P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

イッエーイ!モンヘァンのイッヌ、ぶっ生き返すぜー!

2021-04-26 | ジャンル横断的な問題

過去記事 アルファベット+促音の単語・表現いろいろ - 記事中の
冒頭のほうでチラリとローマ字入力のしにくい「イッヌ」の文字列について考察していきましたが(軽く触れる程度)、
話題はそこから「Mッフィー」「Mッキー」のような促音絡みの表記に力点を置いて展開していったのでやや消化不良気味になっていました。
検索流入傾向から見るにこの記事目当ての人はどうやら「イッヌ」目当てで訪問されておられる方が多いようですので、
せっかくですのでそのあたりを深掘りして、類似例なんかを収集・分析してみました。
要解説のものは一言コメントも添えてあります。

まずはさっそく

【ローマ字入力の限界を感じさせる入力文字列・列挙】

うっうー(アイドルマスター:高槻やよい)
ウッウ(うのみポケモン)
ありがとう民安ぁ!!(声優:民安ともえ)
ノイエ・ドイチェ・ヘァテ(ドイツのロック音楽形態の一種)
フュンフちゃん(ドイツ語の5、あとグラブルのキャラ)
モンヘァン
メルヒェン
とゅふもと
ツィーョ
メデイァ
面白ぇー
つっよ
ヤッッヴァ
ドラァグクイーン
笑ゥせぇるすまん
クレマチス・イュノスト(花の一種)
イッヌ
何だこれはぁぁーーーッンマイなあああッ!!(ジョジョリオン作中のごま蜜団子を食べて)
ぽっにょぽにょ
そふてにっを見たら(お気楽軟式庭球少女たちによる青春コメディー「そふてにっ」)
インカラマッの恋の行方は(ゴールデンカムイの登場人物)


補足関連例:
アルベロベッロのトゥルッリ(イタリア南部のアルベロベッロにあるユネスコの世界遺産登録物件名)
とろっ豆
クィアアイ
ツィゴイネルワイゼン
ハレのちグゥ
ヒョロワー
ヘッドンホホ
トラヒック
びじゅチューン!
シークヮサー

…いかがでしょうか、これを今手元のキーボードで入力してみてくださいと言われても困ってしまう方が大半なのではないでしょうか。

主なパターンとしましては

・母音の前に促音がくるパターン
・促音の後にくるN音重複(ん)が子音重ねの促音導入サインと混同されて「ん+単母音文字」と解釈されてしまう

の2パターンがもっとも如実にあらわれるところなのですが、
H行の(フ-以外からはじまる)拗音であったりとか、その他小文字とのカラミであったりであるとか
mm、yy、wwの形の違和感のある促音導入であるとか末尾促音終止、促音→ん などのつなぎ部分の破たんなど興味深いパターンがみられました。
ローマ字入力の早見表を知っていてもおぼつかない文字列なども補足例には挙げておきました。
あとはネットスラングなどでわざとちょっとひねった表記を好む例なども散見されます。

やっぱり何と言いますか、リテラルベースで表記調法を目指すのでしたら、少なくともローマ字の粒度は日本語表記を意図に忠実にあらわすにはどう考えても不向きなようであります。
日本語は話しことばはともかく、書き言葉の含みなしでは成立しえないほどリテラルに依存している言語でもあるのでやはりいずれはこの問題は避けては通れないものとなるでしょうね。
表記には思いの外こだわりをお持ちのお方も多いですので、特に入力では「1文字1打鍵」ですっきりしたインターフェースが理に適っているなと改めて思う今日この頃なのでした。

 


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