I do not know him. お助け！ 主イエス・キリストの御名によって。アーメン。（新約聖書）

　　　　「わたしはあの人を知らない」と言った。

　　　　　　　（ルカによる福音書第２２章６７節　）

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　新約聖書の中でも特に有名なペテロの否認の一節である。
　１２弟子のリーダー的存在であったペテロは時の権力者や宗教指導者の手下に「お前もあのイエスの仲間のひとりだ」と詰問されて、思わずわが身の命が惜しくて、とにかく殺されるのが恐ろしくて主イエス・キリストのことを「わたしは知らない」と言ってしまったのである。
　これは現代でもよくニュースや新聞で報じられることだ。いわゆる「自白の強要」によって身に覚えのない罪に問われてしまうことがある。
　自白の強要による冤罪だ。
　もしあなたがこのような立場に追い込まれたらどうするのか？思わず心底からの「叫び」を持って「神さま、助けて！　」という「お祈り」の気持ちになるのではないか？世の中でこの「自白の強要」による冤罪ほどヘンチクリンなものはない。だって身に覚えのない罪で「死刑」になってしまうことだってあるのだから。

　主イエス・キリストはまさしく冤罪によって死刑にされた。ペテロも冤罪につらなる者の一人で気の毒な立場であるが、しかし彼は自分が可愛さに「否認」した。否認しなければペテロも冤罪で罰せられただろうが、結局はそうすることができなった。愛する主イエス・キリストをペテロは死に渡してしまった。
　わたしも愛する彼をペテロのように否認して裏切ったことがあった。わたしはクリスチャンとして主イエス・キリストの御前で自分の愛する人を否認し裏切るという冤罪、いや冤罪ではない、はっきりとした殺人に等しい罪を犯した。しかし悔い改めのお祈りを何千回もすることによってやっと最近になって主イエス・キリストのお赦しを信じさせていただけた。
　わたしはこの「I　do not know him.」をいつ、何時、愛している人に対して言ってしまうか分からないのである。これが主イエス・キリストの御前で、「すべての人は罪をかかえている」とわたしが自分の体験からすべての人に向かって警告を叫んでやまないことである。そして主イエス・キリストに「あなたの信仰があなたを救った。安心して行きなさい」と言われて欲しいと切望してやまないのである。

　現在のウクライナ問題でも、まったく罪のない人々が理不尽に殺されている。同じキリスト教徒が隣人を殺している。
　主は何度、十字架にかかればよいのだろうか。
　プーのやつをわたしは憎む。
　もう終わらせなさい。愚か者よ。
　蝮の子よ。
　悔い改めよ。
　主よ、助けてください。




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