乙女高原ファンクラブ活動ブログ

「乙女高原の自然を次の世代に!」を合言葉に2001年から活動を始めた乙女高原ファンクラブの,2011年秋からの活動記録。

乙女高原展44植物たちのライフステージ

2024年08月25日 | 街の駅・乙女高原展
植物の観察というと、花の観察がほとんどになると思います。それはある意味、当然です。でも、人はライフステージごとに見た目や暮らしが違うように、植物もライフステージごとに、いろいろな観察が楽しめます。
そんな展示です。見に来てくださいね。

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訪花昆虫調査8月

2024年08月18日 | モニタリング調査
※参加された奥平さんがレポートを書いてくださいました。

 8/17(土)に 予定されていた訪花昆虫調査でしたが、台風接近による道路封鎖の為、翌日8/18(日)に実施されました。花を訪れる昆虫を見つけ、花、昆虫の種類、訪れた回数を記録する調査です。参加者は6名(うち子供1名)。2人1組になり、3チームに別れて調査を行いました。



 開始時刻10時の気温は20度。盆地の暑さが嘘のように涼しく心地の良いスタートでした。
 ノハラアザミ、タチフウロ、マツムシソウ、オミナエシ、ヤナギラン、カラマツソウ、ヒメトラノウ、ヤマハギ、シラヤマギク、タムラソウ、ノダケ、キオン、ツガネニンジンなどの多くの植物が花を咲かせていました。トラマルハナバチ、ミヤママルハナバチ、オオマルハナバチ、その他のハチ、ハムシ、アブ、甲虫類などの虫たちが花々を訪れていました。

 強い日差しが降り注いだと思ったら、ぱらりと雨粒が落ちてきたり、雲のご機嫌を伺いながらの調査でしたが、まとまった雨に降られることなく、14時頃調査を終えることができました。

 調査の中で、虫たちの活動が午前中の方が活発のように感じました。調査箇所も違う為、明らかな比較はできませんでしたが、温度、湿度、天候、明るさ等の影響もあるのでしょうか。興味深く感じました。
 今回の調査は、台風による林道閉鎖で日程変更があり、急遽参加させて頂くことができました。逆に、日程変更により参加できなかった方もいらっしゃったのではないでしょうか。次回は、より多く方が調査に参加できることを願っています。

 ご一緒させていただきました皆様に心から感謝いたします。

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夏のボランティアガイド  7月20日~8月4日

2024年08月04日 | 乙女高原案内人
 今年も子どもたちの夏休み前半の週末、7月20日(土)、21日(日)、27日(土)、28日(日)、8月3日(土)、4日(日)と六日間、乙女高原案内人による「夏のボランティアガイド」活動が行われました。
 この中には、案内人養成講座、マルハバチ調べ隊などの活動日も含まれますが、そういう日であっても、案内人活動の看板を出して、セルフで取っていけるチラシ・パンフレットコーナーをロッジ玄関前に出しました。




 また、草原内の外来種(メマツヨイグサ、ヒメジョオン)駆除にも取り組みました。








   ※          ※          ※
※7/21に案内活動をしてくださった鈴木さんからレポートをいただきました。

■実施日:7月21日(日)10:00~13:00
■ボランティア参加者:1名(鈴木のみ)前日が草刈だったためか、寂しくひとりだけ・・・
■活動内容
10時前に到着すると10人ほどの団体がベンチに腰掛けておしゃべりをしていました。準備をしながら様子を見ていましたが30分近く動く気配がなかったので、声をかけてみると“野鳥の会 甲府支部”の方々でした。探鳥会に来たけど鳥がほとんどいないので涼んでいたとのこと。何名かの方は植原さんのことをよくご存知でしたよ。見ごろの花や鳥のことなど10分ほどお話ししながら、 フィールドガイドをお渡ししました。また時々来られるそうです。
 その後しばらくロッジ前で待機していましたが人影なし。乙女高原も久しぶりだったので、作戦を変えて散策しながら訪問者を探すことにしました。花を見に来ている様子のカップルに出逢ったので、フィールドガイドで見ごろの花をご案内。せっかくなのでマルハナバチの話もしながら無理やりフィールドガイドを渡したら、意外に関心を示していました。
 その後他に訪問者はなく、午後予定があったため13時ごろには切り上げました。あまり活動らしい活動はできませんでしたが、久々に花盛りの乙女高原を満喫できて良かったです! 以上ほんとに簡単ですが、ご報告まで。

