今朝の朝日新聞文化面に、文化人類学者の小川さやかさんが経験を書いています。タンザニアでのこと。(おせっちゃんが要約しています)
海外旅行用品。日本人は手のひらサイズのアイロン、折りたためる湯沸かし器、栓抜きや鋏迄ついた小型ナイフ、携帯を充電できる懐中電灯、などなど、日本人の器用さで工夫しつくした製品を持ち歩く。タンザニアの友人たちは今度はどんな新兵器が出て来るかのぞき込む。
その場では驚いて興味を持ってくれるけれど、すぐに関心を失う。
一つには、そうした製品はあまり頑丈ではないから、タンザニアの過酷な環境では長持ちしないことを知っているのだ。
次に、「小型」ということが彼らの生活スタイルに合っていない。
彼の国ではなんでも大きめサイズを好む。成長しても着られる衣服や靴。来客で人数が増えても間に合う大きめの鍋。折り畳み傘をプレゼントしたら、「これでは知人に会った時、入れて上げられない」と子供にやってしまった。
かれらはシェアを想定して暮らしている。
旅先でアイロンが必要になったら、ホテルの従業員にお願いしたり、出会った人に貸して欲しいと頼む。シェアや融通を想定した彼らの持ち物に、個人のものに拘っている私は窮屈を感じてしまった。
国民性の違い、面白い。
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