こころの貧しい者たちの祈り。主イエス・キリストの御名によって。アーメン。（新約聖書）

　　　こころの貧しい人たちは、さいわいである、
　　　天国は彼らのものである。

　　　　　　（マタイによる福音書第５章３節　）


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　主イエス・キリストの教えとしてとくに有名な一節である。
　しかしこの一節ほど人間にとって理解するのが困難なものもない。この一節のように自分自身のことを「こころが貧しい」と神の前で真に言いきることのできる人はなかなかいない。みんな自分自身は何かとてもすばらしいものを持っていると思いこんだり、逆に「わたしなんて何をやったってどうせダメ」と自分を自分で貶めている。
　上記に引用した聖句をもう一度味わってみて欲しい。何を感じるだろうか？
　自分自身の心の中をしばらくの間覗いてみることをお勧めする。自分が今ほんとうにやりたいことは何だろう？　それが分かったとして、今それが出来ない理由は何だろう？自分にとって一体何がいちばん大切だろう。
　その自分にとっていちばん大切なものが何かにうばわれそうだとか何かにいわれのない妨害を受けていたりしていないだろうか？
　あなたにとって家族とは？
　あなたにとって友人とは？　
　あなたにとって仕事とは？
　それらはいわゆる「うまく行っていっている状態だろうか？」
　あなたにとって神とは誰か？どのような存在だろうか？
　わたしたちはみんなみんな、これらのような問題を抱えている「こころの貧しい」者だということを「自覚」させられていただいている者たちである。


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