今朝の「折々のことば」。
人生を『やり直す』ことはできないが、生活は『立て直す』ことはできる。
青山 ゆみこ(フリーの編集者・ライター)
鷲田清一氏は、解説文に青山氏の言葉を加えている。
青山氏は急カーブで転倒して、長く心身の不調のどん底を這いまわった人ということです。
それから、キックボクシングを始めた。少しずつ手抜きをすることを覚え、ゆっくりと回復していった。
「身体が頭を諦めさせたのだ」という。この後、また不調に陥っても、きっと身体が教えてくれるだろう、と語る。
人生の進む道、努力しても、元に帰って、やり直すことはできない。今まで暮らしてきた時代時代で、あなたはどの地点に帰りたいか、インタビュアーがよく尋ねる問ですね。帰れません!!
そうか、今までの生活を良く顧みて、立て直すことはできるのだ。
ブログにもう幾度も書いたことですが、7年も前に、私は脊柱圧迫骨折をやってしまいました。ご同病の方の多くが、背骨がまあるく曲がってしまったりするというのですが、私はそれはありませんでした。おせっちゃんは、見かけだけでは、どこが悪くて整形に来ているのかと変に思われますね、と若い理学療法士の先生にからかわれたのでした。
現実は、そんなに容易い事後ではありません。骨折に加えて、ヘルニアによる狭窄で、神経が狭いところで格闘するのでしょう、痛み、痺れに悩まされ続けています。主婦です。夫は昭和一桁の、何にもしない男子です。主婦仕事は私がやらざるを得ません。
友人とのおしゃべりで、「私が万全ではないのを知りながら、見てみぬふりよ」と愚痴を言うことが、その場の雰囲気を乱していたようです。仲のいい友の一人が言いました。
あなた、万全というのは、どの時点の状態に戻れば万全と思っているのよ!もとには帰りません。今から後は、初めての老後という場面を、どうにか工夫して、生きて行ってこそ、死ぬまでは生きられるのよ。と叱ってくれました。はっと気持ちが変わりました。生活の立て直しは可能、か。
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