   ※          ※          ※
※7/27の活動について、角田さんがレポートを書いてくださいました。

 毎年恒例の夏の案内人に7月27日に出かけて来ました。朝10時の気温は22℃でとても涼しい乙女高原グリーンロッジ前でした。11時40分頃までにバイクが5台通過したのみで一人も乙女高原を訪れる方はいませんでした。持参した雑誌を読みながら下界の暑さは今日も30℃超えで暑いだろうな思いながら過ごしていると、世話人の井上さんが車で手を振って車から降りて来て下さいました。明日の乙女高原案内人養成講座の下見ですと言って訪れて来ました。
 しばらく2人でお茶しながら雑談し、今日は夏休みなのに何故乙女高原には人が来ないだろう。原因はオリンピックの開会式の再放送を観ているんでは。
 そうこうしている内に12時近くになり、またも世話人の芳賀さんが様子を見に来て下さいました。すると、案内人養成講座を受講中の宇津さんも顔を出して下さいました。早朝から蝶を観に来られたようです。しばらく井上さんと乙女高原グリーンロッジ前を優雅に舞っている蝶の話。その後、井上さんは明日の準備で草原内に。戻って遅い昼食を食べてまた、宇津さん、井上さんは調査に、芳賀さんも帰り、私は夏の案内人活動と明日の案内人養成講座に使うロッジ内を清掃。この日は15時までに3組来たのみ、その内の一組(甲州市)の方がファンクラブに入会して下さいました。
 例年とまた違った1日でした。8月も涼しい乙女高原で案内人の活動を行います、会員の皆さんもお花が一番綺麗な時期ですので遊びに来て下さい。

   ※          ※          ※
※8/4の活動について、古屋さんがレポートを書いてくださいました。

 第5期乙女高原案内人養成講座を無事終了した翌週の8月4日(日)、早速「夏のボランティアガイド」に参加しました。「養成講座を終了した」と言っても、乙女高原については「ほぼ初心者」状態の私ですので、今はボランティア活動の入り口にやっと立たせていただいたという感覚です。ベテランの角田さん、井上さんのご指導の元、案内人のワッペンや調査・作業中の腕章をつけるところから始まり、案内テーブルやイス、案内チラシ、植物昆虫図鑑等の書籍の置き場所からディスプレイ等、基本的な流れを教えていただきました。
 準備する間にも、角田さんと井上さんは、「このカミキリムシの名前は何だっけ?」とか、「ネジバナが咲いているよ」とか、今朝出会った自然への好奇心が止まらない様子です。次から次にお二人の間で交わされる「乙女高原の8月4日10時の自然観察とその新鮮な心の動き」に、私は感動していました。ちなみにカミキリムシは「シラフヒゲナガカミリキ」でした。
 とはいいつつ、私もお2人の観察力に自然に引き込まれ、図鑑のページを括ってカミキリムシの名前を調べたりネジバナの螺旋の茎に可愛く咲いている小さい桃色の花に見入ったりしていました。
 今日の活動のミッションは、「高原に生えている外来植物の駆除」でした。ロッジ方面から高原を見ると、紫色のヤナギランの奥に黄色が一面に広がっています。角田さんから「メマツヨイグサ」と教えていただき、初めて高原のロープの中に入りました。このメマツヨイグサとヒメジョンを根から抜きながら進み、45リットルのゴミ袋が一杯になった時点で休憩。2人とも抱えきれないくらい沢山の茎を抜いたのですが、ロッジから見るとまだ黄色い面積が広く残っており、メマツヨイグサの旺盛な繁殖力を感じました。
 昼食が終わる頃、段々に北側の空模様が怪しくなり、ついにぽつぽつと雨が降ってきたため、案内テーブルをロッジの入り口に移動して、案内を続けました。今日はパリオリンピック会期真っ最中であったせいか、日曜日にも拘わらず来訪者は3組でした。その内、南アルプス市の女性お2人と甲府市からの女性お1人がファンクラブに加入してくださいました。
 甲府市の女性は寄付もしてくださいました。乙女高原には何度も訪れていて植物の観察がお好きとのこと。会話が弾み、珍しい植物の観察に角田さんの案内で再度高原に入って行かれたため、私も勉強のため同行させていただきました。
 歩きながらのお2人の会話は、植物名は私にはまだ良く分からず、「ふーん」「へー」の連続でしたが、話の波長がぴったり合っていて、とても心地良さを感じました。初めて出会った方とでも「乙女高原」「植物」という共通の知識や経験値があると、昔からの友人のような軽やかな関係になれるんだなぁ、と感じました。
 後で角田さんから「これがインタープリンター(の活動)だよ」と教わりました。私はまだ見て、体験して、覚えて、の時期なので、しっかり体験していこうと思いました。
 午後の活動で再度ミマツヨイグサの駆除に取り掛かろうとしたとたんに、雨が大降りになってきたため、本日の活動は14時までとして終了しました。
 休憩中にも、ロッジ内や裏側を見せていただきましたが、その間もルリボシカミキリの交尾の様子や、キベリタテハが舞いながら屋根や床や壁に止まり、綺麗な縁どりのある羽を公開してくれる様子が観察できました。
 短い時間でしたが、沢山の情報が一度に入ってきて普段使わない部分の脳が活性化されたようで、ボランティア活動の良さを多方面で実感した一日でした。ありがとうございました。
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マルハナバチ調べ隊・盛夏編

