Velo-city

"It never gets easier, you just go faster."

Lift-off! 『こうのとり』いってらっしゃい!

2015年08月21日 | 旅行
ブッレブレですが、すごい音です。
是非最大音量で!



ここ半年で宇宙に興味を俄然持ち始めた四歳児。親の洗脳によらず、自分で興味を持ったはじめての分野ですので、親としてはなるべく興味を持って羽ばたいてもらいたい、ということで、種子島に行ってまいりました。(ママの機動力おそるべし)

半年前まではH-IIAのゑの字も知らなかった我が家ですが、今では一家全員がJAXAの動画の熱烈なファン。
ママ『ロケットブースターが4つあるからH-IIAでなくてBだよね~』
チビ太『衛星フェアリング分離が見たい』
パパ『うちの会社にはマイケルソン干渉計があって、これをつかってエーテル仮説が・・・』
何か会話がおっかしいです。

文学部卒のハードコア文系の父ですが、宇宙の勉強もはじめました!一般相対性理論も、赤方遷移も学習済み!いや~興味を持って勉強すると宇宙は奥が深いねぇ。

というわけで、JAXAの発表と同時に関係者によって飛行機も宿もすべて満員になってしまうという種子島での打ち上げ見学、発表と同時に速攻で予約しました。数日たつと島中のレンタカーが予約で抑えられているという人気ぶり。大変な人気です。

種子島滞在記の詳細は後日書くとして、問題は天気。そう、ロケットの打ち上げが予定通りに行われる確率は平均で25%、天候との戦いです。例えば、組立棟から発射場へのロケット移動は半日前に行われますが、落雷の可能性があれば×。一度燃料を注入してから中止になると最低2日は延期しなければなりません。打ち上げには、すくなくとも丸1日の晴天が必要と見えます。

しかし、予定の16日(日)前後は前線が西日本に長期停滞し、大雨を降らせていました。悪天候による延期を考慮して、日曜日~水曜日と滞在計画をたてたものの、天気が日曜日以降回復する兆候はなし。当初16日だった打ち上げが17日夜に延期。その17日夜の予定も17日の朝19日夜に延期になってしまいました。

水曜日の朝帰京予定でしたので、再々延期が水曜日夜に決まったとのニュースに、夫婦で膝から崩れ落ちました。完全にテンションダウン。
ロケット打ち上げが見られないのが分かった状態で、島に渡り、種子島をだらだら観光。宇宙センター見学時にも、チビ太にはロケット打ち上げが見られないとは、打ち明けられませんでした・・・
火曜日に天気が悪いので打ち上げられないとチビ太に打ち明けたところ、本人はわかったような納得していないような反応でした。
しかし、打ち上げ見たい。本当に、見たい。宇宙センターのシアターで、実際の打ち上げ時の爆音を再現した番組を放映していました。卒倒するぐらいの大音響。
実際ロケットに積載した精密機器が大音響で故障することもあるので、音響試験は熱試験、振動試験と同様に重要だそうです。
打ち上げを見た人は、『全身に響く』轟音だと言います。

見たい・・・すくなくともこの子には見てもらいたい・・・

そして・・・

帰宅前日の火曜日夜、翌日の天気予報を見ると快晴!どうやらJAXA関係者に聞いても打ち上げは確実のようです。
父は仕事があるので泣く泣く帰京ですが、ママとチビ太はキャンセル待ちに望みをかけて1日延長するか悩み始めます。

鹿児島→羽田(キャンセル待ち)
種子島→鹿児島(飛行機満席。高速船キャンセル待ち。超狭き門。【実際キャンセル待ちの繰上げは4人のみだった】)
宿:延泊
レンタカー:なし

この状態で離島に母子残るのでしょうかっ!?

