2022年10月16日礼拝メッセージ 要旨
■『神様からのプレゼントー莫大な相続財産』(第一ペテロ書講解説教第7回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:3~5
■中心聖句:第一ペテロ1:4 また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。
・ある人がお金持ちかどうかどうしたらわかるでしょう?
・やはり財布のふくらみ具合?
・服装?
・自動車?
・時計、という話を聞いたこともあります。
・アメリカ、ニューヨークの裏町であった出来事。
・ある牧師が訪問しながら、教会の案内を配布していた。
・1軒の家を訪ねると年老いた女性が。
・自分の貧しさ、苦しさを必死で訴えてくる。
・牧師はとりあえず話を聞いていた。
・ふと壁に目を向けると、1枚の紙が貼ってある。
・牧師、「なぜこの紙を貼っているのか?」
・老女、「崩れかけた壁の穴を塞ぐためさ。貧しくて壁の修理もできやしない」
・その紙は・・・
「証文」なのでした。
・何年何月何日、遺産を贈与する、という老女のおじさんの遺言書だったのです。
・貧しさに苦しむ老女は、実は莫大な遺産を受けることができる立場にあったのでした。
・金持ちか、そうでないか、わからないもの!
◇聖書箇所をお読みください。
・1:3~12 神への賛美!恵みのみわざのゆえに。(:13から具体的な勧めになっていく)
・:3 主動詞は「新しく生まれさせ」、すなわち、新しく生んで下さった。
(・その「動機・理由」は、御自身の大きなあわれみのゆえ!・その「目的」は、生ける望みに向かって。 ・その「手段」は、よみがえりに代表されるイエス様の救いのみわざを通して!)
・:4 は続き。神は生んで下さった!「朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産」へと、新しく生んで下さいました。(「資産を受け継ぐようにしてくださいました」と訳されている)
・3つのことを学んでいきましょう。
①クリスチャンが受け継ぐ資産とは?
②資産を受け継ぐ資格は何か?
③資産を受け継ぐ者としてどうあるべきか?
①クリスチャンが受け継ぐ資産とは何か?
・クリスチャンとは、神によって新しく生まれた者。神の子ども。
・神は、全世界の主である神、王の王である神。イエス様を信じた者は、その神の子ども。ということは、王子、王女。プリンス!プリンセス!
・その受け継ぐものは?
・:4 また、朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産を受け継ぐようにしてくださいました。これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。
1.クリスチャンが受け継ぐ資産・相続財産とは、①栄光のからだ、②新天新地、③神の家族、④神様御自身、です!
・この書簡中にもいろいろな言い方がされている。
・:5 終わりの時に現されるように用意されている救いをいただくのです。
・:13 イエス・キリストが現われるときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。
・朽ちることも、汚れることも、消えて行くこともない資産・・・
・「永遠の資産」(ヘブル9:15)
・小畑進師の解説。
・「朽ちること」のない=死に対する勝利
・「汚れること」のない=罪に対する勝利
・「消えて行くこと」のない=時に対する勝利
※人の限界、「年には勝てない」。
が、クリスチャンは主にあって歳にも、時にも勝利!やがての日、それを受け継ぐ!
・それでは、具体的には?
・いくつかの聖書箇所を参考にして。
(あ)「栄光のからだ」 【あなた自身】
・ピリピ3:21「キリストは、万物をご自分に従わせることさえできる御力によって、私たちの卑しいからだを、ご自分の栄光に輝くからだと同じ姿に変えてくださいます。」 ・参考 第一コリ15:35~53
(い)「新天新地」 【住む世界】
・第二ペテロ3:13 私たちは、神の約束にしたがって、義の宿る新しい天と新しい地を待ち望んでいます。
・黙21:1 また私は、新しい天と新しい地を見た。以前の天と以前の地は過ぎ去り、もはや海もない。 22:3 もはや、のろわれるものは何もない。
(う)「神のしもべたち」 【仲間たち】 ・:4 これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。
・黙22:3~4 神のしもべたちは神に仕え、御顔を仰ぎ見る。
(え)神様御自身
・詩篇73:26 しかし、神は私の心の岩、とこしえに、わたしが受ける割り当ての地。
・割り当ての地=資産、相続財産
・あまりにもすばらしすぎる!理解し尽くせない!そして、説明できない!!(牧師のうれしい悩みどころ!)