2024年08月03日 | マルハナバチ調べ隊
 8月3日(土)、いい天気でした。参加者はなんと30人。夏はたくさんのマルハナバチに出会えますが、それにふさわしい大人数でした。


 はじめのあいさつ後、いつものマルハナバチ紙芝居です。その中の「マルハナバチの一年」の部分は、裏にセリフが書いてあって、「初参加ではないお子さんに読んでもらう」慣習になっていました。今回は、6月の調査にも親子で参加してくれたしゅういちくんに読んでもらうことにしました。案内人の松澤さんにサポートされながら、上手に紙芝居を読んでくれました。

 午前中は、「決められた遊歩道を、決められた時間(1時間)で歩いて、出会ったマルハナバチを記録する」というラインセンサス調査です。遊歩道に入ったとたんに、たくさんのマルハナバチが出迎えてくれました。オオバギボウシの花を次から次へと訪れるトラちゃん(トラマルハナバチ)、小さなヤマハギの花が得意なミーちゃん(ミヤママルハナバチ)などです。あっという間に調査票が埋まっていきました。
 珍しい場面としては、ヨツバヒヨドリにオーちゃんやトラちゃんが来ていました。ヨツバヒヨドリは小さな花が上向きに集まって咲いているのですが、よく見ると、マルハナバチは花の中に舌を差し込むことなく、ただ花々の上をせわしく動き回っているだけです。これは、マルハナバチが花粉を集める行動です。まるで掃除機で部屋のほこりを集めているみたいです。
 もう一つはワレモコウにミヤママルハナバチが来ていたことです。おそらくワレモコウにマルハナバチが訪れているのは初の観察記録だと思います。

 結局、ラインセンサス調査で84頭のマルハナバチを記録しました。内訳はトラマルハナバチ56、ミヤママルハナバチ25、オオマルハナバチ3 です。訪れていた花は12種類。ベスト3は、オオバギボウシ23頭、クガイソウ18、ノハラアザミ11でした。
 6月の調査ではトラマルハナバチのみ10頭でした。9月の調べ隊では、どんな結果が得られるか楽しみです。

 午後は、ラインセンサス調査の速報値を報告してから、待ち伏せ調査を行いました。調査員それぞれが選んだ花の前で15分、マルハナバチが来るのを待ち、記録するというものです。15分を2回、やっていただきました。複数の調査員でやっていますから、多くの調査員が同じ花を選ぶこともあります。そこで、待ち伏せ時間を60分換算にして比較しました。すると、第1位はシモツケ40頭、2位ヤナギラン32、3位クガイソウ22でした。
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