滞在していた寿司屋兼民宿「直寿司」の夕食後、おなじくロケットを見に来ている客同士が団結して密談を始めます。

宿のご夫婦→車貸してあげる
宿のおかみさん→20日朝5時から高速船のキャンセル待ち並んであげる

このオファーにより、延泊を決意。(父は朝後ろ髪を引かれながら東京へ)
『ロケット打ち上げが見られるよ!』とチビ太は小躍りしたそうです。

同じ民宿に泊まる横浜からの母子が朝食後すぐ(打ち上げ12時間前)にベストビューポイント(恵美之江展望公園)を場所取りして下さり、同じく同宿のお仕事で長期滞在している方が午後になってから私たちを車に乗せて上記のビューポイントへ向かって下さるというミラクルで、母子離島車無しでの打ち上げ観戦が叶いました。

横浜の父もLINE電話でつなげてYouTube観戦!大興奮の現地の声を聞きながらグギギしたのでした。

手ぶれブレッブレの画像ですが、臨場感はたっぷりですね~!!!

注:また行きたい。

PowerTap P1 実走とローラーでの出力の違いを計ってみた。

2015年08月13日 | インプレ
先日の1stインプレにて、P1とPowerTap Proを比較した際、
「ペダル型は、ガツンとパワーをかけるような短時間、5秒から5分といった時間帯では一様にハブ型よりも高い出力値を出す。5分から10分といった中長時間では、ペダル型とハブ型の差異は小さくなっていき、最後にはほぼ同一になる。」という印象を得た、と書いた。
しかし・・・

上の結果は外での実走。

実は、試着後一瞬ローラー台で漕いだ際に、ペダル型のほうが体感5~10W出力が低くでている印象があったのだ。
いつもと同じ負荷なのに、表示されるワット数が若干低め。ローラー台の上でP1とハブの間の出力値に差はあるのか・・・?

というわけで、二度目のフィールドテストを固定ローラー上で実施した。結果は、驚くべきものであった。
メニューはL4 10min x2。本当は20分連続してL4をやりたい所だが、二ヶ月以上ローラーにまたがっておらず、20分など耐えられる訳もなく10分2回に取り分け。
パワーメーターテストとは全く別のところで非常に重要な課題ではあります。

ローラー練開始

やはり・・・気のせいかペダル型のほうが重い。定性的で感覚的な表現を恐れずに言えば、ペダル型はペダルを回すのを止めると、すぐにゼロ表示になる。ハブ型は、足を止めてもフリーを空転している間でも、数秒タイムロスがあってからやっとパワーがゼロ表示になる印象である。
その後、気力と筋力を絞りきって10分2本完遂。

PowerTap P1
一本目

10min
Av 309W
160/175 bpm

二本目

10min
Av 310W
168/184 bpm

PowerTap Pro Hub
一本目

10min
Av 316W
-/- bpm

二本目

10min
Av 316W
-/- bpm

まさかのペダル型惨敗!(Good or Bad)
結論:『ローラー一定負荷走では、逆に5~10Wペダル型パワーメーターP1はハブ型より出力値は低めにでる』

やはりペダル型は、実走はパワーがかかりやすく、ローラーにおいては少し低めにでるようだ(知ってたw)
この傾向はいいかもしれない。外のレースでは出力を高めに表示によりオレサマ最強モードを演出、屋内のローラーでは低めの表示により鬼教官ぶりを発揮しオレサマ最弱を思い知らされる・・・
これは狙っているのか?どうなんだ?

それにしても、最後に疑問が残る。
ペダルからハブまで、クランク板、スパイダーアーム、クランクアーム、チェーン、スプロケ、と順番にパワーをロスしていく(一部では5Wは失われるとされている。どっかで読んだ。)。
それであれば、外での走行で総じてP1が5~10W高かったのは納得が行く。そして、ペダルをとめて車輪を空転させた場合は、逆にハブ型のほうが数ミリセカンドパワーを拾い続ける、というのも理解ができる。
しかし、ローラーのこの数値の違いはまだ理解できない。トレーニング用途にはすごくいいんだろうけど。

↑ローラーの抵抗かな?

