今年も破られませんでした、「草刈りボランティアの日は雨は降らない」という神話。これで16年連続して11月23日には雨は降っていません。天気予報では「曇後雨」だったので、ずっとやきもきしてて、前日なんか30分おきに天気予報のサイトを眺めていたのですが、だんだんいい方に予報が変わっていったので、ほっとしました。
・・・ということで、まずは作業のビフォーアフターです。
参加者数にもびっくりです。受付名簿によると265名ですが、出口調査(記念写真撮影後、シカ柵扉出口で野鳥カンウト用の数取り器で数えました)では278名の参加者でした。受付名簿の数を公式参加者数としますから、公式には265名ということになりますが、これは2007年の267人に次ぐナンバーツーの多さです。
こんなに多くの参加者が得られた原因の一つは、団体参加の多さです。今回、次のような参加団体がありました。(●印は今年初)
・金峰前山保護組合
・北奥千丈保護組合
・西保財産区
・諏訪財産区
・西保下財産区
・倉科財産区
・観光協会牧丘支部
・山梨ロータリークラブ
・県有林造林推進協議会
・田丸グリーン基金
・ジェイチーム
・成城学園年輪会
・甘利山倶楽部
・山梨県立大学
・麻布大学
・特老『笛吹荘』
●あいおいニッセイ同和損保
●ジブラルタ生命やまなし営業所
●コロンビアスポーツウェアジャパン
●山と渓谷社
以前、田丸グリーン基金の研修会で講演させていただいたことがあります。その際、
「田丸グリーン基金が社会貢献として乙女高原ファンクラブに毎年、援助していただいているのは素晴らしいことだと思います。でも、これを素晴らしいと思っていてはダメだと思います。まわりの環境・自然・社会があってこその会社・企業です。企業の社会貢献が普通にならないとダメだと思います」
といった話をさせていただきました。今年、その芽が少しずつ大きくなってきているなあと感じました。
人数が多すぎ、車は止めきれないわ、受付で配る「作業班別シール」は品切れるわ、ペットボトルのお茶も足りなくなるわ・・・うれしい悲鳴でした。でも、その分、作業は早かったですよ。手刈り班の人数が多かったので、それこそあっと言う間に終わってしまい、草を田丸さんのゴミ収集車で運ぶのも午前中で全て終了してしまいました。
多くの参加者に恵まれたということは、受け入れる側のスタッフの数も多くないと対応できません。じつは、今年、スタッフに立候補してくださった方も多かったのです。また、行政側のスタッフも多かったです。そのおかげで、短時間で、しかも、参加者にストレスなく(というより、楽しく)作業を進めることができました。
若い人は多かったですが,子どもたちの参加はそんなに多くなかったです。子どもたちもたくさん参加してくれるといいなと思いました。ま、最近、ただでさえ子どもの数が減少しているのだし、休みとなると習い事やスポ少で子どもたち大忙しですからね。ですが、予定通り、林道で落ち葉を集め、それを袋に詰めてブナじいさんの根元まで運び、ブナ祖父さんの根元に落ち葉のふとんをかけるキッズ・ボランティアも楽しく進めることができました。
恒例の記念写真では、昨年のように撮影に間に合わない人がいないように、細心の注意を払いました。わら撒き隊の帰りを大勢の皆さんに待っていただいてしまいましたが、皆さんも事情を理解してくださり、10分も待っていてくださいました。「乙女高原の写真屋さん」古屋さんによって、今年も楽しい撮影となりました。
豚汁も相変わらずいい味でした。竹居さんの「手前味噌」、藤巻さんの豚肉とゴボウ、そして、給水車や大鍋を手配してくださった山梨市。
毎年、竹居さんの指示で、その日の参加者数や気温によって微妙に水の量を変えているんだそうです。どんよりとした曇り空で、吐く息が白く見えるくらいだったので、なおさら温かい豚汁はありがたかったです。記念写真を撮った後、配り始めたのですが、長蛇の列ができました。まるで年末ジャンボ(宝くじ)の売り出しみたいだったです(大げさか・・・)。
さて、今回の草刈りボランティアは、先週末に完成したばかりのシカ柵のお披露目となりました。色は焦げ茶でまわりの景観に溶け込んでいるし、網は細めで、目も荒く、それも柵を目立たなくしている要因になっています。
たくさんの人から「いいシカ柵ができましたね」と声をかけられました。来年以降、ぜひ乙女高原を訪れて、「その後の乙女高原」を見ていただきたいと思います。
片付け終了後、これも恒例の茶話会を実施。20人がお茶を飲みながら情報交換しました。
来年に向けて、ご意見等をぜひお届けください。よろしくお願いします。
なお、一部の人にしか知られていませんが,今年,刈った草はこんな場所に運ばれたんですよ。やはりビフォーアフターで示します。