2022年11月20日礼拝メッセージ 要旨
■『神様からのプレゼントーすばらしい救い』(第一ペテロ書講解説教第12回)
■聖書箇所:第一ペテロ1:10~12
■中心聖句:第一ペテロ1:10~11 この救いについては、あなたがたに対する恵みを預言した預言者たちも、熱心に尋ね求め、細かく調べました。彼らは、自分たちのうちにおられるキリストの御霊が、キリストの苦難とそれに続く栄光を前もってあかししたときに、だれを、そしてどの時を指して言われたのかを調べたのです。
・あなたが、祝宴に招待されたとしましょう。
・その決め手は?
・調理人!
・腕によりをかけた料理!
・給仕してくれる人も大切!
・ウェイター・ウェイトレス。
・真心こもった給仕。
・いいですね。
・ところでこんなサービス、あったらどうでしょう?
・観客付き。
・あなたがおいしく食事をしているところ、うらやましそうに見ている観客付き!
・ちょっと迷惑?ぜいたく?
・クリスチャンはそんなサービスを受けている!
◇聖書箇所をお読みください。
・この箇所の主題は、「救い」です。(:10)
・:9から続いている。「あなたがたが、信仰の結果であるたましいの救いを得ているからです。」
・神が与えてくださる救いはすばらしいものであることが3つの面から取り上げられています。
①「預言者たち」との関連で。
②福音宣教者(使徒)たちとの関連で。
③御使いたちとの関連で。
・順に学んでいきましょう。
・その前に。この箇所では「救い」が言い替えられている。
:10「恵み」、:11「キリストの苦難とそれに続く栄光」、:12「福音」
・1:10~1:12a ・救いと預言者たちとの関連。
1.「救い」、「キリストの苦難と栄光」は、預言者たちにより預言されていました。そして、それは、預言者たちにとって調べずにはおれないほど、驚くべきことでした。
・背景として心に留めておきたいこと。ユダヤ人たちにとって預言者たちは特別な存在でした。神の代理人であったので。
・代表的な預言者は、出エジプトのリーダー-として用いられたモーセ、王政の確立のため用いられたサムエル、王国時代のエリヤやエリシャ、イザヤ、エレミヤ、など。(広い意味では王であるダビデやソロモンも)
○預言者たちと「救い」との関連について整理すると・・・。
①聖霊が、キリストの苦難と栄光を預言者たちに示した。(「証しした」:11)
②預言者たちは、その当時の人々に預言を伝えた。(「恵みを預言した」:10)
(※「宣言すること」、「書物に書き記すこと」〈→旧約聖書として〉、ともに)
③預言者たちは、それ以前の預言、そして自分が示された預言を、「熱心に尋ね求め、細かく調べました」 (:10)「だれを、そしてどの時を指して言われたのかを調べたのです。」(:11)
④預言者たちは啓示を受けた。やがて救い主が来られる時代の人々のために奉仕しているのだと。
・キリストの苦難と栄光は預言者たちにより預言されていた。
・そして、それは、預言者たちにとって、調べずにはおれないほど驚くべきことだった。
・預言者たちは祝宴の準備係!おいしいごちそうを準備してくれた!調理人、コックさん!
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・1:12b ・救いと使徒たちの関連。
・そして彼らが調べたことが今や、天から遣わされた聖霊により福音を語った人々を通して、あなたがたに告げ知らされたのです。
2.「救い」、「キリストの苦難と栄光」は、使徒たちの宣教の主題でした。その主題の宣教のために命をかけずにはおれないほど、その主題は価値あるものでした。
○福音宣教者との関連 (:12)
・「今や」(次のステージに)
・救いは福音宣教者によって告げ知らされた。(ここでの福音宣教者とは、「使徒たち」を指すと考えられる)
(※宣言すること、書物に書き記すこと〈→新約聖書として〉、ともに)
・使徒たちは命をかけて、救いを、キリストの苦難と栄光を告げ知らせた。
・それほど、神が与えてくださる「救い」は価値あるもの!
・使徒たちの宣教の働きは新約聖書において完結した。
・しかし、新約聖書の教える救い、キリストの苦難と栄光の教えに応答し、信じる者は救いに入れられ、そして、救いを告げ知らせるものなっていく。引き継がれ、継続され、今も生きている。救いのみわざは継続している!
・使徒たちは、祝宴の給仕人、ウェイター、ということ!
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・救いと御使いたちの関連。
・1:12c ・御使いたちもそれをはっきり見たいと願っています。
3.「キリストの苦難と栄光」、そして、「救い」の実現、は、御使いたちの重大関心事です。(もちろん神様にとっても!) それほど救いの実現はうるわしいものなのです!
○御使いたちとの関連 (:12)
・御使いたちもそれをはっきり見たいと願っている。
・はっきり見たいこと、は何を指すか?
・キリストの苦しみと栄光、という出来事のみではない。
・「願っている」は現在形だから。
・キリストの苦しみと栄光に続く「救いの実現」と言えるか。
・「人間の救いは天使の重大関心事です。」 ルカ15:10 (小畑進師 ペテロ講解 p65)
・キリストの苦難と栄光、そして、救いの実現は、御使いたちの重大関心事です。
・直接語られてはいないが、救いの実現は、神の重大関心事であるということです。
・御使いたちは、うらやましそうに見ている者たち!「はっきり見たいと願っている」 観客付き!
・(三者がでそろった!)預言者が調理し、使徒がお給仕するごちそうを、御使いたちの羨望のまなざしに囲まれて、頂戴する私たち!(小畑師 p62)
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〈まとめ〉
(あ)こんなにすばらしい救いにあずかっている!そのすばらしさをもっとわかりたい。
(い)また、このようなすばらしい救い、もっと人々が救いへと導かれたならなんと幸いか、と思わされる。
(う)そのためにお役に立ちたい、そう思いますね。
・そこで心に留めたいことを・・・。
○救いのみわざは聖霊のお働きであることを心に留めたい
・救いを預言した預言者は、「キリストの御霊」の証しにもとづいて預言した。(:11)
・救いを告げ知らせた使徒たちは、「天から遣わされた聖霊」によってそうした。(:12)
・そして、旧約聖書が、新約聖書が記された。聖霊のお働きにより。(第二テモ3:16)
・聖霊様に心を向けていきましょう!
・聖霊なる神様はすでにOTの預言者たちを通してOTを記させた。そして、使徒たちにNTを記させた。聖霊様に心を開くとは、聖書を通しての語りかけに心を開くことです。 聖霊様に心を開くとは聖書に心を向けること。
・聖霊様の啓示の焦点、「キリストの苦難と栄光」に焦点を合わせつつ。
■宣言:神様、あなたが与えてくださる救いはすばらしいものです!預言者は調べ、使徒たちは命がけで告げ知らせ、御使いたちもその実現を見ることを願っています。聖霊なる神様に心を開きます。救いをわからせてください。人々が救いに預かれますように。
〈付録〉
■釈義的観念:神が与えてくださる救いはすばらしいものです。それは以下のことに現われています。預言者は尋ね求めました。使徒たちは証ししました。御使いは救いの実現を見ることを願っています。
■展開の候補:①どういう意味か?(説明): ②真実か?(立証): ③どんな違いが生まれるか?(適用)
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