P突堤2

「でにをは」別口入力・三属性の変換による日本語入力 - ペンタクラスタキーボードのコンセプト解説

検索時における「あちらのお客様からです」機能

2024-03-24 | ビッグマウス(砕けた文体)(仮)


・すべての文書は検索を念頭に置いて<検索行動の前に>ひらかれるべきだ
・検索して、何かメモることがあって書き留めようと、それから文書を開くのでは遅い
・行動様式を逆転させる。

ここから始めてみたいと思います。
まず文書のファイル形式からして違います。純txtファイルというのはペンタクラスタキーボードのエコシステムには希少な場合しか使われません。
もっとリッチでユーザー意図を汲み取るための情報が整形されたファイル形式:ここでは仮にラベンダー形式と呼ぶことにします。(拡張子.lav)
ラベンダー文書には本文部分とヘッダ部分があって、よく検索するワードがヘッダ部分にまとまっています。
ユーザーはヘッダの検索ワード群をメンテナンスして5MBくらいの容量以内に納めながら日常の検索行動を管理していきます。
ペンタクラスタキーボードはテキスト活動に特化したデバイスですのでインターフェースも初手から検索行動を意識した導線が用意されています。
ブラウザはローカル文書から起動することができます。
問題解決型の検索は別にそんなめんどくさいことしなくてもいいじゃないか!おっしゃることはわかります。
単なる点起点のユーザー行動は単機能ブラウザでいいはずです。実際それでちっとも問題ありません。
踏み込んだ検索スフィアのユーザー行動はN対N、群対群のユーザー行動ですのでラベンダーブラウザが別途起ちあがります。ブラウザ自体別物です。

ラベンダー文書はそのタイトルとヘッダ情報が個人の管理下にはなっておらず、ネットワーク間で共有されます。
一応本文までパブリックになってしまうのは問題があるのでそこは自重しましたが、もともとPエコシステムはユーザープロファイルに厳格で
いっそのことSIMカード付きのモバイルデバイスにしてしまって他人と共用できない完全属人端末を想定しているので個人情報の裁量はその所有者だけ、というシンプルな図式になります。

私などは日常の検索などで
たとえば「アニソン」というぼんやりとしたくくりで調べてもインプ目当ての駄ポストも引っかかるしあまり深いポストは拾えないしノイズも多くて濃度が薄まる状況に難儀しております。
この時に「カミイロアワセ」とか無数の固有名で検索出来たらうれしいんですけれど未知のアニソンが知りたいときには何か手立てはないものか?
…これがラベンダーネットワークならどこかのよそのユーザーがやっぱりアニソンで検索していてその深追いの中で「わんわんディスコフィーバー」という曲名を
検索結果の訪問先から文字列を見つけて、思わず文字列選択してドラッグ検索していた・・・この行動がなんと同じ検索意図.lavのアニソンサーチャー間で共有されて
どこかの誰かの検索中のページに
「あちらのお客様からです」機能:「わんわんディスコフィーバー」⤴
が首尾よく混ぜ込まれるというカラクリ。

Q:文字列をマウスでドラッグして範囲選択したまま右クリックですぐに検索に飛べる機能を一般的に何と呼びますか?

Copilot
この便利な機能は一般的に “スーパードラッグ” と呼ばれています。スーパードラッグを使うと、選択した文字列や単語をドラッグして右クリックするだけで、簡単に検索に飛ぶことができます。

これこれ、このスーパードラッグされたワードを検索ジャンプに使うばかりではなくネットワーク格納に使うのであります。
自分で打ち込んだ文書由来だと思わぬ個人情報を放流してしまうリスクがありますが、他人のページを閲覧していていれば自分のパーソナルな情報ではないのでそこが共有を許容できる"ミソ"になっているのです。
おまけに私のローカル所蔵の「アニソン新規開拓.lav」ファイルのタイトル名と呼応して個々の具体的なアニソンタイトル「わんわんディスコフィーバー」と包括概念の<アニソン>がリンクされて
包括>>具体
の想起の壁・アクセシビリティも華麗に飛び越えていきます。
文書タイトルっていうのは大抵は包括的なものを付けますから、個々の曲名と範疇想起がせっかく関連あるのだから使わない手はない!
ラベンダーブラウザ起点の検索行動はモニタリングされている前提ですがね。

