前日の訪花昆虫調査に続けて、二日連続の調査でした。朝9:00に、高槻先生、角田さん、加藤さん、植原の4人が集まり、調査を開始しました。
この調査は、2015年のシカ柵設置後、どのように植物群落が変化していくかを調べるために、年一回、9月に行っている定点調査です。定点は草原の中に10箇所あり、そこには目印の杭とポールがあります。同じ地点で調査しているので、毎年のデータを完璧に比べられます。
順番にポールを見つけては、各地点で調査していきます。まず、折り尺でコドラートを作り、10cm×10cmで出て来た植物を記録し、次に10cm×25cm、25cm×25cm・・・と、だんだん範囲を広げて、それぞれ初出の植物を記録します。1m×1mが終わったら、1m×1mの範囲内での各植物の被度と高さを記録します。索敵範囲をさらに広げ、1m×2m、2m×2mで初出の植物を調べたら、終了です。どんなに小さな植物も見逃さずに記録しなければならないので大変です。時には、「この草、わかんないねえ」というのも当然出てきますから、「イネ科の仲間」とか「スミレの仲間」とか書くこともあります。このルーティンを10回、繰り返すわけです。
なんと、この日は午前中で全部の調査が終わり、ロッジのベンチでゆっくりお昼を食べることができました。
調査に参加された皆さん、ご苦労様でした。ありがとうございました。