+++


もう1つの機能である左右のバランスですが、外で走ると48/52くらい、ローラーだと50/50です。ローラー上で左右の脚が均等なのは意外でした。
ローラーが傾いているんじゃないか疑惑がありますので(汗)、スペーサーを入れて再度計測の予定。

PowerTap P1使ってみた。比べてみた。

2015年08月11日 | インプレ

我が家にとうとうやってきたペダル型パワーメーターPowerTap P1(紆余曲折を経て)、家族旅行から帰ってきた日の玄関に届けられていました。
アーリーアダプターとして発注した4 iiii Precisionが全くデリバリーされないことに業を煮やしていた所に、キルシュベル・インクさんのパワーメーター下取りキャンペーン(新製品15%オフ、壊れたメーターでもOK!)を知り、こっちに乗り換えたわけです。定価が約15ドラクマのところ、4iiiiの返金、為替変動による数千円の運用益を加え、下取りキャンペーンによる割引によりトータルで約7~8クルゼイロの追加出費で済みました。それでもまだまだ高いとは思いますが・・・。というのも、クランク型であれば10ペソ切りが当たり前になりつつありますからね。



Key Buying Factor
そもそも、なんでペダル型を選んだのか。その理由は:

馬小屋に競走馬が複数頭いる。(ロード、TTバイク、etc)
ホイールに縛られたくない(レースでは軽量ホイールや、ディスクホイールを使いたい、そしてデータを持ち帰って分析したい。)
クランクを自分で換装するメンテ力がない。(FDの調整、BBの交換など持ってのほか)
…筆者の場合、ロードで練習することが多いが、やはり主戦場はTT。決戦バイク、決戦ホイール、TTレースでパワーを拾えないのは本番中にもレース後の分析にも痛手であった。
P1のインストールは本当に簡単で、あきれるくらい、失敗のしようがないほど簡単と聞いている。期待に胸ふくらむ。

ちなみに、欠点は以下と思われる:
▼こすって傷つきそう
▼クリテのコーナーでクリアランスが心配
▼LOOKクリートしばり
▼まだまだ高い

開封

葉巻箱のような箱を開けると、中にクリート、ペダル、電池、ANT+ IDとシリアル番号が記載されたカードが入っています。同梱物はいたってシンプル。

クリートはLOOK KEO標準互換とはなっていますが、PowerTap専用品です。新品のKEOクリートであれば問題ないが、磨耗が進むとあまりカチッとはまらないとの報告があがっているそうです。その点、PowerTapから純正で支給されたKEOクリートであれば磨耗してもしっかりペダルにはまるそうです。(今後スペアのクリートをどうするのか、トライ&エラーしてみないとね。)




薄いペダルではない。


単4電池のハウジングがペダルの下にある。通信ポッドの突起などはない。



装着
P1の最大の美点は、取り付けの容易さである(と謳われている)。確かに、一度数値を拾ってしまい、ペダルの交換ツールが揃ってしまえば楽そうな予感がする。
ただし、意外な盲点があった。(個人差があるので、プロダクトそのものの欠点ではない。)
[1] 移植前のペダルががっつり締められていて、ペダルレンチなしでは取り外せなかった(結局お店に持っていった。)
[2] 通常のミニツールについている六角レンチで十分だと考えていたが、PowerTapペダルの脱着には8mmレンチが必要だった。
[3] クリートの締め付けバネの強度を調整するレンチは2.5mmだった。これも家にはなかった。
というわけで、[1] [2] [3]がないと取り付けに少し時間がかかります。ま、事前に確認しておきましょう。結局六角レンチセットをAmazonでポチ。


2.5mmと8mmのトルクレンチはっしゃ~!




ペダルの交換自体はありえないほど楽です。夏のガレージの蚊がうざいくらいでした、欠点は。
他社のペダル型P/Mの様に専用取り付け工具や、トルクレンチは必要ありません。そして複雑なトルク校正作業も必要なし!ポン付けで走り出せます。

サイコンによる読み込み
ここに意外な落とし穴が。(私のサイクルコンピューターはPowerTap Jouleでしたので、他のメーターはわかりませんが。
[1] Jouleに既に多くのメーター類(PowerTapハブ、PowerCal)が登録されているので、そちらの方を読みに行ってしまい、なかなか認識してくれなかった。結局PCにJouleを接続し、一度全部のメーター類を消去してゼロから読み込ませることにより成功。