・祈るしかない!パウロもそうした!
・エペソ1:18 また、あなたがたの心の目がはっきりと見えるようになって、神の召しにより与えられる望みがどのようなものか、聖徒たちが受け継ぐものがどれほど偉大なものであるかを、知ることができますように。
・②資産を受け継ぐ資格は何か?
・:3 私たちを新しく生まれさせ、 ・子とされること! ・ローマ8:17 子どもであるなら、相続人でもあります。
・ガラテヤ3:26 あなたがたはみな、信仰により、キリスト・イエスにあって神の子どもです。
2.イエス様を信じた者は、神の子どもとされました。そして、神の子どもは、神様が用意してくださっている資産・相続財産を受ける資格があるのです!
・テトス3:7 それは、私たちがキリストの恵みによって義と認められ、永遠のいのちの望み抱く相続人となるためです。
・神のあわれみのゆえに神は私たちを生んで下さった。子としてくださった。
・子であるなら、相続人なのです!
・ただ、神のあわれみ!ただ、信仰により!
・恵みの世界なのです!そして、神の恵みを正しく理解したとき、人は変わるのです。変えられるのです。
(聖書が教える動機、いくつかある。聖書的な報い・報酬、使命感、危機意識、聖書的な恐れ、など。しかし、根本的な動機は、神の愛と恵み、であることをいつも忘れずに!)
・③資産を受け継ぐ者としてどうあるべきか?
3.偉大な資産を受ける者として、神様をほめたたえ、その恵みを待ち望み、試練に耐え、きよい歩みをしていきましょう!
(あ)神様をほめたたえましょう! ・:3 私たちの主イエス・キリストの父である神がほめたたえられますように。神は、ご自分の大きなあわれみのゆえに、イエス・キリストが死者の中からよみがえられたことによって、私たちを新しく生まれさせ、生ける望みを持たせてくださいました。
(い)その恵みをひたすら待ち望みましょう!楽しみにしましょう! ・:13 ですから、あなたがたは心を引き締め、身を慎み、イエス・キリストが現れるときに与えられる恵みを、ひたすら待ち望みなさい。
(う)試練に耐えていきましょう! ・:6 今しばらく間、様々な試練の中で悲しまなければならないのですが、
・ペテロ第一の手紙、その目的の一つは、試練の中にある教会を励ますため、とも言われる。
(え)きよい歩みをしていきましょう! ・:15 むしろ、あなたがたを召された聖なる方に倣い、あなたがた自身、生活のすべてにおいて聖なる者となりなさい。 ・ペテロ第一の手紙、その目的は、きよい者となること、とも言える。
・偉大な資産を受けることを知れば知るほど、その人は、この地上できよい歩みをする者と変えていただくことができる。
〈まとめ〉
・4節「これらは、あなたがたのために天に蓄えられています。」
・蓄えられている→完了時制分詞 そのニュアンスを表すように訳すと、「もうちゃんと備えられ終えている」
・神様は、あなたのために、あなたへの愛を込めて、準備を整えてくださった!
・イエス様を信じましょう!イエス様を信じ続けましょう!イエス様に信頼していきましょう!
■宣言:神様、あなたは私たちを新しく生んで下さり、あなたの子どもとしてくださいました。そして、偉大な相続財産を受け継ぐ者として下さいました。感謝をもって、あなたを礼拝します!恵みを待ち望みます!試練に耐えます!きよい歩みをしていきます!
付録
■主要観念:神によって新しく生まれた者が受け継ぐものは、偉大な資産である。
■目的:神によって新しく生まれた者が受け継ぐものは、偉大な資産であることを知る。そして、それゆえに、神をほめたたえるべき。また、その恵みを待ち望む者となるべきである。