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折々のことば・・・松岡亮子(児童文学者)

2024-01-26 14:08:05 | 言葉

『心の中に、ひとたびサンタクロースを住まわせた子は、心の中に、サンタクロースを収容する空間を作り上げている』・・・松岡亮子

昨年末から長々とブログをさぼった時の「折々のことば」です。
児童文学者はこんなことを言っていると、解説の鷲田清一氏は書いています。子どもたちにサンタクロースの話をするのは、「見えないものを信じる能力を養うためだと」。サンタの話を聞いた子供の中には、サンタがいなくなってもサンタのいた空間は残る。「不思議の住める」この空間は、「のちに一番崇高なものを宿すかもしれない」そんな心の場所なのだと。

私が子どもだったころは、少なくとも私のふるさとの村ではクリスマスを祝い、心にサンタクロースを住まわせた子供も家族もいなかったと思う。でも、そんな不思議が住む心の場所はあったと思います。遠浅の澄み切った瀬戸内の海。家族総出で、人力だで育てる米・麦。機械は無いけれど親が砥いでくれた鎌で、ザクリと刈り取る稲の束、川にはメダカが、かえるが、ホタルがそれぞれの時期を楽しませてくれました。確かに、幼くサンタを抱いた胸に、都会の子がサンタを住まわせたように、田舎の子は子で、大きな自然の恵みに育てられました。

我が子二人が、小学低学年の頃、・・その頃は、今住んでいる世田谷の古い家に住んでいましたが、・・クリスマスに近いある日、子供を遊ばしかたがた、親もおしゃべり会をしていました。

「ママ~ぁ、ぼくんちに、サンタさんは来るよね?」ある友人の子。
「そうよね、いい子でぐっすりねんねしていたら来ると思うわ」
「よかった!○○ちゃんは来ないっていうんだよ。サンタさんなんていないんだっていうのよ」
子供が二手に分かれたようでした。どうにかそれぞれのママが、自分で納得のいくように子どもに話し聞かせ、再び他の遊びに戻ったのです。
さっき、サンタはいないといった子のママ,いるよねと強く質問した子の親から攻められていました。〇〇さん、困るわよ、もう少し信じさせておきたいじゃない?家では信じさせるために、パパ、玄関の外で大汗よ。

なかなか埋まらない、論争でした。

 


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