*P1に特徴的なのは、クランク長の設定ができるということ(デフォルトは172.5mm)。これがずれていると、若干表示する値がふれるそうだ。サイクルコンピューターでどのように設定するのか、これから解明する予定。

電池は普通にコンビニで買えるAAA電池。これは嬉しい。とにかくユーザビリティを良く考えていらっしゃる。寿命は60時間。

実走(PowerTap Hubとの比較)
P1の測定精度はメーカーによると±1.5%


本当でしょうか。パワメ二台つけて朝練に行って参った。


行ったのは横浜山手ヒルリピート メニューは7倍1分6本
データはこちら

結果は…

あくまで一回のライドの中での比較。
5秒~5分までが3~9%高めに出る。
それ以上の長時間は3~4%高めに出る。
2時間越えるとほとんど一緒。
パワメを2台持ちすることはないので、これで十分だ。問題なーし!
というわけで、早くTTバイクにつけてみたい。TTバイクでパワーを計測するのはほぼ5年越しの欲求であったのだ。

2015年夏休み 秋葉街道の旅

2015年08月05日 | 長距離


自転車ひきこもり症候群(Leave-Everything-Behind Cyclist Syndrome)
旅情派サイクリストが、年に数回罹患する症状。筆者がよくかかる亜種は:
[1] 直江津行きたい病
[2] 秋葉街道走りたい病
[3] 東京大阪キャノンボールしたい病

この病、一度発症すると実行以外に根治療法はありません。他人のブログを漁るという対処療法はありますが、症状が悪化する恐れがありますので、治療の第一選択肢は逐電です。逐電www
今回は経輪行的深夜野宿法で治療を行いました。発症したのは[2]でした。

****

出発~天竜二俣まで


時折無性に自転車で漂泊の旅に出たくなります。
数日来、『秋葉街道走りたい病』を発症しておりました。
火曜日と水曜日半日の夏休みを奥さまから頂きましたので、さっそく実行。


このコース、ツールドフランスのクイーンステージ並みの標高差、そして路面も悪いためダメージも大きいです。


今回は四年前の逆ルートで、浜松から北上。


夜8時45分新横発の新幹線に乗って、掛川に来ました。ここからはローカル線マニア垂涎の、掛川発天竜浜名湖鐵道。1両編成のキハがカラカラカラ…と旅情たっぷり音奏でてやって来ました。


終電とあって、車内はガラガラ、最後はずっと一人だったので、車内で着替えてしまいました。


終点の天竜二俣。見よこの風情。


駅の近くでコンビニを物色。
というのも、秋葉街道は走り出すと200km本当にコンビニがないんです。補給は計画的にストックしておかなくては。パンとおにぎりをやまもり(薄皮アンパン2セット+おにぎり4個)をウエストバッグに入れると、重さで腰痛になりそうになりました。

天竜二俣~遠山郷


行ってきます。

霧の立ち込める川沿いの闇の中マイペースで北上。月明かりに照らされた山塊が大きい!圧倒される山の深さは、写真では表現できない、夜のソロライドの醍醐味ですね。


左折はしなかった。


秋葉街道のゆえんである、秋葉神社入り口。
天竜スーパー林道も一度は走ってみたいなぁ。


飯田線は秘境駅で有名ですよね。

前夜から新幹線の中でウトウトした30分のみ。何か眠くなってきた。夜だから目をこらして路面を見て言うので、段々目も疲れてきた。時間に余裕はあるので、どこかで横にならなくては。ということで・・・


夜2時、水窪駅へ。待ち合い室はこうこうと灯りがついていて、カナブンやらセミやら蛾が乱舞していたのでパス。


駅のホームのベンチで駅寝w 大人の遊びを覚えてしまいました。
無人駅ですし・・・月あかりを見上げながら、寝息を立てていると、横を保線作業車が通過し、起こされました(笑)
一時間ほど寝て、頭スッキリ。さて、再スタートしますか。

