2022年3月6日礼拝メッセージ 要旨
■『勇気を与えてくれる神様』
■聖書箇所:使徒22:30~23:11
■中心聖句:使徒23:11 その夜、主がパウロのそばに立って、「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことを証ししたように、ローマでも証ししなければならない」と言われた。
〈The Message Bible〉 “It’s going to be all right. Everything is going to turn out for the best. (だいじょうぶだ。すべてうまくいく。)
・最初に、新聞に出ていた記事をご紹介しましょう。
・「意気地なし?」
・お店の入り口でガチャガチャを見かけた4歳の孫が「ガチャガチャ好きやねん。したいなぁ」と甘え声。 「じいちゃんはガチャガチャ苦手。したくないよぉ」と同じ調子で返すと、「そこは勇気を出してしないと!」と励まされました。
・神戸市 勇気の使いどころを教えられた 61歳 (朝日新聞 2022年2月5日 「いわせてもらお」コーナーより)
・今日のキーワードは、「勇気」!
◇聖書箇所をお読みください。
・パウロの第3次伝道旅行のゴールはエルサレム。
・新しいムーブメントである「イエス・キリストを信じる者たちの群れ」は急激に成長。迫害の激しさは厳しいものに。エルサレムは危険だった。
・パウロは仲間達に引き留められた。「エルサレムに行くことは危険です!」、「行かないで欲しい」と。
・予想されたとおりパウロは騒動に巻き込まれてしまう。「なに事か」とローマの軍隊が出動、パウロを救出。「最高法院(サンヘドリン)」で弁明をする、というところ。
・ここでのパウロは策略に走ってしまったか?混乱してしまったのか?さまざまな解釈が。
・その夜のこと!今日の中心!11節 主イエス様が、現われてくださった。そして、励ましの言葉をかけてくださった。
・「勇気を出しなさい。あなたは、エルサレムでわたしのことを証ししたように、ローマでも証ししなければならない」
・イエス様は困難の中にあるパウロを励ましてくださった。
①超自然的な現れをもって。
②「勇気を出しなさい」との言葉を持って。
③「エルサレムでわたしのことを証ししたように…」、パウロの働きの承認。
④「ローマでも証ししなければならない」さらなる使命の委任。
・パウロを励ますため!
・神様は愛のお方!励ましを与えてくださるお方!
・さて、今日は、②の「勇気を出しなさい」という言葉を中心に学んでいきましょう。
・このことばのニュアンスを正確に受け止められるように学んでいきましょう。
・「勇気を出しなさい」
・〈ギ〉「サルセオー」の2人称単数命令形。
・「サルセオー」は動詞、もとになる名詞は「サルソス」(勇気、確信)。
・「サルセオー」は、「勇気を出す」、「確信を持つ」という意味になる。
・これだけの情報では、単に、勇気を出しなさいよ、と命令されているように受け止められる。
・言葉の意味は、もとの単語の意味のみではなく、文脈(文の流れ)も考慮する必要がある。
・「サルセオー」がNTで用いられているのは、以下(の7箇所)。
・マタイ9:2 イエスは彼らの信仰を見て、中風の人に「子よ、しっかりしなさい。あなたの罪は赦された。」
・マタイ9:22 娘よ、しっかりしなさい。あなたの信仰があなたを救ったのです。
・マタイ14:27 「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と言われた。 ※マルコ6:50は同じ。
・マルコ10:49 「心配しないでよい。さあ、立ちなさい。あなたを呼んでおられる」と言った。(弟子たちの言葉)
・ヨハネ16:33 世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。わたしはすでに世に勝ちました。
・いろいろな訳の可能性があるようです。
・共通しているのは「心配しないでよい」、「安心しなさい」というところではないか。
・別な言い方で言えば「だいじょうぶだ!」
・〈The Message Bible〉(ユージーン・ピーターソン)では、
“It’s going to be all right. Everything is going to turn out for the best.
・直訳 だいじょうぶだ。すべてうまくいく。
・神様は、勇気を振り絞れ、と命令しているのではありません。(勇気は後からついてくる)
・「だいじょうぶだ」、「安心しなさい」と言ってくださっているのです。
1.神様は、「だいじょうぶだ!」、「心配しないでよい!」とみ声をかけてくださり、励ましを与えてくださいます!
