここから10 km以上,微風ながらも追い風になります。巡航を45 km/h近辺にあげて貯金に入ります。
写真提供:@yama-keiさん
心拍数が180に入ってしまった。これで持つのか?死ぬこたーないだろう,続けよう。結局ほとんど心拍180を超えていたような気がする。
しかし,スピードはあがるものの体が悲鳴を上げ始めます。こんなに苦しいのにまだ三分の一も終わっていない・・・絶望の淵でペダルを回していると,地平線の彼方にスタート/ゴール地点が見えてきました。
ここには大応援団が!少しだけ元気を頂いて残りの12 km。平均はグングン上がって,8 km地点で42.5 kmくらい。
それにしても・・・
長い!追い風でスピードを上げ,スタート/ゴール地点から離れれば離れるほど,それは折り返しの向かい風区間が長くなることを意味する。
10 km地点で1分後にスタートしたシナジーのポールさんに抜かれた。
結局3人ぬいて,2人に抜かれたような。(記憶があいまいです)
やっと折り返し地点が見えてきた。タイヤをロックさせて反転。ここまでのアベレージ42-43 km台。
向かい風。
巡航が38 kmに落ちる。
平均速度が刻々と落ちていく。
残りの距離は減らない。
ここで鼻歌BGMでアイアンメイデンをかける。
効果なし。
後は残りの距離と,落ちていくばかりの平均速度とのにらめっこ。後半にむけてペースアップしていく走り方ができない。
残り1 km!とうとうアベレージが40.0になってしまった!
そして屍になってゴ~~~ル
20 km
30分4秒。
Ave 39.93 km/h
アベレージ40 km/hに4秒届かず。無念。
登録者上級の部で,37位でした。
今日ほどディスクホイールの購入が合理化された日はありませんでした。
後4秒,来年へ持ち越しです。
来年はディスクで武装してAve 41 km/hを目指します。目標は15位くらい!
++++++
個人TTでは完全に出しつくた感じがあったので,ゴール直後は
「TTTなんて絶対無理。キャンセルしたい!」と思っていました。
ですが1時間,2時間と経つと不思議とまた走りたくなってしまうのですから変なものです。
といってもアキオキャプテンにおんぶに抱っこ状態なのですが。
つかの間の平和が訪れたので,沿線で10 kmに出場したお仲間を精一杯応援します。今回はニューキャラクター,ムエタイ戦士マスクマンをデビューさせました。奇声を浴びせてすいませんでしたwww
++++++
さて,約3時間後。TTTの時間がやってまいりました。
出走順は,
坦々麺三人前
<15秒>
餃子二人前
<15秒>
オッティモ
<15秒>
薄皮アンパン3個入り
何を言っているかわからないとクレームが入りました。すべてチーム名です。
変なチームにはさまれたオッティモのチームのみなさん,本当にゴメンナサイ。
わが餃子チームは石井様が鎖骨ポッキーのため,2人前で出走。
既に午前中のITTで一度廃人になっている上に,サラ脚のアキオキャプテンによる牽きづり回し決定です。7:3で牽いてもらうことにしました。スタート前に気持ちがどんどん落ち込んでいくのがよくわかります。
「どよ~ん」
ここで考え方を変えることにしました。
「キャプテンにひきづられる」→「頼れるキャプテンについていく」
果たして,後者の通りになったのであります。(ニャロメ本人が戦力にならなかったという課題が大きく残りますが)
基本,キャプテンが7,ニャロメが3で牽きます。ですが序盤はやっぱり結構なハイペース。特に追い風になってからの45-47 km/h走で一度心拍が上がりきってしまいます。またも180に突入。
「うわー!きついー!」と声を上げてしまいます。
思えば3人体制の15秒前のチーム坦坦麺より速いペースで最初の4 km入っているわけで,無理もありません。
スタート/ゴール地点に戻ってまいりました。ここには応援団やカメラマンがたくさん。いいところを見せるために前に出・・・られる訳ありません。グワングワン回転するバトンホイールのハブを睨みながら,ひたすらキャプテンの後ろに張り付きます。
「ニャロメさん一杯一杯だから,折り返しまで俺が引くよ!」
この後4 km近く(!)アキオさんの一本牽きでした。ほかのチームで先頭2人から切り離された千切れた3人目ライダーがコース上をふらふら遊弋しています。う,うらやましす。しかし,2人前チームでそれはできないのだ!
しかし,いくらなんでもずっと先頭を一本牽きしていたらだんだん垂れてくるだろう,と後ろでスピードメータを見ていますが
43 km-45 kmをずーっとキープ。まったくスピードが落ちず,先頭交代する機会さえありません。
ちょうどこの頃,六本木さんと加地さんの超特急にパスされます。アキオさん,すいません。アキオさんにはあの速度域があっているはずなのに!
まったくスピードが衰えないアキオ機関車,折りかえし1 km手前でやっと交代サインがでました。本当にありがとうございました。経験豊富なアキオキャプテンの予言が当たったのはここからです。8 km地点で180まで上がっていた心拍も,折り返しでは170まで落ちてきました。
「無理に交代して疲労を急激にためるくらいなら,しばらく休みをいれて,回復してからもう一度貢献するとよい。」
「これはロードレースでも一緒。すべてのアタックに反応していたら脚がもたない。どこかで休みをいれてごまかして脚を復活させて,ゴールラインで最後に一勝負できる末脚を蓄える」
折り返し地点が迫ってきました。チーム坦坦麺が六本木急行に食われようとしています。やはり差がちょっと開いたか。
折り返します。ア!チーム薄皮あんぱん。結構速い!え!まだ3個入りのままだ!MASAさん生き残っている!!!スゲー!
・・・折り返し後,果たして予言どおり7:3が6:4で貢献できるまで脚が戻ってきました。
一度15 km地点で15秒後ろのオッティモ(ここにもE1レーサがゴロゴロいます)に抜かれましたが,向かい風区間でまたジリジリと差を詰め始めました。
「キャプテンすげ~!」
最後の1 kmでドヤドヤ!とオッティモを追い抜く(既に抜かれているので,負けは負けですが)。そしてゴール!
惜しむらくは最後の1 kmでキャプテンを牽引しようと前にでようと思ったのですが,オーラに負けて後ろにとどまってしまったことです。遠慮なく玉砕すべきだった!
平均は42.3 km/hだったかと思います。(コンディションの違いはありますが,去年のミポ+アキオのタイムよりは+ 1 km/hでした)
しかしさらなる驚きの下克上がゴール後判明しました。
T芝内チーム対抗戦の結果
1位:チーム薄皮あんぱん三個入り
2位:チーム坦坦麺三人前
3位:チーム餃子二人前
何と!努力の人MASAさんを擁するあんぱんチームが下克上。サラ脚のJPTライダー2人を擁する坦坦麺を食ってしまいました!この後横浜に戻ってからのMASAさんを囲む2部練で,MASAさんが上機嫌でビールを片手に餃子と坦坦麺をつまんでおりました。クヤチー!!!
というわけで,限界に挑むツーリングも楽しいですが,心拍180の薄れる意識の中で一糸乱れずクランク回転を同調させるレースも楽しい!と再認識したGWでありました。また来年のGWもTTTやりましょう。
~おわり~
@makkawaさん、すばらしい写真の数々ありがとうございます。