最初の峠、兵越峠(標高1,165m)に入ります。この峠、15.7km 839m up 5.3%となかなかのダメージ。


序盤だったので、240W以下の休むダンシングを多用。しっかし長いわ。頂上は漆黒の闇と霧。


下りの途中で夜が明け始めました。それにしても路面が悪くてスピード上がらない。
いったんおりて遠山郷に出て、そこから下栗へ。

遠山郷~大鹿村
下栗の麓には意外と早く到着。


ここから天空のヒルクライムスタート!数年前まで富士あざみラインに並ぶ屈指の激坂コースとして、実業団カレンダーにも入っていた。しらびそ高原ヒルクライムのルートで登ります。軽く昇天できるお勧めコース。




のっけから激坂区間ですが、しばらく辛抱すると南アルプス(聖岳、光岳)の遠景とともに山肌にへばりつく村落が見えてきて、テンションが上がる!


南アルプスは朝陽に隠れてよく見えないが、山のサイズの迫力が違う。


つづら折り始まったーっ!


暑さ対策で全身白のISOYAジャージで来ましたが、大正解でした。


個人的には自転車世界遺産だと思います・・・

下栗を登りきったら次はしらびそまで13kmのヒルクライムの特盛おかわり。しかし、その前に、今まで2回ともパスしていた村落の姿がよく見えるらしいスポットへ寄り道。クリートをかつかつさせて歩くこと15分…展望台から見えたその絶景は・・・


まさにマチュピチュ!しばし立ちつくしてしまいました。


さて、この後のしらびそへの激坂。キツいのは知っていましたがこれ程までとは…
まさに下栗から上の5kmがえっぐい。あざみ以来の蛇行をしてもまだきつく、足つき寸前まで追い込まれました。補給も切れていたらしく、あんパン1つを食べると大分回復。今回のライドでは長く複数ある登りコースでの補給の大切さを痛感。それに加えて、疲労がたまってくるとダンシングが使えなくなり、シッティングを多用すると更に疲労がたまるという悪循環。次回からロングツーリングには薄皮アンパンは必須だな。

激坂で心折れているというのに、まだ「頂上まで13km」とかカウントダウン看板が出ています。これからの苦痛を思うと、全然励みになりません。カーブを曲がると壁のような激坂がドーン、またドーンwww


激坂区間が終わると、最後の4kmは平坦も混ざって、やっと楽になります。しかしこの頃は補給切れで完全にスローダウン。


残り1kmになると山頂にこの欧州風の建物が見えて突然元気がもどります。


しらびそ高原(標高1918m)に到着!全長22km、標高差1330mはまじきつかった…


景色はすごいです。南アルプスの主峰がぐんぐん迫ってくる。

さて、後は下るだけ。27km 1200m降ります。なんともったいない。


途中の地蔵峠から大鹿村に入ります。今回の旅の主旨が看板に記載されていますね。


この区間は、秋葉街道らしい深い山の中を酷道が貫きます。






大鹿村に降りてきました!気温は35度の猛暑。


この村には道の駅がありますので、ここで大休憩。おにぎりは結局4個食べてしまいました。

さて、おなかも一杯になったことですし、秋葉街道後半戦に行きますか。

大鹿村~分杭峠~杖突峠~諏訪

平地は暑い!水かぶり作戦を発動。

次に向かう分杭峠といえば、5年前通行止めの大損害にあったところ


これね(笑)
5年たって現場はすっかり整備されていました。


それにしても、暑い。日向は危険。


あづ~(しつこくてすいません)


分杭峠(標高1,424m)に到着!この調子で行くと3時には諏訪につきそうだな。

ここからは下り+猛暑になるので写真なし。杖突への登りもあまり見どころないし。


杖突峠(標高1,247m)これにて今日の山登り終了!獲得は無事4200mを超えました。


久しぶりの大都会じゃー!コンビニが見えるぞ~!