この際だからスーパードラッグを拡張していろいろアイデアを出してみよう!
・スーパードラッグで検索履歴フラグづけ(簡易ブックマーク)
・ひとかたまりのリンク文字列もセパレートに部分的に、クリック押し売りに負けずに選択ドラッグできてしまう「貞貞ドラッグ」
・スーパードラッグのオーダー(「あちらのお客様」の隠れオーダー)はラベンダー文書検索していないと発注しない
・ラベンダートレード成立に際して、提供webページのオーナーは謝礼としてSEOスコア加点をしてもらう(ただしトコロテン式累積)
・旅行先リサーチとか役所手続きとか個人情報が割れそうなやつはラベンダー検索でも共有させないさじ加減が必要(訪問時警告画面が出る)


ユーザーはラベンダー文書をまず開く。
ラベンダー文書は検索行動管理アプリも兼ねていて、ヘッダ部分には検索ワードが10×4枚くらいの短冊状にピンされており
目下の懸案事項をリマインドすることができます。というか検索ワードの羅列をただ眺めるだけです。
SEO対策のためのアプリではなく単純に興味対象を定点観測するのに情報を整理してくれるだけです。
短冊部分は選択1と選択2を「入れ替えキー」でチャンク単位で入れ替えることができます。
レイアウト上の制約を避けるため入れ替え要素は伯空キーによる改行を挿入して1ワード1行といった形に贅沢にヘッダ領域に配置されていきます。
短冊にはアノテーション情報が付加されており共起特性やURLまたはオリジナル出所情報などがノートされて検索エンジンはそれらを参考にしてサーチ結果提供に反映していきます。
個と個がネットでつながったときに真価を発揮し、別のユーザー由来のヘッダ情報をうまく掬いだしてサジェストしたり、新しい発見があるようなサジェストがおこなえるようにしたりします。
ヘッダの個々の情報は無加工のワード素材に過ぎませんが、タイトル文は字面のままではなく類似性や包含性など概念的なイメージ解釈(翻訳?)をおこなって振れ幅がありつつマッチにこだわらないクエリになります。
要は短冊は具体的な変数であるけれど、軸足のタイトル情報はぼんやりした話題叢のトピックがなす抽象的な変数になるところがミソですね。
検索時にはユーザー検索画面の各ワードチャンクにマウスを合わせるだけで自動的にせわしなくピボットサーチをしてくれてポップアップサーチが動作し、それに触媒励起するようにラベンダーサジェストワードが展開していきます。
このからくりを実現するためにはペンタクラスタキーボード文書の書式というところから規定せねばならず、
日本語には分かち書きというものがない言語ですがP操作体系のでにをは別口入力や文化変換、液晶によるチャンク自明化などのあらゆる手段を駆使して
一個一個のチャンク単位をすべてワンパッケージのものとして個別チャンク化して記述する構造化が必要となります。
ロングフレーズのときにはどうするのかなどの問題は残りますが短冊入りした時点でIME辞書に編入されてフレーズごと固有のIDを付けるなど拡張的な手段を用いてぜひ実現したいところでもあります。

一般に検索というものは要素を複数列挙したものはスパムとみなされあまり検索上位に上がってきません。
しかしウェブページならばともかく、個人のローカルな文書、しかもユーザー自身の検索行動がモニタリングされて"正当な検索行動をしている"裏付けの元で編集されているアクティブな文書
…こういう前提があればwebの検索もかつてのような利便性を再獲得し、SEO最適化ばかりには囚われない、陰の主役、「ユーザー」自身がwebページの価値の決定性を握ることが望ましい姿なのだと私は信じます。

tiktokはショート動画をスワイプひとつで次々に再生していく「導線短絡」がすごい効率的なインターフェースをしているな…と感心したものですが
検索もtiktokのように次々にポップアップされていく導線の適切な設計がなされれば、従来の検索を再定義し直して新たな地平が広がっているのだとわくわくしています。
やっぱりカギになるのは「スーパードラッグ」ですね。

ちなみに、なんでラベンダーなのかというと、筒井康隆氏の「時をかける少女」からの着想です。
私は時間旅行を夢見るいっぱしのロマンチストでありますがやっぱり個人単位で時間転移するのは難しいかも…と思いつつ
じゃあ群対群の個人が希薄になった状態でなら時間転移することも可能なのではないか、などと勝手に夢想し
検索で人と人がつながればそれを知るまでに至った長い年月を費やした人と、まるで知らないポッと出の若者の時間軸が交錯し、交換し、撹拌し、編集し、裁きを受けることも
それは「時間跳躍的対話」の一形態なのではないか、そんな思いと洒落をこめてあちらのお客様からアイデアをいただきました。ええ、たぶん。

というわけで充電完了。

 


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« われわれはwebシャワーを浴び... | トップ | 蕎麦屋でいつかオーダーして... »
最新の画像もっと見る

ビッグマウス(砕けた文体)(仮)」カテゴリの最新記事