・弱さの中に現される神の力、という大きなテーマに関わって、いろいろな箇所から学んでいる。
・今日は、「だいじょうぶだ」、と言っていただくことにより、弱さの中で神様の御力を現していただきましょう。
・これは力になる!
・私の弱点は「血」!そのわりには医療ドラマは好き!ちょっと前だが、『東京MER-走る救命救急室(モバイル・エマージェンシー・ルーム)』とか。
・「東京MERの鈴木です。お名前は?」。「~です」。「~さん、だいじょうですよ。私たちが必ず救出しますから。」
・このセリフに泣かされました!
・勇気を出しなさい、と言われて勇気を絞り出せるわけではない。しかし、安心しなさい。だいじょうぶだ。と言われると勇気が出てくる!
・神様は、あなたにもみ声をかけてくださっている!「だいじょうだ」、「安心しなさい」と。
・しかし、疑問が出てきますね。
・現実は変わらないのでは?悪の力がはびこっているではないか!
・私にはそう言っていただく資格はない。自分は罪深い。神を悲しませた。忠実ではない。いい加減だ。失敗者だ。
・大きく分けると二つの疑問。一つは、この世の問題。もう一つは、自分の問題。
・まずは、第一の疑問について。
2.【“悪の現実”という疑問に関して】 神様は、全世界の創造者・支配者であるお方です。また、時間空間を超越した永遠のお方です。この偉大な神様が「だいじょうぶだ」と言ってくださる!
・現実は認めましょう。
・この記事のあと、パウロは殺害計画の標的に!カイサリアへ護送され、そして、カイサリアで2年間、監禁状態に。
・その後、ローマへ。裁判を受けるために。捕らわれ人として。
・だいじょうぶ、と言えるのか?
・ローマででもあかしをすることになる、という神ご計画は実現した。そして、パウロにとってもそれがこころから願いだった。
・「神様のご計画」と「パウロの心からの願い」は(思ったようなかたちではなかったが)実現した!!
・だいじょうぶ、だったのです!
・神様のご計画は、最終的には、必ず、実現するのです!
・その途中は、困難があります! ・私たちには理解できないこともある!
・しかし、神様のご計画は何者によっても妨げられることはありません。
・だから、「勇気を出しなさい」、「だいじょうぶだ」
・もうひとつの疑問点がありましたね。自分の罪の問題。
・私にはそう言っていただく資格はないのでは?自分は罪深い。神を悲しませた。忠実ではない。いいかげんだ。失敗者だ。
3.【個人の罪の問題に関して】 神様は、罪を赦すための解決策を用意してくださいました!罪のない御子イエス様が十字架で人類の罪を負ってくださった!それゆえ神様は「だいじょうぶだ」と言ってくださるのです!
・第二コリント5:21 神は、罪を知らない方を私たちのために罪とされました。それは、私たちがこの方にあって神の義となるためです。
・パウロも自覚していた。罪人だ。罪人のかしらだ。(第一テモテ1:15)しかし、その罪は十字架に!イエスにより義と!
・私たちも罪人!しかし、その罪は十字架の上に!イエス様への信仰により義と認めていただける!
・だから、神様は、すべてのことにおいて「勇気を出しなさい」、「だいじょうぶだ」、「安心しなさい」と言ってくださる。私たちは罪の赦しをいただいている者として、励ましの言葉を受けられる!
・適用
○神様からの励まし、勇気を、日々、おりおりに受けていきましょう!
○神様に信頼していきましょう!
○神様に導いていただき、神様のみこころの道を前進していきましょう!(祈ることかも、与えられている仕事かも、声をかけることかも、新しいことに取り組むことかも、…)
神様に「だいじょうぶだ」といっていただきながら…
■宣言:神様、あなたは、イエス様への信仰により義とされた私たちに、「勇気を出しなさい。だいじょうぶだ」と励ましを与えてくださいます。それも、世界を治めておられるお方として、です。私たちは、あなたに信頼し、励ましを受け、みこころの道を歩んでいきます!
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