かくして旅は終わりぬ。旅の無事に感謝して諏訪神社にお詣り。

本当は一泊して水曜日の夕方帰りでしたのですが、1日帰宅を早めて帰宅。
これで自転車的2015年夏休み完了です(たぶん)

***データ***
214.8km
11:15:23
4,220m
185W NP
6402 kcal

チビ登山第30座目は百名山!雲取山2017m

2015年08月02日 | 登山

気がつけばチビ登山も30座目。30回記念は偶然にも雲取山山小屋往復父子合宿となりました。
一日目は山荘到着目前で最悪の雷+豪雨+雹の洗礼。避難小屋と山荘の間の稜線で食らいました。苦い経験となりました。
二日目は朝からドピーカン!360度の眼福をチビ太に味あわせることができました。おんぶして登って来たかいがあるというものです。父親冥利に尽きます。

当の本人は『まこの力がどんどんなくなっちゃうから、高いお山はもういやだ!おさちゃんなんて知-らない!』とオコになっておりますが^^


距離30km
4000kcal消費
鴨沢コースは半端ない長さ。片道15k 6時間越え。
生半可な覚悟ではこの長さに耐えられない。次回は三峰神社からにしよう(弱気)。


標高差1867m
チビ太は600m位騙されて自力登山。
鴨沢のバス停から雲取山荘往復すると2000mは越えますね。
トレランにどうぞどうぞどうぞ。


スタートは鴨沢バス停から30分歩いた所にある小袖の駐車場。これで30分の短縮。
準備支度をしている時に、背中に大きなスイカをくくりつけたお兄さんと歓談。彼はこれから七つ石小屋に向かうそうです。


雲取山は全体にわたり緩やかな勾配が未来永劫に続きます。とにかく長い。(それゆえトレランに向いているかと)


最初は鼻歌でスタート。


団体さんが通ると、愛嬌をふりまきます。この団体には、全員にハイタッチを強制。


ホームランを打ったチームのベンチ前か?


ぺロトン後方でヒラヒラしますが、この後千切れます。

この後、あまりの暑さに弱音が出始めます。
『山が高すぎて元気が出なくなっちゃうよ~。』
『どこからおんぶしてくれるの?もう歩けないよ~。』

そうしていると、先ほど下の駐車場で話したスイカの兄さんの後ろ姿が!


『追いついちゃうぞ~』
『まこ、負けないぞ!』
突然スイッチが入りますが、3分で燃料切れ、再びクレーマーに戻ります。


水場の手前で背中にIN。これからは35kg+の全備重量を背負っての苦行となります。
今日は泊まりだからもっとヘビーだったかも。しかもクソ暑い。


あっという間に爆睡。


本来は七つ石山にも登るはずでしたが、体力の消耗が激しいので、巻き道で雲取山への道を急ぐことに。


ブナ道というらしいですが、よい道でした。


途中で青虫を見つけたり・・・
チビ太と歩くと色々なところで強制的に停車が入るので1.5倍~2倍の所要時間がかかります。


森の中のつまらん登山道が終わり、やっと尾根道らしききれいな道が前方に見えてきました。時間は、1時半くらいかな。


稜線でチビ太をかけっこをしたり、平和でした。


ポツ・・・ポツ・・・
ん?空が暗くなってきました。

この頃は降っても小雨だろう、とたかをくくっていました。
というのも、出かける前に確認した1時間刻みの天気予報は、夜6時からの雨だったのです。
(*宿の人も、「雨が降り出すのが3時間はやかった」と言っていました。)


それがこの後30分で、空がまっくらに変貌していきます。ヤバい…

目の前の尾根を閃光が走ります。
ピカッ!そして瞬時を置かずバリバリバリバリ・・・
「近い」
そして「まずい、今の稲妻チビ太見ちゃったかな?」
振り返ると・・・
鬼瓦のような顔をしたチビ太が泣きべそで私に向かってきました。
「こわいよう、こわいよう」
と私に抱きついて離そうとしません。


