※参加された大堀さんがレポートを書いてくださいました。
9月14日(土)の「訪花昆虫調査」に参加しました。この日の予定は「植生調査」でしたが、参加人数と天気予報の塩梅から、翌日の予定と入れ替えての実施となりました。個人的には、7月28日の養成講座参加以来の乙女高原だっだのですが、里に下りたのか、もう冬支度に入ってるのか、昆虫の数がめっきり減って、7月の喧噪が嘘のように山はすっかり静かになっていました。
当日、9人の参集でしたので、フィールドを4班で分担しました。「訪花昆虫調査」ってどうやるのか、動き回る相手にビクビクでしたが、良く「メンバーの特性を見計らって」いただきまして、幸いにも高槻先生の助手格となり、F,G,L,Eコースで記録取り作業に従事することができました。
巻き尺を観察路のルートに敷いてから、ルート幅2mの中に生い茂るススキと夏草の枯れ模様の中で、アキノキリンソウやマツムシソウ、ノハラアザミ、ハバヤマボクチ、ノコンギク、ユウガギクなどの花を訪れる昆虫を高槻先生が距離ごとに次々と読み上げていくのを必死にメモします。そのテンポに負けまいと、単純作業のハズですが、正直、記録する側も慣れるのにちょっと時間が掛かりました。先生の読み上げる、ウラギンヒョウモン、キアゲハ、セセリチョウ、ハチ、ハエ、アブなど、自分で確認する余裕もなかったかな。
慣れない中でしたが、ハバヤマボクチの総苞に一生懸命に潜り込もうとするマルハナバチや、花に集まるハムシ(米粒よりも小さい!)やガガンボには注視する余裕に巡り会え、なんとか高槻先生の熟練わざのおかげで時間内(ざっくり、午前90分、午後90分)に作業を終えられました。
空は、朝方は大きな積雲がいくつも浮かび(雲量8?)、外気温も19℃で高原の陽気(木陰は長袖モード)でしたが、お昼前後はかなり晴れ間が広がって汗ばむ場面もあり、その後には今度は腹の黒い雲が一面に広がる(帰りの西保では道路面が濡れてました)、変化のある山らしい天気でした。
次は?と言われたら、時季ごとのあるある植物を学習しておいた上で、やっぱり助手レベルかなと思ってます。なにしろ、動体視力・瞬間視ゼロの上に近眼老眼の難行苦行が予想されますので。
それでも、自然の風を感じながら、自然と向き合う作業をできたのは、楽しい時間でした(お昼休みの、くつろぎすぎてしまった雑談も)。昆虫調査は昆虫が日光を浴びられるタイミングで行われれば活動を把握しやすいという高槻先生のお言葉を信じて、また参加したいと思っています。