『こわいよ~おへそとられちゃうよ~』


カッパに着替えました。雨脚は次第に強くなります。
おへそは絶対にわたしません。


小雲取山の手前で巻道に出て、雨が本降りになる前に山荘へ、山荘へ、・・・

ん?後ろから小石が頭に当たりました。


小石ではなく、雹です。雹がバラバラと落ちてきました。

それから山荘に着くまで、チビ太がおへそを隠さない時は一度としてありませんでした・・・


そして山荘から地図で30分地点。とうとう奴がやってきました。
猛烈に激しい雨
1時間100mm
しかも雨ではなく雹あられ(傘が壊れるかとw)
横殴り

雨宿りする場所もない稜線。10分ほどその場でチビ太を傘で覆いながら雨が小康状態になるのを待ちましたが、いっこうにやまず、雨は激しくなるばかり。足元を濁流が流れはじめました。引き返すか(40分後ろ)?前に進むか(40分前)?悩んでいると合羽を着たおじさん二人組がやってきて、止まっていてもしょうがないから先を目指すと山頂へ歩いて消えて行きました。

確かにこれ以上ここにチビ太をとどめておくと、低体温症になってしまうかもしれない。それならば正面突破で山荘に駆け込もう、と覚悟を決めました。

背中には35kg+、前方には急斜面そして濁流、左手にストック、右手に傘(チビ太を濡らさないためにも)
これで最後の40分を最高ペースで登り切りました。道がほとんど見えなくなっているし、初めての道なので40分が1時間以上に感じられましたよ…ある意味火事場の力をだすことができました。


山荘に転がりこむと、チビ太は寒さから少し震えていました。乾いたタオルで拭いてあげると元気も取り戻しましたが、しばらくはこんな不機嫌顔。
うちの4歳児、こんな大人な表情もするんですね。なかなかのイケメンぶり(親バカ)


山荘の周りには雹の山が堆積していました・・・


宿に入ると、水を得た魚のように山荘大好きのチビ太が小屋を走り回ります♪


山小屋楽すィー!!!






今日はなんと、1年に一回の音楽の夕べ。夕食後にラテンアメリカの民族音楽のコンサートがあるそうです。楽しみじゃ。


夕食は親子でごはん5膳。完全にオーバーカロリーw


そして、アンデス県埼玉字から来たGrupo Manana(マニャーナ)のコンサートをS席で鑑賞します。


いい経験をさせられたと思います。目がキラキラしていました。
なんと、カツヲこと柿堺君のお父様が昔在籍していたバンド?だそうです。世界は狭い!

この後、5分で睡眠(父子同時に8時前就寝)


起床は当然夜明け前。


あっ!出てきたーっ。
横浜にいるときは想像もつかない朝方人間に変貌しておりました。


さて、二日目。ドピーカンで最高の眺望が期待できます。
前夜の雷雨により靴の中はまだビチャビチャですが、頑張って行きましょう。
チビ太は宿の前の急斜面にビビり、最初からおんぶを要請。


宿から200mほど標高差を登ると、2017mの雲取山です。どうです、早朝の登山道。気持ち良かったですよ。


そして・・・雲の上の世界へ・・・


たくさんご飯食べたかいがありました。


前夜の雹の嵐はなんだったのか。


母恋し。山彦で母を呼ぶもおじさんが返答す。


雲取~小雲取の標高1900mの稜線歩きにより、完全にテンアゲ。


富士山と一緒にダッシュもできます。


いいもの見せてあげられたかな?




この後は七つ石小屋へ。というのも昨日の「スイカのお兄さん」が
『まこちゃん、明日七つ石小屋に来てくれたら、冷たいスイカをごちそうしてあげるからね!』
と約束してくれたから。小屋に行く小路ではコーギーとも戯れました。


七つ石小屋の手前には冷たい水が湧き出る水場があります。


そして、『スイカのお兄さ~ん!』と呼びながら小屋に入って行くと、お兄さんが出て来てくれました!


スイカ、美味しいね。


スイカの種を親子で口から飛ばしながら遊ぶの図。


この後下山の途中では、小鹿による通行妨害などもあり、見どころにつきない二日目でありました。




雷は怖かったけど、楽しかったね。
とチビ太談。山の天候急変はしっかりとした情報と、完全な装備が必要ですな。
今回はしっかりとした地図があったのが良かった。しかしながらあの嵐はメガトン級過ぎた。

・・・帰路、チビ太に
『楽しかったね!次はどこのお山に行く?』
『考えてとく』

4歳児から大人の返答が返ってきました。